*

水痘ワクチン(水ぼうそう)について詳しく説明しています

公開日: : 最終更新日:2015/12/20 予防接種・ワクチン


水痘ワクチンは、水痘、または水ぼうそうと呼ばれる感染症のワクチンです。

水痘とはどんな病気?

水痘は、一般に水ぼうそうとも呼ばれており、こちらの名前のほうが馴染み深いという人も多いでしょう。
水痘は、水痘・帯状疱疹ウイルスの初感染によるものです。非常に強い感染力を持ち、空気感染で伝染します。患者と同じ部屋にいるだけでも接触とみなされるほどで、これはウイルスが非常に小さいために空気中へ飛散しやすいからです。
水痘は1度かかれば2度目はないと言われていますがそれは迷信で、抗体が消えれば再発症する可能性が高いです。また、治癒後にも神経節などにウイルスが潜伏することがあり、免疫低下時や疲労、ストレス時に活性化して帯状疱疹を発症させます。

水痘は、2週間程度の潜伏期間を経て、全身に赤く盛り上がった発疹が生じ、発熱と全身倦怠感を伴います。発疹は発病から3日目をピークとし水ぶくれからカサブタに変化し、7日ほどで治癒します。
アトピー性皮膚炎の場合は重症になりやすく、ステロイド治療中や妊娠中、新生児など免疫の働きが通常と変化している場合、がんの治療などで化学療法を行っている最中の免疫不全患者も重症になりやすいのが特徴です。また、妊婦が妊娠初期に感染すると、2%程度の胎児に先天性水痘症候群として、低体重や四肢の形成不全、小頭症、脳炎、白内障、部分的筋肉萎縮などの症状が現あらわれます。

また問題とされるのが、美的観点です。発疹の跡がのこってしまうと美容外科では修正が厄介になってしまい、最も安価で確実なのはワクチンであり、最初から感染しないことが最も美容に良い、という結論となります。

治療は、小児科医など専門医による早期治療が必要です。早く治療すれば症状が軽くなるためで、発疹の跡を残さないようにアドバイスを受けることもできます。また、成人になってからの初感染は脳炎や肺炎を合併症として起こすことも多く危険なので、早期診断が望まれます。

水痘ワクチン接種のタイミング

水痘ワクチンは、幼児のうちに早期に接種が望まれます。日本では長らく任意接種となっていましたが、自治体による公費助成が進んだ結果、2014年から定期接種となりました。
スケジュールとしては、生後12ヶ月から36ヶ月までのあいだに、6ヶ月から12ヶ月までの間隔をあけて2回の接種を行います。1回目の接種は、麻しん風しん混合ワクチンのあとにできるだけ早く接種するようにします。
ついで、生後36ヶ月から60ヶ月のあいだに1回の接種を行います。
このように、1歳から5歳までのあいだに都合3回のワクチン接種を行います。ただし、そのあいだに水痘にかかった場合は対象外となります。

また、水痘患者と同じ部屋にいるなど接触があった場合、72時間以内にワクチンを接種すれば、発症の予防または軽減が期待できます。家族のうち誰かが水痘にかかった場合は、残りの方も全員がワクチンを打ったほうが良いということです。

関連記事

ワクチンの副反応について

ワクチンを予防接種にて体内に入れると、まれに具合が悪くなることがあります。 これを副反応と言い

記事を読む

Hib(ヒブ)ワクチンについて詳しく説明しています

Hib(ヒブ)ワクチンというのは、インフルエンザ菌b型に対するワクチンです。インフルエンザという

記事を読む

なぜ予防接種を受けるの?

予防接種はなぜ受けることが推奨されているのでしょうか。 感染症には、かかった人の年齢や体力、免

記事を読む

小児肺炎球菌ワクチンについて詳しく説明しています

小児肺炎球菌ワクチンとは、肺炎レンサ球菌による感染症に対するワクチンです。肺炎レンサ球菌は、乳幼

記事を読む

日本脳炎ワクチンについて詳しく説明しています

日本脳炎ワクチンは、日本脳炎に対するワクチンです。かつては年間1000人程度の患者が発生していま

記事を読む

不活化ポリオワクチン(IPV)について詳しく説明しています

不活化ポリオワクチン(IPV)は、ポリオウイルスにより発症する急性灰白髄炎、別名ポリオのワクチン

記事を読む

おたふくかぜワクチンについて詳しく説明しています

おたふくかぜワクチンは、おたふくかぜに対するワクチンです。 おたふくかぜとは? おたふく

記事を読む

同時接種と混合ワクチンについて

乳幼児などに予防接種を受けさせたい場合、気になるのは接種のスケジュールです。 乳幼児期からかか

記事を読む

予防接種(ワクチン)の種類と特徴

予防接種のワクチンにはさまざまな種類と特徴があります。 どのようなワクチンがあり、どのような特

記事を読む

定期接種と任意接種とは

予防接種の種類にはおおまかにわけて「定期接種」と「任意接種」があります。 これら2つはわけられ

記事を読む

がん性ニューロパチー(傍腫瘍性末梢神経障害)を詳細に:原因,症状,検査,治療,予防など

がん性ニューロパチー(傍腫瘍性末梢神経障害)とは がん性ニューロパチー(がんせい

サルコペニアを詳しく:原因・症状・検査・治療など

サルコペニアとは サルコペニア(さるこぺにあ)のサルコは日本語で筋肉を意味しており、

急性喉頭蓋炎を詳細に:原因,症状,検査,治療,予防など

急性喉頭蓋炎とは 急性喉頭蓋炎(きゅうせいこうとうがいえん)とは、喉頭蓋に生じる

神経因性膀胱を詳しく:原因・症状・検査・治療など

神経因性膀胱とは 神経因性膀胱(しんけいいんせいぼうこう)とは、脳や脊髄といった膀胱

大動脈弁閉鎖不全症(大動脈弁逆流症)を詳しく:原因・症状・検査・治療など

大動脈弁閉鎖不全症(大動脈弁逆流症)とは 大動脈弁(だいどうみゃくべん)は、心臓の左

→もっと見る

PAGE TOP ↑