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呼吸器の検査でわかる事

公開日: : 検査・健康診断・人間ドッグ

アプノモニター検査の内容やわかる事

アプノモニター検査とは

アプノモニターとは、「睡眠時無呼吸症候群」の診断を目的とした検査です。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まったり、低呼吸になる病気のこと。アプノモニター(簡易睡眠時呼吸検知装置)という小型の機器を使って睡眠中の口と鼻の気流(呼吸)、気管音(いびき)、酸素濃度を記録し、無呼吸や低酸素状態になっていないか、また、その回数を調べることで睡眠時無呼吸症候群を診断します。
以前は大掛かりな機器しかなかったため検査入院する必要がありましたが、機器の小型化が進み、現在では自宅で行うのが一般的です。

検査方法

「口と鼻の気流を調べるセンサー」、「気管音をキャッチするセンサー」、「酸素飽和度を測定するパルスオキシメーターがセットされたセンサー」をそれぞれ取り付けてから就寝します。コンパクトな装置なので、夜中にトイレで目が覚めたときも付けたままにしておき、翌朝、完全に覚醒したときに外します。
その後、パソコンに接続してデータ解析を行います。

判定方法

無呼吸は10秒以上呼吸が停止すること、低呼吸は10秒以上の換気量が50%以上低下すること、と定義されており、この2つを合わせた1時間あたりの指数を「無呼吸・低呼吸指数」(AHI)と言います。AHIが5以上(無呼吸が1時間に5回以上、または7時間に30回以上)で、いびきや日中の眠気といった特有症状があれば、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。

検査の注意事項

睡眠時間は7時間以上が望ましく、少なくとも5時間の睡眠をとらないと正確なデータを出せない可能性があります。
寝返りをうってセンサーが外れたり、汗などで剥がれないよう注意が必要です。

肺生検でわかる事

肺生検とは

肺生検とは、病変部位の組織の一部を採取し、顕微鏡で詳しく調べる検査です。
画像検査や気管支内視鏡検査だけでは確定できない際に行われることが多く、あらゆる呼吸器系疾患の診断に有用です。検査方法は、気管支内視鏡を使う「経気管支肺生検」と穿刺針を使って胸壁に近い病変部位を調べる「経皮肺生検」があり、どちらも通常はX線透視下で行われます。

経気管支肺生検

X線透視台に仰向けで横たわったら、気管支内視鏡検査と同じく気道の分泌物を抑える注射を打ち、麻酔スプレーを喉に噴射してからファイバースコープを喉の奥に挿入していきます。鉗子という器具をファイバースコープの管に通し、管の先端にあるレンズで観察しながら組織を採取します。
採取時に少し引っ張られる感覚がありますが、肺の中には痛みを感じる神経がなく、万一、痛みを感じた場合も医師に合図すれば心配ありません。

経皮肺生検

局所麻酔を行った後、X線透視下で病変部位を確認しながら皮膚の上から針を刺し、針に内蔵されたカッターで組織を採取します。
X線の単純透視で確認できない場合、CTを用いて行うこともあります。
採取後は穿刺部分を圧迫し、しばらく安静にします。

この検査で分かる病気

びまん性肺疾患、肺ガン、肺炎、リンパ腫や白血病などに合併する肺病変など。

検査の危険性

肺の中の空気が漏れ出す「気胸」や、漏れた空気が皮膚の下に溜まる「皮下気腫」などの合併症を引き起こす恐れがあります。
また、通常は少量の出血を伴う程度ですが、ごく稀に大量出血するケースがあり、その場合は直ちに止血処置を行う必要があります。

胸水穿刺検査でわかる事

胸水穿刺とは

胸水穿刺とは、胸膜腔内に溜まった「胸水」という体液の一部を穿刺針を使って吸引・採取し、その成分を調べる検査です。
胸水は健康な人の胸膜腔内にも存在しますが、その量はごくわずかで、肺や胸膜に何らかの異常が起こると多量に蓄積されます。通常、胸水の蓄積を確認する場合は胸部X線などの画像検査を行い、胸水が増加した原因や病状を詳しく調べる際には胸水穿刺を行います。
胸水は、成分によって「漏出液」と「滲出液」の2種類に分類され、肺内圧力の異常で血管から胸水が漏れ出すことを「漏出性胸水」、肺や胸膜の炎症などによって胸水が滲み出すことを「滲出性胸水」と言います。

検査方法

局所麻酔を行い、肋骨と肋骨の間から胸壁に注射針を刺して胸水を採取します。
針を刺すときは息を止め、体を動かさないようにします。
検査時間は通常10~30分程度ですが、胸水が大量に溜まっている場合は、時間をかけて採取するので30分以上かかることもあります。
採取後は胸水漏れを防ぐために穿刺部分を圧迫し、しばらく安静にします。

判定方法

採取した胸水から、比重、水素イオン濃度、タンパク量、糖、LDH(乳酸脱水素酵素)値、細胞数、細胞分画を測定します。黄色がかった透明色で、比重、タンパク量、LDH値が低く、細胞数が少なければ漏出液。
混濁した黄褐色で、比重、タンパク量、LDH値が高く、細胞数が多ければ滲出液です。

この検査で分かる病気

漏出液の場合は、うっ血性心不全、肝硬変、ネフローゼ症候群、低タンパク血症など。
滲出液の場合、胸膜炎、細菌性肺炎、肺結核、肺悪性腫瘍などが考えられます。

ピークフロー値検査の内容やわかる事

ピークフロー値

ピークフロー値とは、ピークフローメーターという器具を使い、息を最大限に吐き出したときの速度を測定する検査です。
このときの最大速度を「最大呼気流量」と言います。ピークフローメーターは、喘息の患者自身が気道を調べるために使用します。
日々のピークフロー値を記録し、その変化などを見ることによって薬の効き目や、どんなときに発作が起こりやすいかが分かり、通院しなくても自分で管理することができます。

検査方法

大きく息を吸い込み、ピークフローメーターを口に当てて素早く息を吐き出します。
本体に書かれている目盛りの一番高い位置で止まった数値を日誌に記録します。これを毎日2回、朝と夜の決まった時間に行います。
日誌にはピークフロー値の他に、薬の使用状況、発作の程度、咳や痰などの症状、体調、その日の天候なども記入します。

数値の見方

ピークフロー値の基準は、性別・年齢・身長によって決まっています。
この数値を「標準予測値」と言い、ピークフロー値と比較して管理します。また、これに基づいて3段階に分けた「ゾーンシステム」があり、標準予測値を100%として、80~100%はグリーンゾーン(安全)、50~80%はイエローゾーン(要注意)、50%未満はレッドゾーン(危険)を表します。
イエローゾーンは、発作が起こりやすい状態。
レッドゾーンは、大きな発作がいつ起きてもおかしくない状態なので、すぐに病院へ行かなければいけません。

その他の判定方法

数値の変動が大きいときは気道の状態が不安定になっており、低下してきたら気道が狭くなっているので早めに対処しましょう。
数値が明らかに低いときは発作のサインです。

喀痰検査でわかる事

喀痰検査とは

喀痰検査とは、痰(たん)に含まれる成分を観察することによって肺や気管支の細胞に異常がないかを調べる検査です。
検査方法は、感染症の有無や病原体を特定する細菌検査などがありますが、通常、健康診断や人間ドックでは、ガン細胞の有無を調べること(肺ガン検査)を目的とした細胞診が行われます。喀痰細胞診は、ガン発見率が全体の30%を占めているほど重要な検査です。
そもそも痰とは、呼吸器系の粘膜から出る分泌物のことで、その中には細菌やウィルスの他、肺や気管支などから剥がれた細胞も含まれます。
肺ガンは気管支の上皮から発生し、その細胞の一部が剥がれて痰の中に入るので、痰の成分を調べることでガン細胞を発見することができます。

検査方法

2~3日間、毎朝起きたときに痰を自分で採取し、医療機関などに持参、または郵送します。
細胞検査は、痰を顕微鏡で観察して菌を調べる方法と、痰に含まれる菌を培養で増やして種類を特定する方法があります。細胞診は、通常は痰を顕微鏡で観察し、ガン細胞の有無を調べますが、気管支内視鏡で擦り取った粘膜を顕微鏡で観察することもあります。

判定方法

細胞診では、疑いのあるレベルによって5段階に分けられ、正常な細胞を1、ガン細胞を5としています。
1~2の陰性と診断されれば特に問題はありませんが、3以上になると、さらに精密な検査が必要となります。

この検査で分かる病気

肺ガン、咽頭ガン、喉頭ガン、肺炎、気管支炎、肺結核、肺化膿症など。

注意事項

痰を採取する際は、食べカスなどが混ざらないように必ず口の中をキレイにしてから行います。

動脈血ガス分析検査の基準値とわかる事

動脈血ガス分析とは

動脈血ガス分析とは、動脈血に含まれる酸素や二酸化炭素などを測定する検査です。
呼吸不全などの気管支系疾患が疑われたときに行われる検査で、「ガス交換」が正常に行われているかを調べることが主な目的です。ガス交換とは、酸素を取り込み、二酸化炭素を排出すること。
肺をはじめとする呼吸器には、口と鼻から空気を出し入れする換気能と心臓から送られた血中の二酸化炭素を酸素と交換する機能があり、換気能を調べる際は肺機能検査、ガス交換は動脈血ガス分析で調べます。

検査方法

動脈から採血した血液を分析装置にかけて水素イオン濃度、酸素分圧、二酸化炭素分圧、酸素飽和度を測定します。

基準値と判定方法

水素イオン濃度が基準値(7.35~7.45)より低い状態を「アシデミア」と言い、「アシドーシス」と呼ばれる酸血症と診断されます。
これは、血液の酸塩基平衡が酸性に傾いた状態で、肺や腎臓に異常が起きていることを意味しており、部位や病気を特定するために再検査を行うケースが多いようです。反対に、水素イオン濃度が基準値より高い状態を「アルカレミア」と言い、「アルカローシス」と呼ばれる塩基血症と診断されます。
これは、血液の平衡が塩基性(アルカリ性)に傾いた状態です。
どちらの場合も二酸化炭素分圧と照らし合わせて「代謝性」であるか「呼吸性」であるかを識別します。また、二酸化炭素分圧が基準値(35~45mmHg)より高くなっていると慢性閉塞性肺疾患や腎不全、神経筋疾患による換気障害などを発症する恐れがあります。
酸素分圧が基準値(80~100mmHg)以下の場合には、心不全や呼吸不全を引き起こす低酸素血症が考えられます。

酸素飽和度検査でわかる事

酸素飽和度検査とは

「酸素飽和度」は、赤血球の中に含まれるヘモグロビンのうち何%が酸素と結合しているかを表したもので、どれくらいの酸素が動脈血に含まれているかを示します。
検査方法は、パルスオキシメーターという装置で指先に光を当てる方法と、動脈から採血して直接的に酸素量を測定する方法がありますが、一般的にはパルスオキシメーターを使って行われます。パルスオキシメーターには、赤色光と赤外光を発する発光部があり、指先に2つの光を当てたときの吸収・反射の仕方を見ることで血中の酸素量を測定することができます。
なぜ光で酸素量が分かるのかというと、酸素を運んでいるヘモグロビンは、酸素と結合しているか、していないかによって赤色光と赤外光を吸収・反射する度合いが異なるからです。酸素飽和度検査は、息切れを起こす病気が疑われたときに行われることが多く、特に慢性閉塞性肺疾患の診断に役立ちます。

検査方法

指先にパルスオキシメーターのブローブを付けて測定します。
光を当てるだけなので痛みなどは一切なく、短時間で簡単に終わります。慢性閉塞性肺疾患の診断を目的としている場合は、酸素飽和度検査の他に、肺機能検査なども行われます。
また、慢性閉塞性肺疾患と他の病気を区別するために血液検査や胸部X線検査などが行われることもあります。

この検査で分かる病気

慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎、肺線維症、気管支喘息、気管支炎など。
酸素飽和度が正常値を下回っていると、これらの病気が疑われます。

肺機能検査の基準値とわかる事

肺機能検査とは

肺機能検査とは、スパイロメーターという計測装置を使って肺活量などを測定し、肺が正常に働いているかを調べる検査です。
せき、痰、息切れ、呼吸が苦しいなど、肺や呼吸器系の病気が疑われたときに行います。

検査方法

ノーズクリップで鼻をつまみ、マウスピースをくわえたらまずは通常時の吸う量と吐き出す量を調べる「1回換気量」を測定します。
次に、大きく息を吸って大きく吐き出し、「肺活量」を測定します。さらに、大きく息を吸い込んでから最大速度で一気に吐き出したときの「努力性肺活量」と、最初の1秒間に吐き出した努力性肺活量「1秒量」を測定します。
その後、予測肺活量(基準値)に対する努力性肺活量の比率「%肺活量」と、努力性肺活量に対する1秒量の比率「1秒率」を算出します。

計算方法

努力性肺活量の基準値は、成人男性で3500cc、成人女性で2500ccですが、より正確な数値を必要とするときには予測肺活量を算出します。予測肺活量は、
男性の場合【(27.63-0.122×年齢)×身長(cm)】
女性の場合【(21.78-0.101×年齢)×身長(cm)】
で表されます。%肺活量は、【努力性肺活量÷予測肺活量×100】
1秒率は、【1秒量÷努力性肺活量×100】
で表されます。

この検査で分かる病気

%肺活量が基準値(80%)以下の場合に考えられるのは、間質性肺炎や肺線維症などの拘束性換気障害。
1秒率が基準値(70%)以下の場合に考えられるのは、気管支喘息や気管支炎などの閉塞性換気障害。どちらも基準値を下回っている場合は、拘束性と閉塞性を併せ持った混合性換気障害の疑いがあります。

肺シンチグラム検査でわかる事

肺シンチグラム検査とは

肺シンチグラムとは、RI(放射性同位元素)を体内に投与し、そこから放出される放射線の分布を画像化する「核医学検査」です。
RIは、放射性と言っても体への害はほとんどなく、特定の部位(ここでは肺)に集まる性質を持ったものを使用するため肺の状態が分かり、病変を見つけることができます。検査方法には、肺の血流状態を調べる「肺血流シンチグラム」と肺の換気レベルを調べる「肺換気シンチグラム」があります。

肺血流シンチグラム

肺の毛細血管に一時的に留まる性質を持ったテクネシウムというRIを静脈に注入し、病状によっては少し時間を置いてから、シンチカメラで胸部を撮影します。この検査では、肺の血流を妨げる血栓の有無が分かり、肺塞栓症や肺門型肺ガンなどの診断、さらに治療効果も調べることができます。

肺換気シンチグラム

キセノンガスやクリプトンガス、テクネシウムガスといったRIを酸素マスクを使って吸引し、自然に呼吸した状態で胸部を撮影します。
クリプトンとテクネシウムは被爆線量が少ないので問題ありませんが、キセノンを使用する場合は被爆防止のガス回収装置を使います。これらのRIは肺の中にある肺胞に集まる性質があるため肺換気能を調べることができ、肺塞栓症や慢性閉鎖性肺疾患などの診断に有用です。

注意事項

金属類を外し、撮影中は体を動かさないようにしましょう。
RIでアレルギー反応を起こした経験がある人や妊娠中および妊娠の可能性がある人は、検査前に必ず医師に申し出てください。被爆の恐れは少ないですが、検査後6時間は授乳を避け、乳幼児を抱くといった行為も数日間は避けた方が良い場合があります。

蛍光気管支内視鏡検査でわかる事

蛍光気管支内視鏡とは

蛍光気管支内視鏡とは、光に対する気管支組織の性質を利用し、ファイバースコープで光を当てたときの様子を観察する検査です。
通常の気管支内視鏡検査は白色の光で照らしながら観察しますが、早期の肺ガンや前ガン病変(ガンの予備軍)の場合白い光は正常な組織と区別しにくいという欠点があります。つまり、ある程度ガンが進行していないと見つけられないのです。
そこで、蛍光気管支内視鏡検査では青色の光を当てることによってガンと正常部分を見分けやすくなり、より早期に発見できるようになりました。
実際に、青い光を当てる蛍光気管支内視鏡は、白い光を当てる検査と比べて早期ガンと前ガン病変の発見率が4割ほど上がったという報告があります。

検査方法

通常の気管支内視鏡検査と同様に、咳や分泌物を抑える注射を打って局所麻酔薬を喉にスプレーし、ファイバースコープを喉の奥に挿入していきます。

判定方法

正常な気管支の組織には特定の波長の光に反応する「自家蛍光」という性質があり、ガン細胞があると、この自家蛍光は弱まります。
そのため、正常部分に青い光を当てると緑の蛍光色になるのに対し、ガンの部分は光に反応せず、黒っぽく写ります。

メリット

通常の気管支内視鏡検査では分かりにくい早期ガン、前ガン病変を見つけることができます。
また、ガンができている場所を特定しやすく、広がりを調べることも可能です。

問題点・注意点

通常の気管支内視鏡検査と同じく、「検査当日の朝から検査後2時間は飲食禁止」「検査中は吐き気をもよおすことがあるが、できるだけ力を抜く」などの注意事項があります。

気管支内視鏡検査でわかる事

気管支内視鏡とは

気管支内視鏡とは、医療用のファイバースコープを使って気管、気管支、肺の内部を直接的に観察する検査です。
ファイバースコープは、先端にレンズ(内視鏡カメラ)の付いた太さ3~6mmほどの細長い管のこと。観察時に異常が見られた場合は、病変部位の組織を採取する「生体組織診断」や病変部位の細胞を擦り取る「擦過細胞診」も同時に行います。
胸部X線や胸部CTなどの検査で肺ガンが疑われたときに最終的な検査として行われ、気管支内視鏡によって診断が確定されます。

検査方法

咳止め、気道の分泌物を抑えるための筋肉注射を打ち、局所麻酔薬の入ったスプレーを喉に吹き付けます。
ファイバースコープが入りやすいようにチューブを通し、麻酔薬を気管支にも噴射しながら喉の奥にファイバースコープを挿入します。観察後は、症状に応じて生体組織診断などを行います。
組織の採取を含めて、検査時間は約30分。
検査結果は症状にもよりますが、ほとんどの場合7~10日後に分かります。

この検査で分かる病気

肺ガン、気管支ガン、肺炎、気管支炎、肺線維症、気管支拡張症など。

メリット

様々な呼吸器系疾患の診断や治療で必要とされており、特に、悪性の肺ガン、結核を含む呼吸器感染症、間質性肺炎などの診断に役立ちます。

問題点・注意点

検査の前日は暴飲暴食を控え、当日の朝から絶食します。
ファイバースコープ挿入時に咳や吐き気をもよおすことがありますが、徐々に治まるので、なるべく体の力を抜き、ゆっくり呼吸するようにしましょう。検査後2時間は麻酔が残っているため、飲食、車や自転車の運転は禁止されます。

胸部CT検査でわかる事

胸部CT検査とは

胸部CT検査とは、胸部をX線撮影した後、コンピューター処理によって内部を輪切りにした断層画像を写し出す検査です。
X線が平面的な画像であるのに対し、CTでは立体的な画像が得られ、胸にある臓器の状態を詳しく調べることができます。そのため、胸部X線で異常が見られた場合の精密検査として行われることもあります。
肺、気管、気管支の異常を調べる際に行われ、中でも肺ガンに最も有用です。
そのまま撮影する「単純検査」と、より鮮明に写し出すために造影剤を注射して撮影する「造影検査」があります。

検査方法

金属類を外し、寝台に仰向けで横たわります。造影撮影の場合は静脈に造影剤を注入します。
寝台がドーム状の装置の中へ移動したら、X線を照射して胸部を撮影します。

この検査で分かる病気

肺ガン、肺炎、肺結核、肺気腫、気管支炎、気管支拡張症など。
肺に白い影がはっきり見えると肺ガン、うっすら見える程度なら肺炎、穴が開いていれば肺結核、小さな空洞があって気管支が細いと肺気腫が考えられます。

メリット

検査は10~15分程度で終わり、X線による被爆の心配はほとんどありません。
ガンに関しては、どの画像検査よりも正確に診断でき、その大きさ、場所、浸潤の度合いまで確認できます。
また、良性と悪性のどちらであるか、他臓器への転移の可能性はあるかなどの判断材料にもなるため、肺ガンの診断・治療には欠かせない検査です。

問題点・注意点

妊娠の可能性がある人、心臓ペースメーカーなどを装着している人は検査を受けられないことがあります。
造影検査の場合は、造影剤によって副作用を伴うことがあります。

胸部X線検査でわかる事

胸部X線検査とは

胸部X線検査とは、胸部にX線を照射して撮影し、肺、心臓、大動脈などを診る検査です。
せき、痰、胸痛、息苦しさなどの症状があるときに行われ、肺に異常な影はないか、心臓の形や大きさは正常であるかといったことを調べます。空気が多い肺は全体的に黒く、その他の心臓などは白く写ります。
胸部X線検査では平面的にしか撮影できないためここで異常が見られた場合はCT検査を行い、断層画像でさらに詳しく調べます。

検査方法

事前に金属類を外しておき、装置に胸部を押し当てます。
息を十分に吸ったところで止め、背中からX線を照射して撮影します。次に体を横に向け、同じように息を吸って止めた状態で側面を撮影します。
胸水が疑われる場合は横向きに寝る側臥位撮影をしたり、仰向けになる仰臥位撮影が行われることもあります。

この検査で分かる病気

肺結核、肺炎、肺ガン、肺腫瘍、肺気腫、気管支拡張症、胸水、気胸、心肥大、心拡大、胸部大動脈瘤など。
肺に腫瘍や炎症があると、その部分が白く写ります。また、その白い影が乱れた円になっていれば肺ガン、影の境目がぼやけていると肺結核や肺炎などが疑われます。
気胸の場合は肺が縮み、胸膜に空気が溜まって黒く写ります。

メリット

X線検査の中では最も簡単に行えて、肺や心臓の病気に関する多くの情報が得られます。
一般診療や健康診断などでも受けることができます。

問題点・注意点

X線を使用するので、放射線被爆の恐れがあります。
撮影時には目一杯に息を吸って止めた状態でないと心臓が肥大しているように見えることもあるので注意が必要です。

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