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加齢黄斑変性を詳しく:原因・症状・検査・治療など

公開日: : 最終更新日:2018/10/02 目の病気

加齢黄斑変性とは

年齢が高まると、体のさまざまな部位に病気が起こってくることがあります。
加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)はその一種で、年齢の高まりにより眼の網膜(もうまく)の真ん中にある黄斑(おうはん)に障害が起こり、見たいところがよく見えなくなる病気です。

英語ではAge-related Macular Degeneration、略してAMDという病名でよばれている病気でもあります。
欧米では成人が失明(しつめい)してしまう原因として最多になるほどの病気です。

日本国内では高齢化が進んでいることや、生活が欧米化したことによって加齢黄斑変性になる方が多くなっており、失明してしまう原因のトップ5入りしています。
50歳以上の人口の約1%に起こり、その中でより高齢な方が高い割合を占めています。

ただし、50歳以上でなければ加齢黄斑変性が起こることはないというわけではなく、40歳程度の方に起こることもあります。
日本では女性に比べて男性のほうが発症率が高く、2倍の差があります。

タバコを吸っている人は起こるリスクが高く、家族内に加齢黄斑変性の患者がいる場合、この病気が起こりやすいといわれています。
加齢黄斑変性のやっかいなところは、両眼に生じることが多いという点です。
見えなくなるということで、生活の質(QOL)が低下してしまいます。

過去には加齢黄斑変性の有効な治療方法は存在しなかったのですが、今は優れた診断方法や複数の治療方法が開発されて、進行を止めたり見えるようになったりする効果を得ることが可能になってきています。

なお、加齢黄斑変性で起こる失明のことは、社会的失明(しゃかいてきしつめい)といいます。
眼の中心の視力障害は生じますが、光を完全に感じることができなくなるわけではありません。

黄斑って何?

眼のしくみはよくカメラにたとえられます。
網膜はカメラのフィルムにあたる部分であり、外部より入ってくる光が瞳=瞳孔(どうこう)、カメラのレンズにあたる部分の水晶体(すいしょうたい)、眼の真ん中部分の硝子体(しょうしたい)を通過し、網膜にぶつかって光を感じます。
網膜で光が電気信号に変換され、脳に伝達されて物が見えます。

黄斑は網膜の真ん中にある直径1.5~2mmほどの黄色をした小さな部分で、黄斑の真ん中は中心窩(ちゅうしんか)といい、視線を向けているところをさす固視点(こしてん)からの光がぶつかる場所であり、くぼんでいます。

色や形を識別する役割を担っている視細胞(しさいぼう)は黄斑に多く集合していて、中心窩にぎっしりと集まっており、物を見たり、読んだり、書いたりする機能はほぼ黄斑に頼っている形です。

黄斑は先述のとおり非常に小さな部分ですが、ここに障害が発生すると、それ以外の網膜が正常でも視力が極端に低下してしまいます。
物があるということは認識できるものの、読み書きすることができない状態になるのです。

カメラのフィルムはどの部分でも写りが良いのですが、黄斑が障害されただけでそれ以外の網膜に問題が起こっていなくても見えなくなってしまうことが、カメラのフィルムと網膜の大きく違うところです。

加齢黄斑変性の種類

加齢黄斑変性には、滲出型(しんしゅつがた)と萎縮型(いしゅくがた)の2タイプがあります。
日本国内で多いのは滲出型の加齢黄斑変性です。
黄斑では、細胞が盛んに働くため、多量の老廃物が発生します。

年齢の高まりなどによって老廃物の処理がうまくできなくなると、網膜の最も外側に位置する網膜色素上皮細胞(もうまくしきそじょうひさいぼう)の機能が落ちます。

すると、網膜色素上皮細胞の外側に存在する脈絡膜(みゃくらくまく)より異常な新生血管(しんせいけっかん)が網膜へと伸びていきます。

新生血管は脆く、血液成分が漏出したり、出血したりして、網膜浮腫(もうまくふしゅ)といって網膜が腫(は)れる、網膜下液(もうまくかえき)といって黄斑の下に貯留すると黄斑に障害が起こります。

すると、視野の真ん中がゆがむ、薄暗い、視力が落ちるなどの症状が出てきます。
滲出型の加齢黄斑変性は病気の進行速度がはやく、新生血管が生じる位置や大きさによって異なりますが、1~2年間という短い期間で視力が0.1にまで落ちるというデータがあります。

これに対して、萎縮型の加齢黄斑変性は、新生血管が生じるのではありません。
年齢の高まりなどによって網膜色素上皮細胞が萎縮(いしゅく)するのに付随して黄斑の細胞が萎縮することによって生じます。

萎縮型の加齢黄斑変性は滲出型の加齢黄斑変性と比較して、病気の進行速度が遅いです。
読み書きができなくなるほどにまでなるには、10~20年間を要します。

なお、萎縮型の加齢黄斑変性を起こしていても、新生血管が生じて滲出型に変化することもあります。

加齢黄斑変性の原因

加齢黄斑変性は、年齢の高まりにより眼の網膜の真ん中にある黄斑に障害が起こり、見たいところがよく見えなくなる病気です。

歳をとることにより、誰にでも起こり得る眼の病気ですが、何が原因で発症してしまうのでしょうか。
以下にまとめていますので、気になるという方は内容をご一読ください。

加齢黄斑変性はどうして起こる?

この病気には遺伝的要素があるといわれています。
ただし、遺伝する力は強くないです。
また、責任遺伝子は未だ解明されていません。

遺伝的にこの病気を起こしやすい体質の方が、加齢黄斑変性を起こすことと関係のある環境下で長年にわたり生活を送っていると、そのことが呼び水になってしまうという見方がされています。

また、加齢黄斑変性にはリスク因子があります。
タバコを吸う、太陽光を浴びる、偏った食生活をあげることができます。

中でも有名なのがタバコを吸うことで、タバコを吸うことによる酸化ストレスが眼にたまっていくと、加齢黄斑変性の背景にある炎症が生じるとされています。

そのため、加齢黄斑変性を未然に防いだり、発症後の悪化を遅らせたりするためには、タバコを吸わないことが重要です。

なお、タバコを吸っている年数が長いほど、タバコを吸っている本数が多いほど、タバコの煙を深く吸い込む方ほどハイリスクとされています。
発症率は非喫煙者の4~5倍にもなるといわれています。

脈絡膜より新生血管が伸びる理由は?

滲出型の加齢黄斑変性で起こる新生血管が生じる理由は、現状で完全にわかっているわけではありません。
ただ、こうではないかと考えられている理由はあります。

視細胞の下に存在する網膜色素上皮細胞は、古い視細胞の一部を取り込み、消化を行なっています。
この働きが正常であれば、完全に消化されるため残りカスが出ません。

しかし、加齢によってこの働きが悪くなると、消化しきれていないカスが網膜色素上皮細胞の下に貯留するようになります。
未消化のカスは眼からすると異物であり、多量に貯留するとその部分に炎症が生じます。

そしてその炎症を鎮めようとして、脈絡膜より血管が伸びてくるのですが、この新生血管は加齢黄斑変性を起こしてしまう歓迎できないものなのです。

加齢黄斑変性の症状

加齢黄斑変性にかかると、一体どのような症状が起こってしまうのでしょうか。

この点に関してですが、変視症(へんししょう)、視力低下(しりょくていか)、中心暗転(ちゅうしんあんてん)、色覚異常(しきかくいじょう)を主な症状としてあげることができます。

各症状にどのような特徴があるのか解説させていただきますので、参考情報としてお役立ていただければ幸いです。

変視症はどんな症状?

網膜が腫れる網膜浮腫、網膜の下に液体が貯留する網膜下液によって網膜にゆがみが生じます。
ゆがみが生じた網膜では、見える景色もゆがんでしまいます。

加齢黄斑変性では黄斑に障害が発生しますが、まわりに異常は起こっていないため、映っている景色の真ん中部分はゆがんで見えますが、ほかは正常に見えます。

視力低下・中心暗転はどんな症状?

黄斑部の網膜の障害が進むと、映っている景色の中心部が暗く(黒っぽく)見えるようになる中心暗転が起こり、視力が落ちます。
視力低下がひどくなると、運転免許の更新を行なうことができなくなり、読み書きをすることもできない状態になります。

基本的に視力が少しずつ下がっていって、未治療ではたいていの方が視力0.1以下まで低下してしまいます。
ただ、網膜下で大量出血を招くと急激な視力低下が起こることがあります。

加齢黄斑変性には滲出型と萎縮型がありますが、滲出型のほうがはやく悪化し、視力の低下もひどくなることが多いです。

色覚異常はどんな症状?

加齢黄斑変性が悪化してくると起こってくる症状です。
色を識別する能力が低下した状態になります。

加齢黄斑変性の検査・診断

加齢黄斑変性は、何科へ行けば対応してくれる病気なのでしょうか。
また、この病気はどのような方法で調べるのでしょうか。

主な診察・検査方法としては問診、視力検査、アムスラー検査、眼底(がんてい)検査、蛍光眼底造影(けいこうがんていぞうえい)検査、光干渉断層計(ひかりかんしょうだんそうけい)をあげることができます。

以下に各診察・検査方法の内容をまとめていますので、何をすることになるのか知りたいという方はぜひご覧ください。

受診に適した診療科

加齢黄斑変性を調べるには、何科へ行けば良いのでしょうか。
人によってはこの点が気になる方もいるのではないでしょうか。

加齢黄斑変性は眼に起こる病気であり、眼科へ行けば対応してくれます。
この病気は放置していると悪くなっていく一方です。

できる限り良好な眼の健康状態を維持するためにも、眼の異変を放置することなく早期発見・治療のためにできるだけ早く医療機関へ行って受診、相談することが重要です。

問診

質問に回答することになります。
問診票に記入するか、医師に口頭で質問を受け、回答することになります。
質問される内容としては病状の経過、これまでに経験したことがある眼や全身の病気、家族歴、喫煙歴、現状で治療中の眼や全身の病気、現状で使用中の薬などをあげることができます。

服用中の薬に関しては現物を持って行くか、おくすり手帳を提示するか、使用中の薬を記したメモなどを持って行くと受診時に答えられなくなる心配がありません。

視力検査

誰もが一度は経験したことがある、英語の「C」のような記号の穴があいている方向や、数字、ひらがなが離れたところから見えるかどうかを調べる方法です。

なお、アルファベットの「C」のような記号のことをランドルト環といいます。
加齢黄斑変性の症状の一つとして、視力低下をあげることができます。

はじめは眼鏡などを装着せずに視力を測り、自動車免許の取得・更新や読書に必要な視力に満たなければ、検査用の眼鏡をかけて最大視力を得ることができるまでレンズを交換して検査を続けます。

アムスラー検査

碁盤(ごばん)や方眼紙(ほうがんし)と同様の図を片眼ずつ見て、格子がゆがんでいるかどうかを確認します。
加齢黄斑変性の症状の一つとして、変視症をあげることができます。

アムスラー検査では、この症状を早期発見することが可能です。
簡単にできる検査であり、家庭で行なうこともできます。

マス目の間隔が5mmほどの方眼紙の真ん中に直径2mm程度の印(黒丸)を1個つけます。
30cmほどの距離をとり、方眼ずつ黒丸を見ます。

真ん中付近の格子がゆがんで見える、黒丸付近が暗く(黒っぽく)ぼやけて見える場合には、加齢黄斑変性の疑いがあるため、できるだけ早く眼科へ行くことが大切です。

眼底検査

細隙灯顕微鏡(さいげきとうけんびきょう)などを使って網膜を観察します。
眼底に細く強い光を照射し、異常が起こっている部分を拡大してみます。

滲出型の加齢黄斑変性の場合、出血があることや網膜が腫れていることなどを把握することが可能です。

蛍光眼底造影検査

蛍光色素が含まれている造影剤(フルオレセイン、インドシアニングリーン)を腕の静脈から注入し、眼底カメラで眼底の血管の状態を調べます。

新生血管や新生血管より漏出した血液がどこにあるのかを把握することが可能です。
蛍光眼底造影検査では、写真や動画で眼底を連続して撮る形になります。

造影剤にアレルギーを起こす、血圧が高いなど、検査を受けることになる人の状態によっては、この検査を行なうことができません。

光干渉断層計

網膜断層(もうまくだんそう)検査ともよばれています。
光干渉断層計を使用することによって、網膜の断面の状態を詳細に把握することが可能です。

短時間で行なうことが可能であり、造影剤を使用しない検査でもあるため、患者にかかる負担が少なく、またそのために何度も検査を行なうことができます。

眼底の断面を連続して撮影することにより、新生血管が存在するか、存在する場合にはその形や大きさ、中心窩との位置関係、網膜の腫れなどを立体的にとらえることが可能です。

萎縮型の加齢黄斑変性は進行が遅く、治療する術がないため、蛍光眼底造影検査や網膜断層検査は行なわれないこともあります。

加齢黄斑変性の治療

加齢黄斑変性には、滲出型と萎縮型の2種類があります。
この2種類の加齢黄斑変性のうち、萎縮型については有効な治療法が存在しません。

そのため、萎縮型の加齢黄斑変性の方に対しては、経過観察をすることになります。
萎縮型の加齢黄斑変性は進行の早い滲出型の加齢黄斑変性に移行することがあるため、定期的に眼科で調べることが重要です。

一方、滲出型の加齢黄斑変性に関しては、複数の治療方法があります。
主な治療方法としては薬物療法、光線力学的(こうせんりきがくてき)療法、レーザー光凝固(ひかりぎょうこ)術、手術などをあげることができます。

各治療方法の内容や、この病気が完治するのかどうかの情報を以下にまとめていますので、気になるという方はチェックしてみてください。

薬物療法

抗血管新生薬(こうけっかんしんせいやく)療法ともよばれている治療方法です。
人間の体内には脈絡膜新生血管の成長を助長するVEGF、日本語では血管内皮増殖因子という物質があり、VEGFが脈絡膜新生血管の発生に関わっているという見方がされています。
抗血管新生薬療法では、VEGFの働きを抑制する薬剤であるVEGF阻害薬を眼の中に注射することによって、新生血管を退縮させる効果を狙います。

現状で認可されている薬剤としては、マクジェン、ルセンティス、アイリーアがあります。
どの薬剤を選択するにしても、4週間または6週間ごとに2~3回の頻度で使用します。

その後は定期的に状態を診て、脈絡膜新生血管の活動性が認められた場合には、再びVEGF阻害薬を使用します。
この薬物療法は、後述する光線力学的療法と共に受けることになる場合があります。

光線力学的療法(photodynamic therapy:PDT)

新生血管が中心窩に発生している患者に対して選択されている、滲出型加齢黄斑変性の治療方法です。
光感受性物質のビスダインという薬剤を点滴し、新生血管に薬剤が多量に入った状態で、出力の低い特殊なレーザー光線を照射します。

すると新生血管内の光感受性物質が光に反応し、活性酸素を放出します。
活性酸素は強力な毒性を持っており、新生血管にダメージを与えます。
この治療を行なう前には造影検査をし、レーザーをあてる範囲を決めます。

光線力学的療法で使用するレーザーの熱は非常に弱く、中心窩の視細胞を焼いてしまうようなことはありません。
ただ、視力が高い方では視力が落ちてしまうリスクがあるため、通常は視力が0.5程度まで落ちた段階で行なわれます。

また、光線力学的療法を行なったあと48時間以内に強い光にさらされると、合併症として光過敏症(ひかりかびんしょう)などを招いてしまうことがあります。
なお、この治療は一回限りで完了するとは限りません。

3ヶ月に1回、蛍光眼底造影検査を行ない、新生血管が凝固するまで続けます。
光線力学的療法はこの治療に特化したレーザー機器が必要で、眼科PDTの認定医が担当しなければいけません。

レーザー光凝固術

活動性の高い新生血管が中心窩の近くに発生していない場合に選択されている、滲出型加齢黄斑変性の治療方法です。

強力なレーザー光線をあてることにより、その熱で新生血管を固めて、壊してしまいます。
新生血管がなくなるため、出血を起こしたり血液中の水分が漏出したりすることがなくなります。

ただ、レーザー光線で新生血管を焼くときには、周囲の正常組織も焼いてしまうため、レーザー光線の照射部位に一致して見えない部分が発生します。
視力は中心窩の視細胞の機能に左右されます。

基本的に、出血や漏出した血液中の水分が原因で視細胞が傷んでしまうため、発症するまでの視力にまで改善されることはありません。

レーザー光凝固術を行なうことでの狙いは、視力を保つことです。
なお、この治療を行なったあとの1年間は再び新生血管が伸びてくるリスクがあります。

また、中心窩に新生血管がおよんでいる状態でこの治療を行なうと、黄斑が障害されてしまい、極端な視力低下を招いてしまうことになるため、このような状態の患者に対してレーザー光凝固術が選択されることはまずありません。

手術

新生血管抜去(ばっきょ)術といって、脈絡膜新生血管を抜き去る治療方法や、黄斑移動術という黄斑を別のところに移す治療方法があります。

しかし、今では抗新生血管薬療法や光線力学的療法を行なうことが可能になっているため、新生血管抜去術や黄斑移動術が行なわれることはほとんどなくなっています。

上記以外の滲出型黄斑変性の治療方法

放射線療法や患部を温める経瞳孔温熱療法(けいどうこうおんねつりょうほう)(transpupillary thermotherapy:TTT)があります。

しかし、こうした治療方法の有効性は証明されていないため、実施されることはまずありません。
そのほか、加齢黄斑変性の進行を防ぐ効果を狙って、サプリメントを内服することもあります。

加齢黄斑変性は完治する病気?

眼を完全に元の健康状態にまで戻す治療方法は確立されていません。
現状である治療の狙いはすべて加齢黄斑変性の進行を遅らせて、落ちた視力をそれ以上落ちないようにしたり改善したりすることです。

加齢黄斑変性は放置すると悪化の一途をたどることになります。
できる限り眼の状態を良好に保つために、早期発見・治療がきわめて重要です。

加齢黄斑変性の予防

加齢黄斑変性は、年齢が高くなると誰にでも起こり得る病気です。
物がゆがんで見える、暗く見える、ぼやける、読み書きができなくなるという状態になると、生活の質(QOL)が低下してしまいます。

そのため、この病気の存在や特徴を知った方の多くはできることなら回避したいと思うのではないでしょうか。

ここでは加齢黄斑変性の予防方法に関する情報を提供させていただきますので、実践して発症リスクを低下させるためにお役立ていただければ幸いです。

タバコを吸わない

喫煙者は非喫煙者と比較して、加齢黄斑変性を起こすリスクが高いことが多くの研究でわかっています。
タバコを吸うということは、血中にある酸化ストレスを抑制する物質を破壊します。

タバコは加齢黄斑変性だけでなく、ガンなど多くの病気のリスクを高めることがわかっているものです。
したがって、禁煙するに越したことはありません。

自力での禁煙が無理な方は、禁煙外来でタバコをやめるのを目指すのも良いでしょう。

なお、禁煙の効果が出るまで、10年程度の期間を要するという報告も存在します。
加齢黄斑変性は左右の眼に起こることが多い病気です。

比較的低年齢で左右の一方に発症している滲出型の患者、左右の療法にこの病気の前段階にあたるような異常がある方は、すぐに禁煙をはじめることが重要です。

発症が少なくなる栄養の摂取

ビタミンC・E・ベータカロテン、亜鉛、ルテインなどが配合されているサプリメントを摂取すると、加齢黄斑変性の発症が減ることが明らかになっています。
発症を100%防ぐことができるわけではありませんが、日常生活の中で積極的に摂取したい栄養素です。

サプリメントだけでなく、通常の食事でもこうした栄養が豊富に含まれている食品を摂取するのは予防に効果的といえるでしょう。
まだ加齢黄斑変性になっていない方だけでなく、左右の片方の眼に発症した患者には、サプリメントの摂取が強く推奨されます。

太陽光を避ける

黄斑の老化は、日光の青色光により視細胞が酸化し傷むことが影響するとされています。
加齢黄斑変性を防ぐには、日光を回避するのが効果的です。

たとえば、外出時にはサングラスを装着することや、帽子をかぶる、日傘をさすことが良い対策になります。

なお、濃い色のサングラスは逆に良くない場合があるため、加齢黄斑変性の対策として使用するのであれば、医療機関で相談したほうが良いでしょう。

肥満を解消する

欧米では加齢黄斑変性になる方が非常に多くいますが、この病気と肥満の関わりが指摘されています。
肥満では動脈硬化(どうみゃくこうか)が起こるリスクが高く、網膜への血液の流れが悪くなることが原因になると考えられています。

定期検査を受けたときなどに肥満気味と指摘を受けた方は、食生活の見直しのほか、適度な運動を習慣化することにより、肥満解消を目指しましょう。

定期的に検査を受ける

加齢黄斑変性は、50歳以上の方に多い病気ですが、早い方だと40歳代で発症します。
該当する年齢になった方は、定期的に眼底検査を受けることをおすすめします。

新生血管が伸びてくる滲出型の加齢黄斑変性は進行がはやいため、早期発見・治療が重要です。

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