定期接種と任意接種とは
公開日:
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最終更新日:2015/12/04
予防接種・ワクチン
予防接種の種類にはおおまかにわけて「定期接種」と「任意接種」があります。
これら2つはわけられているものの、実際の感染症による危険度から見ればどちらも重要な予防接種であることには変わりがありません。
大きな違いは費用を自己負担するか、しないかの違いと言っても良いかもしれません。
定期接種
定期接種は、国や自治体が乳幼児に受けさせることを推奨している予防接種です。
かかると重症になったり、治っても後遺症が残ったりする感染症を未然に防ぐために呼びかけられています。
ほとんどの場合、定期接種は無料で受けることができます。
定期接種ワクチンにははしか、日本脳炎、みずぼうそうなどがあります。
任意接種とは
任意接種は、自分で受けるかどうかを考えて接種するワクチンです。
任意とされているものの、できるだけ受けたほうが良いとされている場合がほとんどです。
感染症によるリスクは定期接種も任意接種も高く、本来はどちらも受けて病気を防ぐことが理想です。
とくに受けなくても良い、優先度の低い予防接種というわけではありません。
任意接種ワクチンにはインフルエンザ、おたふくかぜ、狂犬病などがあります。
任意接種は基本的に費用は負担しなければならない
任意接種にあまり乗り気ではない人がいる理由としては、やはり費用が自己負担という面が大きいでしょう。
自治体によっては助成される場合もあるので、助成制度をうまく利用して予防接種を受けるのが賢い方法です。
予防接種を受けなかった場合の「もしも」を考える
任意接種を受けなかった場合に万が一感染症にかかり、通院や入院などの治療にかかる費用面はもちろんですが、病気による体調のリスクなども考えると、やはり受けておいたほうが危険を避けることができます。
感染症はその名の通り人から人へ感染し広がっていくものなので、家族や職場などの身近なところに影響を及ぼす可能性も高くなります。
病気が重症化した場合のリスク、生活環境に与えるリスクなどを考えて決めるのが良いでしょう。
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