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ロコモティブシンドロームを詳しく:原因・症状・検査・治療など

公開日: : 最終更新日:2018/12/31 女性に多い病気

ロコモティブシンドロームとは

ロコモティブシンドローム(ろこもてぃぶしんどろーむ)とは、運動器症候群(うんどうきしょうこうぐん)ともよばれており、立つ、座る、歩く、走るなど日常生活を送るうえで欠かせない移動機能が低下した状態のことです。

運動器とは体を支えてスムーズに動かすための器官のことで、骨・筋肉・関節・軟骨・椎間板・靭帯・腱・脊椎・末梢神経などが運動器にあたります。

骨や筋肉、関節などの運動器はそれぞれが連携しており、ひとつひとつが正常に機能することで体を動かすことができますが、ロコモティブシンドロームは何らかの原因によって骨や筋肉、関節などの運動器のうちどれかひとつ、あるいは複数に障害が起こることによって体が動かしにくくなる状態をさします。

ロコモティブシンドロームは、日本整形外科学会が2007年に提唱した比較的新しい概念で、世界的にはまだ認知度が低いですが、ほうっておくと将来的に寝たきり生活になってしまったり、介護が必要になったりするリスクが高いということで、近年注目を集めています。

ロコモティブシンドロームが日本で提唱された理由は、日本がこれからまずます高齢化が進んでいくなかで、いつまでも元気で過ごすためには健康寿命が重要であるためです。

健康寿命とは、日常的に介護の必要がなく、自立した生活を送ることができる期間のことです。

厚生労働省が2011年に発表した日本人の平均寿命は、男性が79.44歳、女性が85.90歳であり、世界的に見ても長寿国であることが判明しました。
ところが、厚生労働省が2010年に発表した平均健康寿命は、男性が70.42歳、女性が73.62歳でした。

つまり2010年・2011年の時点で平均寿命と平均健康寿命を比較すると、その差は約9~12年もあり、これは人生の最後の約9~12年間は介護が必要、あるいは寝たきりで過ごす状態になることを表しています。

日本は年々高齢化が進み、それにともない要介護者も増加するという見通しになっているうえに、現状で介護を必要としている方の約20%は運動器の障害が原因になっているというデータがあり、運動器に障害が発生した状態であるロコモティブシンドロームが将来の健康寿命を大きく左右することが判明しています。

ロコモティブシンドロームを発症する原因としては、筋力の低下やバランス能力の低下、骨・関節・筋肉の病気などをあげることができます。
筋力の低下やバランス能力の低下は加齢が大きく関係していますが、年齢の高まり以外にも運動不足などの生活習慣も大きく関係しています。

さらに骨粗しょう症(こつそしょうしょう)や変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)、脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)などの骨や関節の病気はロコモティブシンドロームを引き起こす3大原因疾患といわれています。

とくに日本国内における骨粗しょう症と変形性関節症の患者数を合わせると、男性が2,100万人、女性が2,600万人、合計4,700万人もおり、日本の約40%が骨粗しょう症か変形性関節症を患っており、将来ロコモティブシンドロームを発症するリスクが高いということから、国民病として注目されています。

ロコモティブシンドロームを発症すると、筋力やバランス能力の低下にともない、立つ、座る、歩く、走るなど日常生活を送るうえで欠かせない移動機能に障害が引き起こされます。

筋力やバランス能力が低下した場合には、ちょっとした段差でも躓(つまず)くようになるほか、長時間の歩行が困難になります。

さらに関節に痛みや腫れが生じると、関節そのものがスムーズに動かしにくくなり、症状が悪化するとトイレや入浴など日常生活の動作が一人で行なうことができなくなり、介助が必要になります。

ロコモティブシンドロームを発症した場合に出現する症状には個人差がありますが、ロコモティブシンドロームであるかどうかを診断するには日本整形外科学会によって定められた7個のチェック項目のうち、1個でもあてはまればロコモティブシンドロームである可能性が高いです。

実際にロコモティブシンドロームと診断されたとしても、効果的な治療法は未だ確立されておらず、症状の進行を食い止める効果があるとして考案された運動療法のロコモ体操を行ないます。

ロコモ体操は筋力の低下やバランス能力の低下を防ぐ目的で行ない、無理のない範囲で続けることによって、運動器を刺激して移動機能の改善を図ります。
また、ストレッチや軽い体操、バランスのとれた食事をとることを日々、実践していくということは、ロコモティブシンドロームの予防に繋がります。

ロコモティブシンドロームの原因や症状を見ると高齢者のみが発症する病気に思われるかもしれませんが、骨や筋肉、関節などの運動器は40歳を過ぎると徐々に衰えはじめるため、40歳以降であれば誰でもロコモティブシンドロームを発症するリスクを抱えています。

今後さらなる高齢化を迎える日本において、いつまでも健康で自立した生活を送るためには、できるだけ早い年齢からロコモティブシンドロームの予防に取り組むことが大切です。
そのためにも日頃から運動を習慣化し、バランスの取れた食生活を送るといった生活習慣の見直しが重要視されています。

ロコモティブシンドロームの原因

ロコモティブシンドロームが引き起こされてしまう原因としては、主に筋力の低下、バランス能力の低下、骨・関節・筋肉の病気の3種類をあげることができます。

筋力の低下

ロコモティブシンドロームとは、運動器の障害によって移動機能が低下した状態のことですが、その原因のひとつとして運動器を司る筋肉の衰えによる筋力の低下をあげることができます。

筋肉は全身にある運動器ですが、年齢の高まりによって徐々に衰えるほか、上半身の筋肉と下半身の筋肉を比べると、下半身の筋肉のほうが3倍も早く衰えるという特徴があります。

この下半身の筋肉が衰えることにともなう筋力低下によって、立つ、歩く、走るといった移動機能がスムーズにいかなくなります。

バランス能力の低下

立つ、座る、歩く、走るといった移動機能をスムーズにするためには、骨や筋肉などが正常に機能することも重要ですが、バランス能力が大きく関わっていることにも注目しなければいけません。

バランス能力とは、視覚から得た情報や耳の奥に位置する三半規管(さんはんきかん)、筋肉などの運動器から得た情報を脳内で処理し、傾いたりふらついたりせず真っ直ぐ立てるように脳から全身へと指示を与えることです。

このバランス能力は年齢の高まりや運動不足により低下しやすいのですが、とくに40歳を過ぎると急激に低下していきます。
バランス能力が低下すると転んだり躓いたりする機会が増えてしまい、ロコモティブシンドロームの発症原因となります。

骨・関節・筋肉の病気

ロコモティブシンドロームは、加齢や運動不足などによって引き起こされる筋力の低下や、バランス能力の低下が原因となって引き起こされますが、ほかにも骨や関節、筋肉の病気が原因となる場合もあります。

とくに骨粗しょう症、変形性膝関節炎、脊柱管狭窄症は、ロコモティブシンドロームの発症原因となる場合が多いことから、3大原因疾患とよばれています。

ただし、3大原因疾患のどれかを発症したからといって、必ずしもロコモティブシンドロームを発症するわけではなく、筋力の低下やバランス能力の低下などのさまざまな要因が加わることによってロコモティブシンドロームを発症します。

また、3大原因疾患を発症した場合、男性よりも女性のほうがロコモティブシンドロームを発症しやすいという特徴があります。

これは男性と比べて女性の骨や筋力が弱いためで、とくに女性ホルモンの分泌低下が発症に大きく関係している骨粗しょう症を発症した場合には注意が必要です。

骨粗しょう症

ロコモティブシンドロームの3大原因疾患のひとつである骨粗しょう症とは、骨密度が低下する病気です。
骨密度が低下すると骨の中身がスカスカの状態になり、軽く転んだ衝撃でも骨折しやすくなります。

骨粗しょう症による骨折は、要介護や寝たきり生活になる原因としても多いものです。
骨粗しょう症を発症する主な原因としては、加齢、過激なダイエット、ほかの疾患や薬物をあげることができます。

原因のひとつである加齢は、男性よりも女性にあてはまる原因です。
男女比では女性のほうが圧倒的に多く、女性は50歳前後に閉経を迎えると女性ホルモンの分泌量のバランスが崩れ、骨を構成するカルシウムの吸収率が低下することによって徐々に骨密度が低下して、骨粗しょう症を発症しやすくなります。

過激なダイエットを行なうと低栄養状態に陥り、骨の生成に必要なカルシウムが足りないことによって、骨粗しょう症を発症しやすくなります。

さらに動脈硬化(どうみゃくこうか)や糖尿病(とうにょうびょう)、腎臓病(じんぞうびょう)といったほかの疾患や、ステロイド剤などの薬物の服用が原因となって骨粗しょう症を発症する場合もあります。

変形性関節症

ロコモティブシンドロームの3大原因疾患のひとつである変形性関節症とは、軟骨がすり減ることで関節が変形してしまう病気です。
軟骨は骨と骨が噛み合う部分がスムーズに動くようクッションの役割を担っており、加齢や激しい運動などによってすり減ってしまいます。

軟骨がすり減るとクッションの役目を果たすものがなくなり、骨と骨が直接こすれることによって関節痛が出現し、関節の変形や炎症を引き起こしてしまいます。

関節痛や炎症、関節の変形といった症状が出現すると体を動かすたびに痛みを感じるようになり、体を動かさず静養しがちになりますが、体を動かさないことで筋力の低下を招き、ロコモティブシンドロームを発症しやすくなります。

脊柱管狭窄症

ロコモティブシンドロームの3大原因疾患のひとつである脊柱管狭窄症とは、脊柱管が狭くなることで手足や腰に痺(しび)れを引き起こす病気です。
脊柱とは背骨のことで、この脊柱のなかには神経が通る脊柱管という管があります。

しかし、脊柱管が何らかの原因によって狭くなると、脊柱管のなかを通っている神経が圧迫されてしまい、手足や腰に痺れを引き起こします。

症状が悪化した場合には、痺れだけでなく痛みも出現して長時間の歩行が困難になり、筋力の低下を招いてロコモティブシンドロームを発症しやすくなります。

ロコモティブシンドロームの症状

ロコモティブシンドロームを発症した場合、筋力の低下やバランス能力の低下などに伴って移動機能障害が現れます。

移動機能障害

ロコモティブシンドロームとは、立つ、歩く、走る、座るといった移動機能が低下した状態のことであるため、ロコモティブシンドロームを発症した場合、立つ、歩く、走る、座るなど日常生活を送るうえで欠かせない移動機能に障害が引き起こされます。

筋力やバランス能力が低下した場合には、ちょっとした段差でも躓くほか、長時間の歩行が困難になります。
また、関節や筋肉に痛みを感じる場合や、関節がスムーズに動かせなくなる場合があります。

こうした症状が徐々に悪化するとトイレや入浴が一人ではできなくなり、日常生活全般において介助が必要になってきます。
ロコモティブシンドロームの初期段階は加齢による体の衰えと思われやすく、何も対処をしない場合も多いです。

しかし、筋力の低下やバランス能力の低下は加齢だけでなく運動不足なども原因とされており、運動不足を解消することで筋力やバランス能力の低下を改善あるいは予防することができ、ロコモティブシンドロームの進行を食い止めることができることから、症状が出現した場合にはできるだけ早く対策を取ることが、将来寝たきりとなるリスクや要介護のリスクを下げることに繋がります。

ロコモティブシンドロームの検査・診断

ロコモティブシンドロームの検査は、ロコモティブシンドロームを提唱している日本整形外科学会が簡単に検査できる7個のチェック項目をまとめています。

片足立ちで靴下が履けるか

片足で立った状態で靴下が履けるかどうか試すことで、バランス能力が低下しているか、また体重を支えることができる筋力があるかどうかを確認します。

家のなかで滑る、または躓くことがあるか

ロコモティブシンドロームを発症すると筋力が低下し、住み慣れた自宅であっても滑る場合やちょっとした段差に躓く場合があります。

手すりがないと階段を上れない

手すりがないと階段を上れない場合、下半身の筋力やバランス能力の低下が疑われます。
また、ロコモティブシンドロームの3大原因疾患である変形性関節症を膝に発症している可能性があります。

横断歩道を時間内に渡りきれるか

ロコモティブシンドロームを発症するとうまく歩けなくなるため、横断歩道を青信号である時間内に渡りきれない場合があります。

また、移動機能に何らかの障害が発生すると、歩行速度が遅くなるほかにも、すり足で歩くようになるという特徴があります。

15分ほど歩き続けることができるか

ロコモティブシンドロームを発症すると、筋力の低下や関節の痛みといった症状が引き起こされることによって、15分ほどの時間でも歩き続けることが困難になります。
その場合、筋力の低下以外に脊柱管狭窄症などを発症している可能性もあります。

2kgほどの荷物や買い物の品を持ち帰ることができるか

ロコモティブシンドロームを発症すると牛乳パック2本分、重さにして2kgほどの荷物や買い物の品を持ち帰ることが困難になります。
その場合、筋力やバランス能力の低下が疑われます。

家のなかで行なうやや重い家事ができるか

ロコモティブシンドロームを発症すると布団の上げ下ろしや掃除機を使った掃除など、やや重いと感じる家事が困難になります。
その場合、足腰の筋力やバランス能力の低下が疑われます。

日本整形外科学会がまとめたこの7個の項目のうちひとつでも該当する項目があった人に関しては、ロコモティブシンドロームの可能性があります。

ロコモティブシンドロームの治療

ロコモティブシンドロームの効果的な治療法は未だ確立されておらず、治療においては発症原因となる筋力やバランス能力の低下を食い止めるための運動療法を行ないます。

そしてそのロコモティブシンドロームの運動療法として考案されたのが、ロコモ体操です。

基本的なロコモ体操

基本的なロコモ体操は片足上げ、横向き足上げ、足指トレーニングの3種類です。

片足上げは、仰向けの状態で寝転んで片方の膝を立て、もう片方の膝を伸ばした状態で床から少し浮かし、5秒間キープします。
この動作を左右で繰り返し行ないます。

横向き足上げは横向きに寝転び、下側になる足の膝を曲げ、上側になる足の膝を伸ばした状態で少し浮かせ、5秒間キープします。
この動作を左右で繰り返し行ないます。

足指のトレーニングはまず椅子に座り、床にタオルを敷き、そのタオルを片方の足の指で掴み、自分のほうへとたぐり寄せます。

この動作を左右で繰り返します。

ロコモティブシンドロームとは立つ、歩く、走る、座るといった基本的な移動機能に障害が発生した状態であるため、ロコモ体操では運動器を刺激して筋力やバランス能力の低下を防ぐ目的で行ないます。

基本の3種類の動作は何度も繰り返すことでより効果的ですが、無理のない範囲内で繰り返すようにしてください。

ロコモ体操が難しい人向けの運動療法

ロコモティブシンドロームは個人によって状態が異なるため、基本的なロコモ体操が難しいという場合もあります。

基本的なロコモ体操が難しいという場合は、基本的なロコモ体操よりも体への負担が軽い入浴中のストレッチ、足のストレッチ、軽い体操の3種類がおすすめです。

入浴中のストレッチは浴槽内で片方の足は伸ばし、もう片方の足の膝を胸に引き寄せ10秒間キープします。
この動作を左右で繰り返し行ないます。

足のストレッチは両足を伸ばした状態で床に座り、片方の足首を真っ直ぐ伸ばした状態で5秒間キープし、次に足首を反らして5秒間キープします。
この動作を左右で繰り返し行ないます。

軽い体操は体にあまり負荷がかからないものが好ましく、膝の屈伸運動やスクワットなどがおすすめです。
なお、屈伸運動やスクワットが難しい場合には、机などに両手をついた状態で行なうとより簡単に行なえます。

ロコモ体操を行なううえでの注意点

ロコモ体操は筋力やバランス能力の低下を防ぐために効果的ではありますが、実際に行なう際にはいくつかの注意点があります。
まず、体調が悪いときは無理に行なわず、必ず自分の体調に合わせて行なってください。

万が一ロコモ体操を行なったあとに、膝や足首の関節に痛みを感じた場合は、できるだけ早く医療機関で検査を受けましょう。
膝関節が熱を持っている、または腫れている場合には医療機関を受診し、ロコモ体操を行なっても問題ないか確認することが大切です。

そのほか、高血圧(こうけつあつ)の方、心臓や肝臓の病気を患っている人は、かかりつけの医師に運動の可否などに関して判断をあおぎましょう。

ロコモティブシンドロームの予防

ロコモティブシンドロームを予防するには、効果的な運動療法であるロコモ体操を日頃から行なうのがおすすめです。

まだロコモティブシンドロームを発症してしない場合には、ロコモ体操よりもう少し体に負荷がかかるストレッチや軽い体操、腰痛体操、膝痛体操や、食生活の改善などがよいでしょう。

ストレッチ

ストレッチを行なうことで体の筋肉をほぐし、血流を促進させることができます。
また、ストレッチを習慣づけることで筋力やバランス能力の低下を防ぎ、ロコモティブシンドロームの予防にもなります。

ストレッチは体の各部位を20秒間ほどかけてゆっくり伸ばしながら行ないましょう。
その際、息は止めずにゆっくり呼吸をしながら行なうのがポイントです。

なお、ストレッチをするうえでの注意点は、痛みを感じるほど伸ばさないことです。
また、ストレッチを行なう際には反動をつけず、伸ばせるところまで伸ばすだけで十分です。

軽い体操

軽い体操もストレッチと同じく体をほぐす感覚で実践しましょう。
主な内容は、膝の曲げ伸ばし、立った状態での前屈・後屈、手首や足首を軽く回してほぐす、体を回す、伸びをする、軽くジャンプするなどです。
また、体操の最後は深呼吸をし、息を整えましょう。

腰痛体操

腰痛体操は4ステップです。
1ステップ目は腹筋運動です。
仰向けの状態で寝転んで膝を曲げ、体を45度起こして5秒間キープします。
この動作を10回1セットとし、2セット行ないます。

2ステップ目は背筋運動です。
うつ伏せの状態で寝転び、体を10cmほど起こして5秒間キープします。

この動作を10回1セットとし、2セット行ないます。
またうつ伏せ時、下腹部に枕を敷くことをおすすめします。

3ステップ目は太ももの裏側のストレッチです。

4ステップ目は腰と背中のストレッチです。
この4ステップをしっかり実践することで、腰まわりから下肢の筋力低下やバランス能力の低下を防ぎ、ロコモティブシンドロームの予防に繋げることができます。

膝痛体操

膝痛体操は2ステップです。
1ステップ目は仰向けの状態で寝転んで片方の膝を曲げ、もう片方の膝を伸ばした状態で床から少し浮かせて、5秒間キープします。
20回を1セットとし、左右で1セットずつ行ないましょう。

2ステップ目は椅子に座った状態で片方の膝を伸ばし、床から浮かせて5秒間キープします。
20回を1セットとし、左右で1セットずつ行ないましょう。

食生活の改善

ロコモティブシンドロームの発症原因となる筋力の低下は、食事によって予防することができます。
筋力の低下を防ぐには筋力がつきやすい食事が重要なポイントであり、炭水化物と脂質を適量摂取し、動物性タンパク質と植物性タンパク質をバランスよく摂取しましょう。

また、タンパク質と一緒にビタミンB6を摂取するとより筋肉がつきやすくなります。
さらにロコモティブシンドロームの3大原因疾患のひとつである骨粗しょう症も、食事によって予防することができます。

骨粗しょう症を予防するためにはカルシウムの摂取が重要なポイントであり、カルシウムを摂取する際にカルシウムの吸収をアップさせてくれるタンパク質やビタミンD、ビタミンKも一緒にバランスよく摂取することが重要です。

ロコモティブシンドロームを予防するための食事は、筋力の低下を防ぐ場合、または骨粗しょう症を防ぐ場合、どちらにしてもバランスの取れた食事内容が重要となります。

偏った食生活は肥満に繋がり、体重が増加すると増加した分だけ腰や膝などの関節に負担がかかります。
そのため、日頃から暴飲暴食は控え、野菜や肉、魚などをバランスよく摂取することがロコモティブシンドロームを予防するうえで重要です。

人の体は加齢にともない衰えていくため、ロコモティブシンドロームも老化現象のひとつに思われることも少なくありません。
高齢者といわれるような年齢でなければ安心というわけではなく、運動器の衰退化が進みはじめる40歳以降であれば誰でもロコモティブシンドロームを発症するリスクを抱えています。

ロコモティブシンドロームは将来の寝たきりや要介護のリスクを高めるため、発症しないに越したことはありません。

若いころから運動を行なう習慣のある方や、バランスのよい食生活を送っていた方は、将来的にロコモティブシンドロームを発症するリスクが低いとされています。

高齢化が進む現代社会において健康寿命を少しでも延ばし、いつまでも健康で自立した生活を送るためにも、ぜひロコモティブシンドロームの予防に努めましょう。

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