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薬剤性肝炎の原因・症状・治療・予防とは

公開日: : 肝臓の病気


薬物を利用していることが原因で肝障害を引き起こしてしまうものを薬物性肝炎と呼び、大きく分けて、中毒性とアレルギー性に分けることができます。
薬物性肝炎の大半は、アレルギー性によるものが多く、使用している薬物による副作用としてあらわれます。
体内に入り込んだ薬物が異物と認識されるとアレルギー反応を発生することがあります。
これにより肝臓細胞にも異常をきたし、肝炎となってしまうのです。
このアレルギー反応は、体質によっては少量の薬物服用でも起こりえます。
また、以前は問題の無かった薬にも突然アレルギー反応を起こしてしまうこともあります。
中毒性によって起こされる薬物性肝炎は、服用している薬物そのものが肝臓にたいして悪い働きをしてしまいます。
大半は過剰摂取といったことにより引き起こされてしまいます。
どの程度摂取すれば悪影響となるかは人それぞれ異なります。
一般の方にとって薬というものは、万能なものと思われる方も多いのですが、大半は何らかの副作用を持ち合わせていることを忘れてはいけません。
ですから、医師に与えられた指示をしっかりと聞き、また、市販されている医薬品に記載されている用法要領を守らなければならないのです。
何らかの異常が体にあらわれた場合は服用を考え直すことも必要です。

薬剤性肝炎の症状とは

薬剤性肝炎とは、薬剤の使用が原因となって引き起こされる肝炎の総称で、主に中毒性肝炎とアレルギー性肝炎ですが、患う方の大半の場合はアレルギー性肝炎となっています。
症状としてはウイルス性肝炎と同じく、倦怠感、食欲不振、吐き気、腹痛、黄疸などがあらわれます。
特徴的な症状としては、発熱、発疹、かゆみがあり、薬剤の使用後にこれらの症状があらわれた場合、薬剤性肝炎の可能性が高いとされています。
薬物の服用後1週間から4週間以内に副作用として多く発症します。
ウイルス性肝炎と症状が重なるため、どちらか判断は難しいです。
ですので、自身が服用している薬が何か、またどれくらい飲んでいるかを把握し、そのことを医師にしっかりと伝えなければ、なかなか薬剤性肝炎と診断することができません。
また、症状が自覚しにくいという場合もあり、健康診断や血液検査によって偶然発見されることも少なくありません。
もし発見されなければ、使用している薬物が知らず知らずのうちに体を蝕んでいることとなるので、気になる場合は定期的に検診を受けるとよいでしょう。
薬剤性肝炎と診断されたらば、原因となっている薬物の服用をただちにやめることが重要となります。
ただし、別の病気を患っており、その治療目的のために薬を服用している場合は状況が変わってきます。
別の病気のことも医師に相談し、総合的に自分の体にプラスとなる治療を見つけなくてはいけません。

薬剤性肝炎の治療や予防策

他の原因によって引き起こされる肝炎と同様に、薬剤性肝炎も早期発見に努め、直ちに改善を行なうことが重要です。
倦怠感や発熱、吐き気、黄疸、かゆみなどが、薬物の使用後に突然あらわれるようになったら肝炎を疑いもあります。
検査を行なう場合は、症状を伝えるだけではなく、自分が服用している薬の種類や量、服用の目的をしっかり伝えなければいけません。
詳しく医師に伝えることで、ウイルス性肝炎か薬物性肝炎のどちらの可能性が高いかの判断基準にもなります。
原因となっている薬物が特定された場合は直ちに服用をやめることなのですが、自己判断で服用を止めることは危険であることもあるので、必ず医師に相談し、代わりの薬を処方してもらうといったことが必要です。
また、服用している薬物単体が原因で肝炎へと至ってしまうとは限りません。
場合によっては、自身が健康を気遣って口にしている健康食品やサプリメントの飲み合わせによって引き起こされている可能性もあります。
そのため、服用薬以外にも、意識的に飲んでいるものを伝えなければいけません。
日常的に薬や栄養補助食品を大量に飲んでいる方は、薬剤性肝炎に十分気をつけなくてはいけません。
良かれと思って続けていたことが返って悪影響となっていたということにならないよう、定期的に血液検査や肝臓の検診を行なうとよいでしょう。

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