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心臓の心室・心房に異常が起こる病気の原因・症状・治療

公開日: : 最終更新日:2017/05/31 心臓・血管の病気

心室頻拍の概略や原因について

  心室頻拍を詳細に:原因,症状,検査,治療など

心室細動の概略や原因について

  心室細動を詳細に:原因,症状,検査,治療など

QT延長症候群の概略や原因について

心電図上でQT時間が正常よりも長くなり、トルサードドポアンツと呼ばれる特殊な多形成心室頻拍をおこします。
先天性と後天性があり、先天性の場合には幼児期から意識を失う発作をおこすことがあります。
心筋細胞の遺伝子の異常や心筋に指令を送る自律神経の変調などが考えられています。
後天性では薬物の副作用や電解質失調などが原因になります。
10~20歳代の若い人で失神発作を繰り返す場合は、この病気が疑われます。
QT延長症候群のある人は心拍数が異常に速くなりがちで、運動したり感情的に興奮した時にこれがきっかけになって発作がおこる方がいます。

QT延長症候群の症状について

発作による症状は立ち眩み、動悸、気分不快などで、ひどい場合には意識を失います。
突然倒れて全身がけいれんすることもあります。

QT延長症候群の治療法について

交感神経の働きを抑えるβ遮断薬を服用しますが、一部の成人にはメキシレチンという抗不整脈薬が効果があり、これらの薬により突然死はかなり予防できます。
場合によっては、心臓に命令を送る左側の交感神経を首から胸にかけて切断することもあります。
薬の効果が得られない人や脈が極端に遅い人には、ペースメーカーか、ペースメーカーと埋め込み型除細動器の併用をすることがあります。

ブルガダ症候群の概略や原因について

心電図上でブルガダ型心電図(右側胸部誘導心電図にて右脚ブロック様の心電図波形と特徴的なST上昇)をともなう特発性心室細動のことをいいます。
40歳前後の男性に多く、突然に致死的な不整脈である心室細動をおこし、失神をおこしたり、突然死にもつながると考えられている原因不明の心臓病です。
遺伝子の異常は20%弱にみられますが、遺伝子には関係がない後天的な異常である可能性もあります。
ブルガダ型心電図があらわれても、心臓になんらかの疾患があれば、この病気とはいえません。
1992年に報告された比較的新しい病気なので、まだわからないことがたくさんあります。

ブルガダ症候群の症状について

特発性心室細動は睡眠時などの安静時に多く出現し、再発率も高く、ポックリ病すなわち突然死の原因のひとつとされています。

ブルガダ症候群の治療法について

心室細動をおこしたことがある人や、家族に突然死した人がいる場合には、予防の目的で植え込み型徐細動器(ICD)を心臓に埋め込む治療がおこなわれます。

心房細動の概略や原因について

  心房細動を詳細に:原因,症状,検査,治療など

心房粗動の概略や原因について

  心房粗動を詳細に:原因,症状,検査,治療など

房室ブロックの概略や原因について

心臓の刺激伝導路は、洞結節→心房→房室結節→ヒス束の右脚および左脚と伝導して左右の心室に伝えられますが、この病気は心房からの刺激が心室に伝わる過程に異常があるために、脈が遅くなったり、止まったりするものです。
症状によって1~3度房室ブロックに分けられており、1度は房室伝導の時間がかかるもので、2度は心房から心室に刺激が伝わらないことがある場合、3度は心房から心室に刺激がまったく伝わらない場合をいいます。
発作的におこる原因で急性心筋梗塞、特発性心筋症、異型狭心症、薬剤性、高カリウム血症などがありますが、特別な原因がなくて生じてくるもの(機能的なもの)もあります。

房室ブロックの症状について

1度房室ブロックでは自覚症状はなく、2度では著しく心拍数が減少すると倦怠感、息切れ、めまいなどがあらわれます、3度では心不全、失神発作、心停止、脳血栓をおこす危険があります。

房室ブロックの治療法について

薬物などの原因の明らかなものがあればそれを中止します。
めまい、失神などの症状がひどい場合や3度房室ブロックの場合では人工ペースメーカーが必要となります。

WPW症候群の概略や原因について

先天的に心房と心室の間に正常な電気刺激伝導路と余分な副伝導路(ケント束)があるために、一定の年齢になってから頻脈の症状があらわれます。
正常な伝導路か副伝導路のどちらかのみに電気刺激が伝わっていれば無症状ですが、両方に電気刺激が旋回し始めると、副伝導路の方が早く心室に伝えるために、刺激が連続して発生することになり、突然脈が速くなって頻拍性不整脈の原因になります。
副伝導路が心臓の左側にある場合をA型WPW症候群、右側にある場合をB型WPW症候群と呼びます。
心電図では、デルタ波と呼ばれる心電図異常がみられ、発作性上室性頻拍の原因となる心電図症候群として知られています。

WPW症候群の症状について

合併症がなければ無症状ですが、発作性上室性頻拍の合併が多く、動悸や胸痛がおこります。
発作性心房細動を合併すると、血圧低下、意識障害をおこし死亡することもあります。

WPW症候群の治療法について

発作がおこらなければ治療の必要はなく、経過観察をおこなっていきます。
発作があれば、抗不整脈薬を服用して予防しますが、薬の効果がなければ、高周波カテーテル・アブレーションによって副伝導路を焼灼する方法か、副伝導路を切断する手術をおこないます。

発作性上室性頻拍の概略や原因について

突然脈拍が速くなり、数分から数時間続いたあと突然止まる頻拍で、一般にリエントリー(興奮の旋回が繰り返す)によっておこります。
頻拍(頻脈)は1分間に150~200回(正常は50~100回)の規則的もので、頻拍により心室に充分な血液が送り込まれずに心臓が収縮、拡張するので全身に必要な血液が送り出せなくなります。
発作性上室性頻拍には、WPW症候群の房室回帰性頻拍、房室結節リエントリー性頻拍、心房内リエントリー性頻拍、洞結節リエントリー性頻拍の4種類が含まれます。
原因は心臓内に異常伝導路があることでおこり、房室回帰性頻拍と房室結節リエントリー性頻拍の2つが原因のほとんどを占めています。
健康な人でも過労、睡眠不足、喫煙、飲酒、運動などのきっかけでおこることがあります。

発作性上室性頻拍の症状について

突然、動悸がおこり、胸部不快感、血圧が低下して、めまいや失神をおこすことがあります。

発作性上室性頻拍の治療法について

安静にしていれば自然に治まりますが、長く続くようであれば抗不整脈の静脈注射をします。
発作が頻繁におこる場合には、高周波カテーテル・アブレーションによって頻拍が関わる組織を焼灼する方法がおこなわれます。

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