*

薬物中毒の原因、症状、検査、診断、治療方法、予防方法を調べた

公開日: : 最終更新日:2015/03/11 中毒症 , , , , , , ,

薬物中毒の原因
薬物中毒(やくぶつちゅうどく)とは、文字通り薬物により引き起こされてしまう中毒症のことをいいます。
ただし、これは過去の呼称であり、現在は薬物依存症(やくぶついぞんしょう)の一概念として扱われているものです。
薬物依存症は使用した薬物の効き目がなくなってくると、その薬物に対する渇望が起こり、使用してはいけないにも関わらず気持ちを制御できず、また手を出してしまう状態を指します。
なお、薬物依存症には薬物中毒の概念のほか、薬物乱用、薬物依存の概念が存在しています。
薬物に対する依存の背景には、生活環境、人間関係、ストレス、気持ちの落ち込み具合、遺伝情報などが関係しているといわれています。

薬物中毒の原因

薬物中毒を引き起こしてしまう理由の一つとして、脳の神経科学的機能の異常が挙げられます。
快感を覚えるなどすると、人の脳のなかでは神経伝達物質の一種であるドーパミンなどが活性化する現象が起こりますが、薬物によりこの神経伝達物質が関与している脳内部位が障害されてしまうと、中毒症を起こすのです。
なお、薬物といっても適法なものから違法なものまで実に数多くの種類がありますが、中毒症を引き起こすのは中枢神経系に作用をもたらす種類です。
また、薬物中毒の人を調べると、脳内報酬系に分類されているA10神経系が障害されているのがわかります。

薬物中毒の症状

薬物中毒と一口にいっても、急性のものと慢性のものとがあり、症状は異なります。
急性の薬物中毒は、一度に多量の薬物を使用することにより起こるのが特徴です。
とくに依存していない人であっても、薬物の過剰な使用で急性中毒が引き起こされてしまい、すぐに適切な対処をすれば回復する可能性はありますが、意識不明の状態に陥りやすく、最悪の場合は命を落としてしまいます。
なお、一度に多量の薬物を使用することは薬物乱用といいます。
次に慢性の薬物中毒の症状ですが、継続的に薬物の乱用をおこなっていることにより引き起こされるのが特徴です。
薬物への渇望のような精神依存の症状のほか、頭痛、腹痛、手の震え、不眠、動悸、発汗、けいれん、苛立ち、気分の不快感といった身体依存の症状、幻覚、妄想、抑うつなどが挙げられます。
なお、慢性の薬物中毒の場合には、引き起こされていた症状が自然に治まることはなく、進行性の状態になってしまうケースも珍しくありません。

薬物中毒の検査・診断

薬物中毒か否かを調べるためには、精神科や薬物依存症専門外来を受診することになります。
中毒症になっているかどうか確かめるため、問診をはじめ血液検査、尿検査をおこなうことにより、病気を引き起こしている原因薬物の特定をおこないます。
また、医療機関で薬物中毒かどうか調べる方法だけでなく、自宅で調べられる検査キットも市販されています。

薬物中毒の治療方法

薬物中毒の治療は原因薬物の使用を一切断つことからはじまりますが、病院でおこなわれている治療方法の一つとしては、入院療法が挙げられます。
薬物を使用する環境から離れ、退薬により引き起こされる症状や、身体に引き起こされる合併症状への適切な対応もすぐにおこなえるメリットがあります。
心身共に状態が良好になれば、病院でおこなわれている治療方法の一つである外来通院療法が選択されます。
心理療法や薬物療法がおこなわれるのが一般的です。
なお、薬物療法は苛立ちの症状がある人には精神安定剤、気分の落ち込みがひどい人には抗うつ剤、眠りに問題がある人には睡眠薬が出されるなど、対症療法として選択される形になります。
また、同じ薬物中毒から立ち直ろうとしている人達が参加している自助グループも、二度と薬物に手を出さないためのモチベーションの維持や仲間との情報交換がおこなえるなど、多くのメリットがあります。

薬物中毒の予防方法

薬物中毒になっていない人は違法薬物に絶対に手を出さないこと、医薬品でも正しい使用方法を守ることが予防に効果的です。
また、一度薬物中毒を経験した人は、前に述べたような自助グループに参加すると、一人だけで悩むこともなく、再度依存してしまいにくくするにはよいでしょう。

関連記事

金属中毒の原因、症状

金属中毒の原因、症状、検査、診断、治療方法、予防方法を調べた

金属中毒(きんぞくちゅうどく)とは、体のなかで金属が取り込まれることによって、いろいろな障害を引

記事を読む

鉛中毒の原因

鉛中毒の原因、症状、検査、診断、治療方法、予防方法を調べた

鉛中毒(なまりちゅうどく)とは、病名にもあるように鉛により引き起こされてしまう中毒症のことをいい

記事を読む

カフェイン中毒の原因

カフェイン中毒の原因、症状、検査、診断、治療方法、予防方法を調べた

カフェイン中毒(かふぇいんちゅうどく)とは、カフェインを摂取していることによって引き起こされる、

記事を読む

農薬中毒の原因

農薬中毒の原因、症状、検査、診断、治療方法、予防方法を調べた

農薬中毒(のうやくちゅうどく)とは、中毒症の一種であり、農薬により引き起こされるもののことをいい

記事を読む

窒素中毒の原因

窒素中毒の原因、症状、検査、診断、治療方法、予防方法を調べた

窒素中毒(ちっそちゅうどく)とは、窒素により引き起こされる中毒症の一種のことをいいます。 なお

記事を読む

食中毒の原因、症状

食中毒の原因、症状、検査、診断、治療方法、予防方法を調べた

食中毒とは 食中毒(しょくちゅうどく)とは、胃腸炎(いちょうえん)のなかで飲食物を介して引き起

記事を読む

一酸化炭素中毒の原因

一酸化炭素中毒の原因、症状、検査、診断、治療方法、予防方法を調べた

一酸化炭素中毒とは 一酸化炭素中毒(いっさんかたんそちゅうどく)とは、血液中の一酸化炭素を体内

記事を読む

酸素中毒の原因

酸素中毒の原因、症状、検査、診断、治療方法、予防方法を調べた

酸素中毒を引き起こす原因ですが、中毒症になる場合、たとえばスキューバダイビング中に息をするための

記事を読む

アルコール中毒の原因

アルコール中毒の原因、症状、検査、診断、治療方法、予防方法を調べた

アルコール中毒(あるこーるちゅうどく)は現在、アルコール依存症と呼ばれているもので、過去には慢性

記事を読む

ニコチン中毒の原因

ニコチン中毒の原因、症状、検査、診断、治療方法、予防方法を調べた

ニコチン中毒(にこちんちゅうどく)とは、薬物依存症の一種であり、正式にはニコチン依存症(にこちん

記事を読む

乳房肥大症を詳しく:原因・症状・検査・治療など

乳房肥大症とは 小児乳房肥大症(しょうににゅうぼうひだいしょう) 小児乳房肥大症と

機能性子宮出血を詳しく:原因・症状・検査・治療など

機能性子宮出血とは 生理時以外に性器から出血することを不正出血(ふせいしゅっけつ)と

腸結核を詳しく:原因・症状・検査・治療など

腸結核とは 腸結核(ちょうけっかく)とは、細菌の一種である結核菌(けっかくきん)が腸

腎臓の役割

腎臓について 腎臓(じんぞう)は腰のあたりの背中側に、左右に1個ずつある臓器です。

加齢黄斑変性を詳しく:原因・症状・検査・治療など

加齢黄斑変性とは 年齢が高まると、体のさまざまな部位に病気が起こってくることがありま

→もっと見る

PAGE TOP ↑