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耳の検査でわかる事

公開日: : 検査・健康診断・人間ドッグ

聴力検査でわかる事

『聴力検査』というのは、その名の通り「音がどの程度まで聞こえているのか」という聴力を調べるもので、通常は薄暗い部屋の中でヘッドホンを付け、片耳ずつ「ピー」という甲高い音を聞きながら行われます。
聴力に問題がなければ、至って簡単な検査なのですが、うまく聴き取れないという場合には「難聴」になっている可能性が考えられます。

普通の健康診断などでは、「1,000Hz」と「4,000Hz」という2種類の周波数で検査されることが主です。
このように周波数を変えることで、低音と高音の両方がちゃんと聴き取れているのか、また聴き取れていないのであれば、どちらが聴き取りにくいのかということを調べていきます。
ただし、聴力検査で確認ができるのは「難聴」であるかどうかということだけで、難聴になってしまった原因については別の検査などで掘り下げていく必要があります。

一口に難聴といっても、中耳炎などが原因の「伝音難聴」と呼ばれるものや、聴神経などの障害が原因の「感音難聴」、他にも「耳下腺炎」や「ウィルス感染」、「聴神経腫瘍」などの場合もありますし、時には「先天性難聴」というケースも見受けられます。
また、高齢者になると聴力が衰えていくということも少なくありませんから、難聴の原因が単に「加齢」によるものなのか、あるいは「病的」なものなのかを見極めることは、その後の対処方法を決めるために重要となります。

細菌では、「糖尿病」などの「生活習慣病」から内耳障害を起こし難聴になるというケースもありますので、普段から食事や適度な運動などを心がけることも大切なことと言えそうです。

ABR検査でわかる事

『ABR検査』というのは、『聴性脳幹反応検査』とも呼ばれているもので、乳幼児や高齢者のように音が聞こえたかどうかについて返事ができない人に対して行う聴力検査のことです。
具体的には、横になった状態で「左右の耳たぶ」と「頭頂部」、そして「前額部」の、合計4ヶ所に電極を取り付け、脳波形を調べるという形で行われます。

ヘッドホンから音を流すと、正常に聞こえていれば脳が反応し、その反応が脳波として表れてきますから、それを測定していくのです。
正確な検査結果を得るためには身体を動かさないようにする必要がありますので、乳幼児などじっとしていることが難しい場合には睡眠薬を用いるというケースもあります。

通常、ヘッドホンから音が聞こえると、1/100秒以内に5~7個の波形が現れるとされていますが、それぞれの波が聴神経や脳のどの部分に対応しているのかがわかっていますので、反応の有無や大きさ、タイミングなどを見ることで、どこに問題があるのかを特定することができるのです。
ABR検査で異常が見られた場合には、「脳腫瘍」や「聴神経腫瘍」、「脳血管障害」、「先天性の聴力障害」、「糖尿病」などが疑われることになりますが、他の検査結果と照らし合わせることで正確な原因を突き止め、それに応じた治療を開始していく必要があります。

ABR検査は、本人が返事できなくても状態を確認できるという性質上、手術時に脳幹の機能異常が生じていないかどうかを調べる目的や、脳死の判定などに使われる場合もあります。

平衡機能検査でわかる事

『平衡機能検査』というのは、その名の通り、三半規管をはじめとした平衡機能が正常に働いているのかどうかを調べるための検査のことです。
通常は、患者や「めまい」を感じた時に、その原因や程度を調べる目的で行われます。
めまいの原因は、大きく「中枢性」と「末梢性」という2つに分けられています。

まず「中枢性」の方は、小脳の変化によっておこるもので、「頭部の外傷」や「脳出血」、「脳梗塞」、「脳腫瘍」などが原因となることが多いようです。
それに対して「末梢性」の方は、内耳の変化によっておこるもので、「メニエール病」や「突発性難聴」、「内耳炎」、「頭位変換性めまい」などが原因とされています。

平衡機能検査には、「眼振検査」や「電気的眼振記録法(ENG)」、「体平衡機能検査」、「書字検査」、そして「カロリック検査」という5つの方法があります。
「眼振検査」は、眼の振動状態を調べるものですが、めまいを感じる時には眼球が絶えず動き回っていますので、その状態を調べるためのものです。
「電気的眼振記録法(ENG)」は、額や眼の周りに電極を取り付けて行われるもので、やはり眼の振動を調べます。
「体平衡機能検査」は、目隠しをして真っすぐ歩けるかどうかや、椅子に座った状態で回転した時にめまいが起こらないかなどを調べるものです。

「書字検査」では、字を書いた時に、障害による偏りがないかを調べ、「カロリック検査」では外耳道に冷水を注入してめまいが起きるかどうかを調べていきます。
これらの検査で「中枢性」なのか「末梢性」なのかを判定していきますが、中枢性の疑いがあれば、さらに頭部のCTスキャンやMRIなども必要となります。

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