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統合失調症の治療についてのまとめ

公開日: : 精神・心の病

作業療法

統合失調症の治療として作業療法が挙げられます。
これは、作業療法士が担当する作業療法で、作業を通してよりよい生活を送れるよう統合失調症の患者を助けることが目標です。
作業のなかには、室内ゲーム、散歩、絵画、木工、陶芸、袋詰め作業、園芸、農作業、製パンなど多岐にわたるものがあります。
統合失調症の場合、対人関係を調和の取れたものにし、精神安定を計っていくことが狙いになります。
統合失調症の患者がやってみたいと感じるものに取り組み、達成感や満足感を味わうことができるなら、回復に向けてよいリハビリとなります。
さらに、作業療法によって毎日同じ時間に起き、作業することで規則正しい生活リズムを取ることができます。
病気の時は、リズムがつかみにくいので作業はその助けになります。
また、同じ病気を持つ他の人と関わることで、対人関係の経験を積み、協調性を持てるようになります。
さらに、集中力、持久力高めて、思考力がまとまりやすいようにリハビリできます。

精神・心理療法

統合失調症の治療法に精神・心理療法があります。
統合失調症の場合、抗精神病薬を使い、症状を抑えることが必要ですが、それと同時に精神真理療法を進めることで心のケアをしていくことができます。
抗精神病薬は脳の神経細胞に影響を加えて症状をコントロールしますが、精神、心理療法は体の内面、心の状態を理解して助けを与えていくプログラムです。
普通、精神科医が1対1で行いますが、病院では複数の統合失調症患者が、複数の病院スタッフと共に精神心理療法を行うようになっているところもあります。
集団で行うことにより、社会とのかかわりを意識し、また、他の人と共に努力していこうという、気持を起こしやすくなるのがいいところです。
精神心理療法では、精神科医は患者の心にあるものを理解すること、思考を整理すること、安心感を与え、気楽になれるようにすること、抱える問題を共に考えること、訴えることを支持し、努力を評価するようにすることがされます。

薬物療法

統合失調症の治療として代表的なのが薬物療法です。
主な治療法としては、幻覚や幻聴等の陽性症状を抑えるために、脳のドーパミンのニューロンの動きを止める薬を服用します。
これは、もっとも使われている統合失調症のための薬でドーパミン受容体遮断効果の薬です。
これにより統合失調症の陽性症状は抑えられるものの、副作用がでます。
例えば、脳の神経が影響を受けますので、口、手足などの震えが止まらなくなることがあります。
その場合、抗パーキンソン病薬を同時に服用します。
また、生理が止まることもありますし、倦怠感、汗がでる、熱が出る等の副作用が人によって出ます。
それで、症状に応じ、副作用を抑える薬を処方することになります。
こうして、統合失調症では飲む薬の種類も増えてしまいます。
ドーパミン受容体遮断の薬に加えて、副作用の少ない、また陰性の症状にも効果がある薬も出ていますし、補助治療薬として睡眠剤、安定剤、抗不安剤が用いられることもあります。

家族の対応

統合失調症の患者に対する家族の対応ですが、ご家族は忍耐が求められます。
同じ家族同士での情報の交換は役立ちますから、地域で開かれている家族会、精神保健センターなどで情報を得ることは役立ちます。
正しい知識を家族が持つことで、統合失調症の方の回復に役立ちます。
また、妄想、幻聴を述べているときには、否定するのではなく「そのように見えるあるいは、感じるかも知れないね。
でも、気のせいかもね」と言えます。
正しい知識や対応の仕方を学んでおくと患者のお世話がより適切なものとなり、回復が図れます。
家族も心を休める時が必要なのである場合、親戚など代わりの人に見てもらい、気晴らしを楽しむことができます。
長期戦になるかもしれないので、家族も心のゆとりを、持てるように意識すると良いです。
患者は薬を定期的に飲むことが回復に不可欠となりますが、それを見守るのも家族の務めです。
特に、回復期に定期性を保つように励ます人がいれば、順調に回復できる確立は高くなります。

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