*

胃炎を詳細に:原因,症状,検査,治療,予防など

公開日: : 最終更新日:2017/05/31 胃・食道の病気

胃炎

胃炎とは、胃の粘膜が炎症を起こした状態のことをいいます。
はじめのうちは胃の粘膜の表面がただれている状態になっていますが、悪化すると胃の粘膜が修復力を失い、胃粘液が不足した状態に陥ります。

このような悪化した胃炎では胃酸が胃壁に直接接触するようになり、胃の粘膜を自己消化するようになるのです。
胃炎が進行した場合にはこの自己消化が起こることで、より深刻な胃潰瘍を引き起こすことになります。

胃炎の原因

胃炎と一口にいっても、急性胃炎と慢性胃炎の2種類にわけられます。
種類が異なるということで、原因もそれぞれ違っています。

まず急性胃炎の原因ですが、暴飲暴食が一因とされています。
とりわけお酒の飲み過ぎが原因で起こりやすいのが特徴です。
それから、急性胃炎はストレスとも関係があります。

ストレスが溜め込まれている状態を放置していると、急性胃炎が起こりやすくなるでしょう。
そのほか、非ステロイド系消炎鎮痛薬をはじめとする薬も急性胃炎を引き起こすリスクを増大させます。

次に慢性胃炎の原因ですが、ヘリコバクター・ピロリ菌ではないかと考えられています。
胃の粘膜にピロリ菌が感染し、炎症を引き起こした場合に慢性胃炎を招くとされているのです。

胃炎の症状

急性胃炎と慢性胃炎で引き起こされる症状は異なります。
急性胃炎は胃の膨満感、みぞおちのあたりの痛み、胃のむかつき、吐血、下血、嘔吐などが引き起こされるのが特徴です。

なお、急性胃炎というだけあり、症状は突如として強くあらわれることになります。
一方の慢性胃炎は、夜間や空腹時の胸やけ、食欲不振、食後の胃もたれ、胃のむかつきなどの症状が起こります。

しかしながら、慢性胃炎の場合はこれといって自覚症状が認められないケースもあるのです。

胃炎の検査と診断

急性胃炎の検査方法としては、問診と触診、内視鏡検査が挙げられます。
どこがどのぐらい痛むのか、どういう症状がいつ頃から出たのか、食事の内容や量はどうだったのかなどを診ます。

なお、急性胃炎は薬が原因で引き起こされていることもあるため、服用中の薬は全部医師に伝える必要があるでしょう。
診断に関しては内視鏡検査により胃の粘膜がただれていたり、腫れていたりするほか、一時的に毛細血管の拡張が起こる発赤などが認められる場合に急性胃炎といわれます。

慢性胃炎の検査方法は、問診や触診のほか、内視鏡検査が選択されます。
内視鏡検査をしないと診断を下すのが難しいため、胃の粘膜をチェックしたり、生検で胃の組織の採取を行い、状態を確かめることになります。

慢性胃炎は悪化している場合、胃の粘膜が萎縮した状態になっていたり、肥厚が認められたりします。
この場合、慢性胃炎と診断が下されることとなります。

胃炎の治療の方法

急性胃炎と慢性胃炎で共通している治療方法は薬物療法です。
状態に応じて胃酸の分泌を抑える胃酸分泌抑制薬、胃の粘膜を保護する胃粘膜保護薬、胃の運動機能を高める運動機能改善薬が使用されることになります。

どれか1種類だけ使用することしかないわけではなく、場合によっては複数の薬を組み合わせて治療が行われることになるでしょう。
それから、胃炎は生活習慣との関わりが深く、特に食生活の乱れは良くありません。
暴飲暴食、特にアルコールの摂取は控え、ほかにも胃酸の分泌を促進するコーヒー、刺激の強い香辛料、脂っこい食べ物は摂らないようにしましょう。

また、過労も胃炎には良くないため、十分に睡眠をとり、疲れを取ることが大切です。
そのほか、ストレスが原因で胃炎になることもありますので、趣味の時間を設けるなどしてリフレッシュするのがおすすめです。

このような生活習慣の改善は、胃炎の治療方法の一つに含まれます。
なお、ストレスは上手く解消することができるようになった結果、それだけで胃炎の症状に悩まされなくなったという人もいます。

また、胃炎の原因としては薬が挙げられますので、使用中の薬をやめることで胃炎が良くなるケースがあります。
しかしながら、使用中の薬を自己判断でやめると、病気などの治りが遅くなったり、悪化してしまう可能性があるでしょう。
したがって、薬が原因の胃炎の場合には、医師の判断でどうするか決める必要があります。

色々な種類の胃の薬をご紹介しています…

こちらでは色々な症状におススメの胃薬をご紹介しています。
お薬選びの参考にして下さい。

食べすぎによる消化不良改善におススメの胃薬一覧
食べすぎ・飲みすぎ・胃痛におススメの胃薬一覧
食欲不振・胃もたれ・膨満感におススメの胃薬一覧

関連記事

胃MALTリンパ腫の原因・症状・治療

胃MALT(マルト=粘膜・リンパ球の複合組織)リンパ腫とは、胃の粘膜に生じる腫瘍のことをいいます

記事を読む

食道静脈瘤を詳細に:原因,症状,検査,治療,予防など

食道静脈瘤(しょくどうじょうみゃくりゅう)とは、食道粘膜のなかにある静脈が太くなり、コブ状のかた

記事を読む

胃拡張を詳細に:原因,症状,検査,治療,予防など

胃拡張とは 私たちが口から摂取したものは歯で噛み砕かれたあと、食道を通過して胃のなかで

記事を読む

空気嚥下症(呑気症)を詳しく:原因・症状・検査・治療など

空気嚥下症(呑気症)とは 空気嚥下症(くうきえんげしょう)とは、主に精神面の問題によって、無意

記事を読む

食道アカラシアの病気の原因・症状・治療

食道アカラシアとは 消化器である食道と胃の境には、下部食道括約筋(かぶしょくどうかつやくきん)

記事を読む

食道良性腫瘍の原因・症状・治療

食道良性腫瘍とは、この言葉が示すとおり食道に発生した良性の腫瘍のことをいいます。 一口に良性腫

記事を読む

胃アトニー/胃下垂の原因・症状・治療

胃アトニーとは、胃壁の筋肉がたるんでいる状態のことをいい、胃下垂とは正常な位置より胃が下がってい

記事を読む

胃神経症(神経性胃炎)の原因・症状・治療

胃の精密検査をいくらおこなっても、がんや潰瘍はもちろん、患者の訴えに相当するような病気がないのに

記事を読む

胃の働きを詳しく!

胃酸・胃粘膜・蠕動運動=胃の働きを詳しく!

胃の働き 胃には大きくわけて4種類の働きがあります。 口にしたものを一時的に貯蔵する 食べ

記事を読む

食道狭窄の原因・症状・治療

食道狭窄(きょうさく)とは、食べ物を胃へと送り出す役割を果たす食道が一部狭くなり、口にしたものが

記事を読む

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)を詳しく:原因・症状・検査・治療など

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)とは ウィルソン病(うぃるそんびょう)とは、先天的

線維筋痛症を詳しく:原因・症状・検査・治療など

線維筋痛症とは 線維筋痛症(せんいきんつうしょう)とは、全身の激しい痛みとこわばりが

乳児ビタミンK欠乏性出血症を詳しく:原因・症状・検査・治療など

乳児ビタミンK欠乏性出血症とは 乳児ビタミンK欠乏性出血症(にゅうじびたみんけーけつ

肛門狭窄を詳しく:原因・症状・検査・治療など

肛門狭窄とは 肛門狭窄(こうもんきょうさく)とは、種々の原因によって肛門が狭まる病気

ウェーバー・クリスチャン病を詳しく:原因・症状・検査・治療など

ウェーバー・クリスチャン病とは ウェーバー・クリスチャン病(うぇーばーくりすちゃんび

→もっと見る

PAGE TOP ↑