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BCGワクチンについて詳しく説明しています

公開日: : 最終更新日:2015/12/30 予防接種・ワクチン


BCGワクチンというのは結核に対するワクチンであり、日本人の場合は子どもが受ける予防接種の一つとして幅広く知られています。

結核とはどんな病気?

結核といえば、医療の進歩により今や昭和文学に欠かせないエッセンス的なものになってしまった感がありますが、実際にそれらが書かれた当時には深刻な病気として猛威を振るっていました。また現代の都市部では結核の記憶が失われているために、局所的に流行することもあります。

結核は結核菌により引き起こされる感染症で、1882年に細菌学者コッホにより発見されました。感染経路は飛沫による空気感染であり、結核患者の咳やくしゃみに含まれる唾液によって感染します。
症状としては、倦怠感や発熱、大量の発汗など風邪によく似た症状を示しますが、進行していくにつれて血痰をともなう咳が出るようになります。
現代では治療方法が確立されており、薬物の投与により治すことができます。しかしながら、現在は薬に耐性を持つ菌がでてきているために、以前よりも複雑な投薬が行われます。投薬期間は半年から9ヶ月ほど、治療が完了した場合、再発率は5%程度となっています。

現代でも結核は世界で2番目に死者の多い感染症であり、世界人口の1/3が感染しているほどです。さらに、薬品に対し耐性を持つ菌が集団感染するなど、先進国でも依然として猛威を振るっています。そのため、2014年に大塚製薬による新開発の治療薬が認可されるなど、今でも結核菌との戦いは続いています。

BCGワクチンとはどんなもの?

BCGワクチンは2015年現在、唯一の結核に有効なワクチンです。このワクチンはウシ型結核菌を実験室で培養を繰り返して生み出された細菌を利用してつくりだされたものです。
培養により人に対する毒性を失わせた細菌を、人の体内に接種して感染させることで、結核に対する免疫を獲得させます。
もともとは、この細菌のことをBCGといい、ワクチンについてBCGワクチンと言っていましたが、現在ではワクチンのこともBCGと習慣的に呼ぶようになっています。
とくに乳幼児結核の予防や重症化の予防に効果が認められており、成人結核については50%程度の効果があります。また、ハンセン病などほかの抗酸菌感染症に対する効果もあります。

BCGワクチンは20世紀初頭のパスツール研究所にて、研究者であるアルベール・カルメットとカミーユ・ゲランにより元となる菌株がつくられています。1912年のパリにおいて、母乳に混ぜての経口摂取で乳児結核菌への効果を示したことから注目され、以後各国に広がっていきました。
こうして各国に配布されたワクチンは、国ごとにBCGを代々培養して使っているため、国ごとに遺伝的な違いがあるのが特徴で、日本では1924年に志賀潔によりカルメットから分与された菌株に由来するBGCが用いられています。

BCGワクチンの接種方法

BGCワクチンといえば、ツベルクリン反応の注射のあと、陰性だった場合にハンコ注射で接種していた記憶がある方が多いでしょう。このころは幼児期、小学校、中学の3回に分けて行われていました。
しかしながら、2005年の法改正により、BCGの接種時期が生後3ヶ月以上6ヶ月未満の1回となり、ツベルクリン反応の注射も行われなくなっています。そのため、子どもが生まれたら最初に行う予防接種のひとつとなっています。
注射の方法は、1960年からハンコ注射といわれていたスタンプ状の注射器を使う方法をとっています。接種後、針の跡が赤く腫れてカサブタ状になり、跡が残ります。針は9つ並んでいますので、独特の丸い跡がならぶことになります。この方法は日本独特のものですが、炎症や潰瘍を軽減するものとされています。

接種当日の入浴は?

BCGワクチンは子どもに接種する関係上、当日にお風呂に入れても良いのかどうかは迷うところです。子どもですから体を汚すこともあり、お風呂に入れないまま夜を越すのも都合が悪いこともあるでしょう。乳児にも接種させることもあり、多くの母親にとっては初めての予防接種であるケースが多く、心配も多いでしょう。
BCGワクチンの接種後は、接種部位に直射日光が当たらないよう、また強くこすらないように注意します。それにさえ注意すれば、お風呂に入れることには問題はありません。ただ、体を洗うときには針の跡をこすらないようにしましょう。
また集団接種であった場合、周りの人から風邪などをもらってきているかもしれないため、湯冷めに気をつけるようにしましょう。念を入れるのであれば、当日は入浴を避けたほうが無難です。
もしも、子どもが熱を出すなどして調子が悪そうであれば、お風呂は避けて安静にし、小児科で受診させるようにしましょう。

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