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魚・n-3脂肪酸摂取と虚血性心疾患発症との関連について

公開日: : 最終更新日:2016/09/13 DHA・EPA


虚血性疾患は心臓に十分に血が供給されていない状態のことを言います。
狭心症や心筋梗塞などの病気はすべて虚血性心疾患と呼ばれます。
心臓の筋肉に血液を届けて酸素と栄養素を行き渡らせる冠動脈が、動脈硬化や血管けいれんの影響を受けて、血液の循環が悪化することがあります。
その結果、心臓は酸欠を起こし、胸痛などの症状があらわれます。

近年行われた研究にこの虚血性心疾患発症のリスクと魚・n-3脂肪酸摂取の関係性を調査したものがあります。
この調査では成人男女に向けて食事内容を調べ、魚とn-3系脂肪酸をどの程度摂取しているかを明らかにしました。
そして、摂取量のちがいと虚血性心疾患リスクを比較し、その関係性についてデータをまとめたのです。

調査では258人の虚血性心疾患が確認されたため、魚の摂取量によって分類した5つのグループ間で比較しました。
肥満や喫煙、男性、高齢など危険因子となる要素はそういった影響を除外してから魚との関係性について検討しています。
その結果、摂取量がもっとも少ないグループよりも、そのほかのグループはリスクが低下し、摂取量が1番多いグループは40パーセント低下していることがわかりました(表を参照)。
すべての虚血性心疾患のなかで、確かな診断が可能な心筋梗塞に限定すると、リスクの低下がよりわかりやすくなります。

魚に多く含まれるn-3脂肪酸には血小板凝集能の阻害、血液をさらさらにする作用があります。
これが魚を摂取することで虚血性心疾患を予防できる理由のひとつと言われています。
そういった仮定のもと、追加調査として虚血性心疾患のリスクをEPAとDHAの摂取量ごとに5つのグループに分類して比較しています。
その調査で摂取量が1番多いグループの虚血性心疾患の危険性は、1番少ないグループと比べておよそ40%少ないことが明らかとなりました。
また、心筋梗塞に限定した場合、魚と同じように1番多いグループでは60%ほど、ほかのグループでも40%程度低いという結果が得られました。

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