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甲状腺の検査の内容やわかる事

公開日: : 最終更新日:2017/05/25 甲状腺, 検査・健康診断・人間ドッグ

甲状腺ホルモン検査でわかる事

『甲状腺ホルモン』というのは、喉仏の下のあたりで気管の外側に付いている甲状腺から分泌されているホルモンのことで、私たちの身体のエネルギー代謝を調節する、とても大切な役割を果たしているホルモンです。
甲状腺ホルモンは、「甲状腺刺激ホルモン」の働きによって分泌が促進されるのですが、甲状腺刺激ホルモンが多すぎたり少なすぎたりすると、甲状腺ホルモンもその分泌に異常をきたしてしまいます。

甲状腺ホルモンが分泌されすぎている状態は『甲状腺機能亢進症』と呼ばれ、代表的なものに『バセドウ氏病』などがあります。
甲状腺機能亢進症は、喉仏の下が膨張する『甲状腺腫』の形で発見されることが多いのですが、この状態になると「暑がり」や「動悸」、特に原因もないのに「体重が減少」したり、「倦怠感」や女性なら「月経異常」といった症状が出てきます。

逆に、甲状腺ホルモンの分泌量が少なすぎる『甲状腺機能低下症』では、「むくみ」や「便秘」、「食欲不振」、それに「寒がり」といった症状が表れてきます。
1つ1つの症状を見ると、それほど特別なものではないため、「なんとなく調子が悪い」と感じるだけで甲状腺ホルモンの異常とは気が付かないことも多いかもしれませんが、健康診断などで血液検査を受けた時には注意してみておくといいでしょう。

また、コレステロール値や心電図に異常が見られるような場合にも、甲状腺ホルモンの検査が行われることがあります。
もちろん、何か異常が見つかった時には医師の指示に従って治療を始めるようにしましょう。

甲状腺刺激ホルモン検査でわかる事

『甲状腺刺激ホルモン』というのは、『TSH(thyroid stimulating hormoneの略)』とも呼ばれ、脳の下垂体から分泌されることで「甲状腺ホルモン」の分泌を促進するという働きをします。

甲状腺の病気というのは、甲状腺ホルモンの分泌異常が直接の原因となっている場合がほとんどなのですが、その甲状腺ホルモンの分泌に影響をあたえるのが、この『甲状腺刺激ホルモン』ですから、とても重要なホルモンということができます。
甲状腺刺激ホルモンは、血液中の甲状腺ホルモンもの量を敏感に察知し、ほんの少しでも変動があれば甲状腺に働きかけ、常に甲状腺ホルモンを一定に保つように機能しています。

しかし、甲状腺刺激ホルモンに分泌異常があると、すぐに甲状腺ホルモンの分泌にも異常をきたしてしまいますから、身体に様々な症状が表れてくるのです。
甲状腺ホルモンが多すぎる『甲状腺機能亢進症』になると、「疲れやすく」なったり、「汗が異常に多く」なったり、「動悸」や「手足のふるえ」、「イライラ」、「口の渇き」、「微熱」、「排便の回数が増える」などの症状が表れ、これが進行すると『バセドウ氏病』などにもなってしまいます。

また、甲状腺ホルモンが少なすぎる『甲状腺機能低下症』では、「疲れやすく」なるのは同じですが、「汗」や「脈拍数」が少なくなったり、顔や全身の「むくみ」、「皮膚の乾燥」、「物忘れ」、「便秘」などの症状が表れ、これが進行すると『橋本病』などになることもあります。

遊離サイロキシン検査でわかる事

『遊離サイロキシン』というのは、『FT4』と呼ばれることもあるもので、甲状腺ホルモンの一種です。
甲状腺ホルモン自体が「サイロキシン(T4)」と「トリヨードサイロニン(T3)」というものに分類されるのですが、これらは血液中でタンパク質と結合しているためにホルモンとしての働きはしません。

ですが、タンパク質と結合せずにホルモンとして働くタイプのものがあり、その1つが、この遊離サイロキシン(FT4)なのです。
遊離サイロキシン(FT4)の基準値は、0.8~1.9ng(ナノグラム)/mlとされていて、これを外れると甲状腺機能に問題が生じてしまいます。

基本的には、通常の甲状腺ホルモンや甲状腺刺激ホルモンと同様の障害となりますが、基準値を超えてしまうと「甲状腺機能亢進症」となり、「異常発汗」や「原因不明の体重減少」、「倦怠感」、「動悸」、「月経異常」などが現れ、さらには「バセドウ氏病」などが発症することもあります。
また、基準値を下回ると「甲状腺機能低下症」になり、上記とは逆に「寒がり」や「むくみ」、「食欲不振」、「便秘」などの症状が表れ、ひどい場合には「橋本病」が発症することもあります。

身体のだるさや疲れやすいなどの症状が目立つ場合は、甲状腺機能を調べるために血液検査を受けた方がいいでしょう。
また、甲状腺疾患は女性に多い病気のため、特に症状が見られない場合でも、5年に1回程度は検査を受けておくほうが安心だと思います。

遊離トリヨードサイロニン検査でわかる事

『遊離トリヨードサイロニン』というのは、『FT3』と呼ばれることもあるもので、甲状腺ホルモンの一種です。
「サイロキシン(T4)」と同様、「トリヨードサイロニン(T3)」も血液中でタンパク質と結合しているためにホルモンとしての働きはしませんが、タンパク質と結合しない形で存在しているのが『遊離トリヨードサイロニン』ということになり、「遊離サイロキシン(FT4)」と一緒に測定されることが多いものです。

遊離トリヨードサイロニン(FT3)の基準値は、2.5~4.5pg/dlとなっており、これを上回る場合には「バセドウ氏病」を代表とする「甲状腺機能亢進症」が疑われ、基準値を下回ると「橋本病」などに代表される「甲状腺機能低下症」が疑われることになります。
いずれの場合でも、初期的な自覚症状は「倦怠感」や「食欲不振」、「便秘」などの日常的なものばかりですので、つい見逃してしまいがちですが、健康診断などで血液検査をける機会を定期的に設けて、常に意識しておくほうがいいでしょう。

また、遊離トリヨードサイロニン(FT3)単独で数値がおかしくなるというものではなく、前述の遊離サイロキシン(FT4)や甲状腺ホルモン、それに甲状腺刺激ホルモンなどを併せて調べ、それらの総合的な数値から状態を判断することがほとんどです。
初期的な症状は小さなものでも、放置していると重篤な症状に発展する可能性もありますので、普段からの体調管理と定期的な血液検査を心がけ、常にいい状態を維持できるよう心がけておきたいものですね。

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