*

ピーターパン・シンドロームの特徴や症状、治療・予防などについて

公開日: : 最終更新日:2015/05/06 精神・心の病


ピーターパン・シンドロームは1970年代後半のアメリカで生まれた言葉で、成人しているのに精神的に大人に成長できない男性のことを言いあらわしています。
ピーターパン・シンドロームはパーソナリティ障害のひとつであり、どんな人でも多かれ少なかれ抱えている問題だと言えます。
ただし、ピーターパン・シンドロームは精神医学や心理学の分野で用いられる正式な用語ではありません。
現在では、大人になることを拒否して現実逃避する心理状態のことを指すことが多いでしょう。

具体的な症状としては、孤独や不安、無責任さ、性役割の葛藤などが見られます。
原因ははっきりしているわけではありませんが、10代のころの家庭内での間違ったしつけ、両親の不仲など家庭環境が影響していると言われています。

20代となると過剰に大きくなったナルシシズムをもつ傾向があり、自己不完全を空想でカバーするようになります。
そして、現実との関わりを避けるようになるため、社会人になるとさまざまな問題に突きあたるようになります。
いつまでも子供でありたいという考えが根底に常にあるため、結婚や子育て、就職などを避け、現実逃避し続けることになってしまうのです。

ピーターパン・シンドロームは体や脳になんらかの症状があらわれるわけではないので、検査などをしてもあまり意味がありません。
そのため、診断にあたっては自己中心的かどうか、責任感や自立心の有無などを確認しながら判断していくことになります。

ピーターパン・シンドロームの治療は、精神科医によるカウンセリングが主体となります。
また、精神安定剤などを服用することで、症状をある程度抑制することも可能です。
ピーターパン・シンドロームはストレスとも関係しているので、運動に取り組むなどしてストレスを発散することも治療の一環と言えます。
ポジティブな気持ちで治療に取り組むことが重要なので、気分転換をしつつ根気よく治療をつづけていきましょう。

関連記事

多汗症を詳細に:原因,症状,検査,治療など

多汗症とは(概要) 私たち人間が汗をかくのは、主に体温をコントロールするためです。 激し

記事を読む

様々なタイプのパーソナリティ障害の特徴のまとめ

依存性パーソナリティ障害の特徴 依存性パーソナリティ障害は、自分が頼りとする相手に、何をするに

記事を読む

対人恐怖症の特徴や症状、治療・予防などについて

対人恐怖症はあがり症とも呼ばれる神経症のひとつで、緊張して他人と会話ができない、赤面してしまう、

記事を読む

ADHD_注意欠陥多動性障害の特徴や症状、治療・予防などについて

ADHD(注意欠陥多動性障害)は、不注意あるいは多動性・衝動性のどちらかあるいは両方が原因となっ

記事を読む

高所恐怖症の特徴や症状、治療・予防などについて

高いところに行った際に、その場所に危険はないのに落下の恐怖を強く感じることを高所恐怖症と言います

記事を読む

統合失調症の原因・症状について調べてみました

統合失調症とは 統合失調症とは精神病の一種で、妄想幻想でどこからか声が聞こえてきたり、奇妙な行

記事を読む

薬物依存の特徴や症状、治療・予防などについて

薬物を欲する過度な欲求が抑えきれずに、薬物をつかってしまうことを薬物依存と言います。 昔は薬物

記事を読む

アスペルガー症候群の症状や特徴などを詳しく

アスペルガー症候群は言語による会話能力があるにもかかわらず、自閉症と同じようなコミュニケーション

記事を読む

ひきこもりの特徴や症状、治療・予防などについて

社会的要因や心理的要因などによって、社会参加が困難となって自宅から長期間出られなくなることを「ひ

記事を読む

うつ病の原因・症状・治療について

うつ病とは気分がひどく落ち込み、何にも興味が持てなくなり、何もしたくないという気持が出てきて、体

記事を読む

膵胆管合流異常を詳しく:原因・症状・検査・治療など

膵胆管合流異常とは 膵臓(すいぞう)で分泌される弱アルカリ性の消化液のことを膵液(す

無気肺を詳しく:原因・症状・検査・治療など

無気肺とは 無気肺(むきはい)とは、肺内の空気が極端に減少したり、肺内に空気が入って

手根管症候群を詳しく:原因・症状・検査・治療など

手根管症候群とは 手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)とは、手根管という手首の

空気嚥下症(呑気症)を詳しく:原因・症状・検査・治療など

空気嚥下症(呑気症)とは 空気嚥下症(くうきえんげしょう)とは、主に精神面の問題によ

眼窩蜂窩織炎(眼窩蜂巣炎)を詳しく:原因・症状・検査・治療など

眼窩蜂窩織炎(眼窩蜂巣炎)とは まず、眼窩蜂窩織炎は「がんがほうかしきえん」と読み、

→もっと見る

PAGE TOP ↑