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麻疹風疹混合ワクチン(MR)について詳しく説明しています

公開日: : 最終更新日:2015/12/19 予防接種・ワクチン


麻疹風疹混合ワクチン(MR)とは、麻疹と風疹のワクチンを混合したもので、2006年から定期接種が開始されました。

麻疹、風疹とはどんな病気?

麻疹は、麻疹ウイルスの感染により発症する感染症です。
非常に伝染力が強いのが特徴で、感染経路は空気感染、飛沫感染、接触感染と実に多彩です。こうしたことから患者は非常に多く、全世界では2004年の時点で50万人の患者がいるという推計がWHOから出されています、主に東南アジア、中近東、アフリカで多く発症していますが、日本国内でもワクチンの抗体切れにより都市部などで流行することが現在でも多く、注意が必要です。そのため諸外国から日本は麻疹の輸出国と見られており、「日本は麻疹撲滅の足を引っ張っている」と非難を浴びています。
麻疹の流行は、初春から初夏にかけてとなり、患者の年齢は2歳以下が半数を占め、ついでワクチンの抗体が低下した10代から20代前半、ついで20代後半となっています。
症状としては、まずはカタル期といって風邪のような症状が出ます。熱が下がると、白い斑点を口の中に生じ、また目ヤニや眼痛があらわれます。角膜潰瘍や角膜穿孔などで失明することもあります。
カタル期が終わると、高熱があらわれ発疹が出ます。この期間は72時間ほど続き、熱が下がると発疹もかさぶたのようになって取れます。
問題なのは合併症で、発症者の30%に起こり得ます。脳神経、喉や気管への炎症や細菌の二次感染などで、ワクチン未接種の女性が妊娠中に麻疹にかかると、流産することもあります。

風疹は風疹ウイルスの感染症で、三日はしかとも呼ばれています。
症状自体は麻疹に似ており、腫れや発疹が出ます。妊婦の妊娠初期には先天性風疹症候群といって、胎児の90%に対し心奇形や難聴、白内障などの影響を及ぼします。

麻疹風疹混合ワクチンの変遷

麻疹と風疹のワクチンについては、1988年からおたふくかぜワクチンと混合した新三種混合ワクチンとして定期接種が行われていました。しかし、このワクチンはおたふくかぜワクチンの副作用として無菌性髄膜炎発症率が高かったことから、1993年に中止されました。その後、麻疹と風疹の混合ワクチンである麻疹風疹混合ワクチン(MR)が認可され、2006年から定期接種されるようになりました。

この麻疹風疹混合ワクチン(MR)は、2回の接種が行われます。その理由として、1回の接種では効果が不十分であったことが挙げられます。
麻疹ワクチンの免疫持続効果は10年とされていますが、その間に自然感染することによりブースター効果といって免疫が強化されます。しかしながら、ワクチンの普及により自然感染がなくなった結果、幸か不幸か再感染をする機会がなくなり、ブースター効果による免疫効果が望めなくなってしまいました。これにより、大人が麻疹にかかるケースが増え、都市部を中心に流行がみられるようになりました。
そのため、2回目の接種を行うことで、ブースター効果を発生させ免疫を強化、持続を狙うようになりました。

また乳幼児の集団保育の増加も、麻疹風疹混合ワクチンのニーズにつながっています。
集団保育は、それだけ感染機会の増加につながりますから、予防策が必要となります。しかしながら、ワクチンは感染症にかかっている最中の患者には接種できませんから、全体のワクチン接種計画としては、少ない回数を一度に行ったほうが効果的です。
そこで、麻疹と風疹のワクチンを別々に打つのではなく、混合ワクチンにして一度に接種したほうが有効だろうと考えられました。

加えて、日本国内では麻疹を撲滅できていないことが諸外国から非難されていることも、ワクチン2回接種の徹底につながっています。

麻疹風疹混合ワクチン(MR)の接種スケジュール

麻疹風疹混合ワクチン(MR)の定期接種は、2回に分けて行われます。
1回目は、生後12ヶ月から23ヶ月のあいだに接種を行います。2回目は、小学校入学前の1年間のうちに接種します。
また、麻疹風疹混合ワクチン(MR)の定期接種は2006年からですので、それ以前の定期接種スケジュールにより1度しかワクチンを接種してない場合などには、中学1年次または高校3年次の1年間に接種を行うことになっています。
もちろん、任意接種として上記のスケジュール以外での接種も可能です。

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