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慢性疲労症候群の特徴や症状、治療・予防などについて

公開日: : 最終更新日:2015/07/25 精神・心の病

慢性疲労症候群の原因・症状

慢性疲労症候群とは、原因不明の疲労感が半年以上継続していることを言います。
どの程度の疲労を感じるのかは人によって異なり、だるいながらも体を動かせる場合もあれば、寝返りすら困難な場合もあります。

慢性疲労症候群は気管支炎や風邪を引いたことで、風邪のような症状がずっと継続するケースも多くあります。
どんなに休養をとっても回復しない、食欲減退や不眠なども同時にあらわれている場合は気をつける必要があります。
そういった場合は慢性疲労症候群の可能性を疑った方がいいでしょう。

また、微熱や頭痛、筋肉痛などが継続して起こっているという場合もあります。
慢性疲労症候群の場合、解熱剤などを飲んでも熱が下がらないこともしばしばあり、それが風邪との違いと言えるでしょう。

気分の落ち込みが継続するような、気分障害と呼ばれる症状があらわれることもあります。
うつの症状とよく似ていますが、うつ症状が朝に出やすいのに比べて、慢性疲労症候群の場合は午後に出やすいと言われています。
注意力や集中力が損なわれる、物忘れが悪化するといった症状も確認されています。

さまざまな不快な症状があらわれる慢性疲労症候群ですが、その原因ははっきりわかっていません。
ですが、研究によって少しずつその原因が明確になりはじめています。

人間の体は免疫系やホルモン系、神経系などが絶妙な均衡を保って維持しています。
ですが、ストレスの影響で神経系の働きにトラブルが生じることがあります。
その結果、免疫力が低下し体内に侵入していたウイルスが活発な状態となり、そのウイルスを撃退するために、免疫物質が多く生成されます。
この免疫物質が脳の働きに作用して、慢性疲労症候群の症状が出るのではないかと考えられています。

慢性疲労症候群を改善するためには、病院での治療が望ましいでしょう。
悪化すればするほど、日常生活にも悪影響を及ぼしてしまうので、できるだけ早く医師に相談することが大切だと言えます。

慢性疲労症候群の治療・予防方法

慢性疲労症候群は疲労感が主な症状ですが、この疲労感は休息をとってもなくなることはありません。
そのため、治すにはしかるべき治療を施す必要があります。

慢性疲労症候群の治療で主に採用されるのは、薬物による治療です。
免疫調整剤や血漿交換、ガンマグロブリンや抗ウイルス薬の投与などが効果的だという説がありましたが、それらを行っている医療機関は現在ではあまりありません。

現在は十全大補湯、補中益気湯などの漢方薬を用いた治療が一般的です。
これらの漢方薬は体の免疫力を強化する働きがあるため、慢性疲労症候群の治療に効果があると考えられています。

うつ病や双極性障害などの症状が同時に見られる場合は、抗不安薬の投与も検討されます。
抗不安薬は免疫系の回復にも効果的だと言われているので、慢性疲労症候群の治療にも用いられることが多いのです。
体の活性酸素による細胞障害を阻害するためにに、抗酸化作用の高いビタミンCが用いられることもあります。

こういった治療をして、症状が改善されない場合は、医師によるカウンセリングが行われることもあります。
医師と話すなかでストレスに対処する方法を探っていき、慢性疲労症候群の治療へ役立てます。

慢性疲労症候群に関する確固たる予防方法はまだありませんが、いくつか注意しておきたいことはあります。
まず、ストレスをためないようにするということです。
現代社会においてまったくストレスを受けないようにするというのは不可能に近いですが、ため込む前に発散するなど気をつけることが大切です。
軽い運動はストレス発散やリフレッシュにつながるので、ウォーキングや水中ウォーキングなどを取り入れてみるといいでしょう。

食生活を充実させて、疲労回復や免疫力を強化することも大切です。
特に野菜不足はビタミンやミネラルの欠乏、スタミナ不足につながるので、きちんと取り入れるようにしましょう。

慢性疲労症候群は根気強く治療をしていけば、改善すると言われています。
医師のサポートを受けつつ、自分でも生活習慣を見直してみるといいでしょう。

慢性疲労症候群の検査・診断方法

慢性疲労症候群は、比較的新しい疾患概念と言われ、一般的にもあまり知られていない症状です。
そのため、現時点では慢性疲労症候群だとはっきり確定できるような検査方法は確立されていません。
診断にあたっては検査は実施せずに、臨床症状を主とした診断方法が採用されています。

日本では慢性疲労症候群について、厚生労働省が診断基準を2つ掲げています。
ひとつが「生活が著しく損なわれるような強い疲労を主症状とし、少なくとも6ヶ月以上の期間持続ないし再発を繰り返すこと」、そして「慢性疲労の原因と考えられるような疾病を除外すること」としています。
そういったことを踏まえた上で、医師による聞き取りから慢性疲労症候群かどうかは判断されます。

慢性疲労症候群に近い症状をもつ病気はいくつかあります。
更年期障害や神経症、うつ病、甲状腺異常、肝臓や腎臓の障害などがそれにあたります。
まずはそういった病気である可能性があるか検査や問診によって診断するのが一般的です。
徐々に範囲を狭めていって、ほかに可能性がない場合に慢性疲労症候群の診断が開始されます。

より正確な診断のためには、患者自身がきちんと状況を把握して質問に答える必要があります。
疲労感を感じるお湯になったのはいつ頃からか、どういった症状が見られるのか、持病の有無、現在飲んでいる薬の名前などは聞かれることが多いので、あらかじめ思い出して整理しておくようにしましょう。

インターネット上には製薬会社などが提供する、慢性疲労症候群のチェックリストがあります。
それを活用して、医師の診察を受ける前に内容を整理しておくのもおすすめです。

慢性疲労症候群の治療は比較的長期に及ぶことが多いとされています。
治療にあたっては医師との連携は必須なので、最初のうちからきちんとコミュニケーションをとっておくことが大切です。
思いあたる症状はできるだけ詳しく医師に伝えて、適切な治療を進めていけるようにしましょう。

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