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様々なタイプのパーソナリティ障害の特徴のまとめ

公開日: : 精神・心の病

依存性パーソナリティ障害の特徴

依存性パーソナリティ障害は、自分が頼りとする相手に、何をするにも常にアドバイスや承認を求めてしまうというのが特徴となります。
物事を自分で決めて自主的に行動を起こすといった精神に乏しく、いつも誰かに依存してしまう傾向があります。
そのため頼りにする相手に対して従属的となりやすく、非常に弱い立場となることによって、ストレスを感じやすくなります。
また対等な友人関係の構築も、困難となる場合があります。
社会生活においても、責任ある仕事を任されることを苦手とし、出世なども自ら拒むといった傾向があります。
そのため職場においては無能な人間と判断されることが多く、それによってストレスを感じやすくなります。
結果的にストレスを多く抱えてしまうこととなるため、うつ病などといった精神疾患を発症してしまうリスクも高まることとなります。
依存性パーソナリティ障害はとくに女性に多く、中でも家庭内で、一番下の位置にあるという人が多い傾向があります。
兄弟姉妹の多い家庭の末っ子で、何事も常に兄や姉に決めてもらっていたという人は、発症しやすいと言えます。
依存性パーソナリティ障害の治療法としては、おもに心理療法が一般的となっています。
カウンセリングでは、すぐに人に依存してしまいたくなる気持ちを抑え、独立独歩の精神を身につけるためのアドバイスや指導が行われています。
また落ち込みや不安が激しい場合には、薬物療法が取り入れられることもあります。

反社会性パーソナリティ障害の特徴

反社会性パーソナリティ障害の人は、世の中のルールや規則を守るのが苦手で、社会に反する行動を伴うというのが特徴となります。
子どもの頃から問題行動が顕著に見られ、大人になってもほとんど改善されないという人が、発症するケースが多くなっています。
例えばいくら親や教師から注意されてもその行為がやめられない子どもや、ルールがあることをわかっているのに従うことができない子どもなどは、将来反社会性パーソナリティ障害になる可能性があると言えます。
反社会性パーソナリティ障害の人は、法律から社会的な規則、道徳的な規則までのすべてに、従うことができないという場合が多くなっています。
結果を考慮せずに衝動的に行動してしまったり、自己の利益のために平気で嘘を重ねるなどといった傾向もあります。
さらにそういった行動に対する罪の意識が乏しく、自分の行動に問題があることを理解していないという場合がほとんどとなっています。
そのため周囲からは、信頼が得られにくくなっています。
しかし周囲から信頼が得られない原因を理解できないために、ストレスを感じて気分が落ち込んだりもします。
そしてストレスを抱え過ぎることによって、アルコール依存症や薬物依存症などを発症する場合もあります。
反社会性パーソナリティ障害の人は、本人が自主的に精神科等を受診するということがほとんどなく、アルコール依存症などで入院をした際に、心理療法などの治療を受けるという場合が多くなっています。

回避性パーソナリティ障害の特徴

回避性パーソナリティ障害は、他人から拒絶されることに対して極端に敏感に反応し、自己を守るために拒絶する可能性のある人との交流は避けてしまうといった傾向があるのが特徴となります。
自分が人に受け入れてもらえないのではないかといった不安をつねに抱えており、好感が持たれていると確信できない相手に対しては、意図的に距離を置くなどといった行動を示します。
また自分が受け入れられているのかと心配になるあまり、人前で自分らしく振る舞えないといった傾向もあります。
そのため結果的に親しい友人や、人間関係の構築をうまく行うことができず、孤独に陥ってしまうという場合が多くなっています。
回避性パーソナリティ障害の人は社会生活においても、人と交わることを避けるあまりに、自分の能力に適した職に就くことはせず、人と接する機会の少ない単純労働などを選んでしまうというケースが多くなっています。
また回避性パーソナリティ障害の人は、失敗によって恥をかくことを極端に恐れたり、恥をかくことを恐れて新しいことに挑戦できないといった傾向もあります。
基本的に劣等感が強く、自分に極端に自信を持てないという人が、発症する可能性が高いと言えます。
回避性パーソナリティ障害の治療ではおもに、カウンセリングなどの心理療法が行われています。
カウンセリングによって自分に自信を持つための自己イメージの改善が行われ、他人から拒絶されるのではないかといったネガティブな思考を取り除くといった治療が行われています。

境界性パーソナリティ障害の特徴

境界性パーソナリティ障害は、感情面が極端に不安定で、ターゲットと決めた他者に深く依存し、自分の思い通りに操ろうとするのが特徴となります。
感情をうまくコントロールすることができず、ターゲットとする相手が自分の思い通りにならない際には、激しく動揺して攻撃的な態度を向けたりします。
とくに若い女性に多いパーソナリティ障害の1つとなっており、遺伝的要因や、小児期の虐待などといった環境要因が組み合わさって発症すると考えられています。
境界性パーソナリティ障害のおもな症状としては、他者を良い・悪いの両極端な評価で判断をして良い人に依存をしたり、気分が物事によって簡単に左右されたり、現実を正確に認識できなかったり、感情を爆発させやすいといったことなどがあげられます。
慢性的に虚無感を感じる傾向もあり、1人でいることを苦手とし、ストレスが溜まると大食いや買い物といった衝動的な行動に走ることもあります。
対人関係においても非常にデリケートで、自分に向けられた相手のちょっとした言動に敏感に反応し、傷ついたり相手を激しくののしったりします。
そのため人間関係のトラブルは絶えず、社会生活を送る上でも大きな弊害となっています。
境界性パーソナリティ障害の人は、本人もたいへん辛い思いをしますが、周囲の人間も巻き込むというのが大きな特徴となります。
問題行動によって境界性パーソナリティ障害が疑われる人には、深入りをせず、あっさりとした態度で接するということが大切となります。

妄想性パーソナリティ障害の特徴

妄想性パーソナリティ障害は、根拠なく他者が自分に対して悪意を持っていると疑ったり、他者が自分の悪口を言っていると思い込んだりするというのが特徴となります。
特定の人間に対してではなく、自分と関わりを持とうとするすべての人に対して、つねに根拠ない疑念や不信感を持っています。
他者に対する警戒心が非常に強く、たとえ治療をする医師であっても、自分を騙そうとしているのはないかといった疑念を抱く傾向があります。
また妄想性パーソナリティ障害の人は、他者の言うことを肯定的に受け取ることができないために、良好な人間関係を築くことも困難となっています。
職場においても仲間を心から信用することができないばかりか、自分は嫌われていると勝手に思い込み、トラブルを起こしたり仕事に支障をきたしたりする場合があります。
また妄想性パーソナリティ障害の人は、ピリピリとした緊張感を常にむき出しにしているため、何となく近づきにくいといった雰囲気があります。
そのために自然と距離を置こうとする人もいますが、そういった他者の態度が、さらに本人の症状を悪化させたりします。
妄想性パーソナリティ障害はおもに、幼児期に母親との信頼関係がしっかりと構築できなかったことが原因となって、発症すると考えられています。
例えば要求するものを母親が与えてくれなかったりした場合には、母親に対する信頼感が育たず、人を信頼することもできない人間に成長して、妄想性パーソナリティ障害を発症してしまうという場合があります。

強迫性パーソナリティ障害の特徴

強迫性パーソナリティ障害は、自分で決めたルールを必ず遵守して完璧にこなそうとする、極度な完璧主義者というのが特徴となります。
あくまで自分の決めたルールに固執するため、他人の決めたルールを受け入れることができず、著しく柔軟性に欠けるといった傾向があります。
すべてにおいて物事が完璧でないと我慢できないため、周囲の人間とも摩擦を起こすことがしばしばあります。
社会生活においても我流の完璧主義を崩せないために、人間関係や仕事に支障をきたす場合が多々あります。
強迫性パーソナリティ障害の人は、他者にも自分のルールを強制的に受け入れさせようとする傾向があるため、周囲から不信感を持たれて孤立しやすくなります。
次第に自分のルールを乱す恐れのない人としか交流をしなくなり、それが1人もいなくなると、引きこもりやうつ症状を招いてしまうこともあります。
そして何事もうまく行かなくなると、激しい怒りとともに、もう元通りには戻らないのではといった脅迫に怯えることとなります。
症状が悪化すると、今度はこれまでの完璧主義を放棄して、真逆の性格に変化します。
自分の決めたルールを棄て、社会に反する行動を取るようになり、場合によっては他のパーソナリティ障害も併発することがあります。
強迫性パーソナリティ障害はおもに、厳しくしつけを行う家庭に育った人に多くなっています。
親の価値観を一方的に押し付けられ、親と共感性が得られずに育ったというの、原因と考えられています。

演技性パーソナリティ障害の特徴

演技性パーソナリティ障害は、他人の関心を集めることに、極端に固執してしまうというのが特徴となります。
つねに話題の中心となることを望み、人から興味を持ってもらうことを求めています。
簡単に言うと、極度の「目立ちたがり」であるということが言えます。
注目されることによって自分の価値観を認識し、人から関心を持たれなくなると、極度に不安を感じて自信をなくし、落ち込むといった傾向があります。
また演技性パーソナリティ障害の人は、芝居がかった態度で考えや感情を大げさに表現することが多く、興奮しやすく過剰反応しやすいというのも特徴となります。
注意が得られない場合にはかんしゃくを起こしたり、相手を批判するようなことを言ったりします。
演技性パーソナリティ障害の人にはおもに、外見が派手であったり、性的な挑発をする服を着ていたり、大きな声でしゃべるなどといった傾向があります。
いずれも人から注目されることを意識した行為であり、表向きは明るく、魅力的な場合が多くなっています。
しかし内面はデリケートで傷つきやすく、急に不安や空虚感に襲われたりもしています。
演技性パーソナリティ障害は、男女問わず発症するとされていますが、どちらかと言うと女性の発症率の方が高いようです。
原因としては、対人関係における困難を、演技によって解決した経験があるということなどが考えられています。
とくに発達早期にこういった経験をしていると、演技性パーソナリティ障害を発症しやすいとされています。

老年期のパーソナリティ障害

老年期になった親の人格が突然変わってしまったという話は、それほど珍しくありません。
物静かだった親が老年期になって突然暴言を吐くようになったや、優しかった親が自分に対して攻撃的になった、穏やかな性格だった親が怒りっぽくなったなど、親の人格が変わってしまって子どもが困惑するというケースはよくあります。
たいていは認知症と判断される場合が多いですが、最近では健常者が、パーソナリティ障害を発症するというケースも多くなっています。
中でも、境界性パーソナリティ障害を発症するケースが多いようです。
そのおもな原因としては、人生の末期を迎えるにあたっての不安や、人と関わらなくなった寂しさや孤独、子どもから見捨てられるのではないかといった恐怖心などが考えられています。
老年期になると身体も思うように動かなくなるため、生活に支障をきたすようになることで、さまざまな不安が一気に押し寄せて来ると考えられます。
そして高齢期には人格の先鋭化といって、性格の悪い部分が前面に大きく出てきてしまう場合があります。
そのためそういったことも重なって、周囲の人間がこれまでとは違った人格と感じることが多くなるとされています。
老年期のパーソナリティ障害の判断は区別がつきにくく、診察を受けたとしても、認知症なのか人格の先鋭化によるものなのかとはっきりしない場合が多くなっています。
また診断を受けたとしても、治療はほぼ不可能というのが現状です。
ですから治療よりも、どう介護して行くかを考えることの方が重要だと言えます。

自己愛性パーソナリティ障害の特徴

自己愛性パーソナリティ障害は、自己に対して過剰なほどの愛を抱いているのが特徴となります。
自分は重要で特別な存在であると認識し、周囲からもつねに称賛の声を求めるといった傾向があります。
とくに外見の美しさや人にはない才能に恵まれているといった感覚が強く、自分より劣ると見なす相手に対しては、尊大で傲慢な態度を取ることがしばしばあります。
また自己愛性パーソナリティ障害の人は特権意識も高く、他人が自分に対して特別なはからいをすることを当然と考え、自分の期待通りに行動をしてくれると信じています。
例えば合コンなどでは、自分が人気ナンバー1だと理由なく思い込み、異性や周囲の人間が自分の望むことを何でもしてくれると期待します。
自己愛性パーソナリティ障害の人は実際にも外見的に恵まれている人が多く、異性が当然のように望むことをすべてしてくれるというケースは珍しくありません。
そのため自己愛性パーソナリティ障害の人は、他人の気持ちや要求を考えるといった配慮に乏しく、とくに同性からは嫌われるということがよくあります。
しかし本人はなぜ嫌われるのかといった理由を理解することができず、ただただ相手が自分に嫉妬しているのだと思い込みます。
対人関係における共感の欠如は顕著で、自分の目的を達成するためには、他人を不当に利用したりもします。
そして相手が自分の望む通りに行動しない場合には、かんしゃくを起こしたり相手をののしったりします。

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