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●腎結核を詳しく:原因・症状・検査・治療など

公開日: : 最終更新日:2018/04/11 腎臓の病気・人工透析, 感染症

腎結核とは

腎結核(じんけっかく)とは、腎臓に細菌の一種である結核菌(けっかくきん)が感染し、発症する病気です。

この病気は腎実質(じんじっしつ)が結核菌に侵され、数年以上の期間を費やして進行し、壊死(えし)した腎臓の組織がチーズのような状態になる乾酪化(かんらくか)や、組織の空洞化が起こり、尿中に結核菌が排出されるようになります。

さらに腎結核が悪化すると、尿管(にょうかん)、膀胱(ぼうこう)、尿道(にょうどう)といった尿路(にょうろまで)まで結核菌に侵されてしまいます。

このような状態になった場合には、尿路結核(にょうろけっかく)という病名が使用されることもあります。

腎臓の腎杯(じんぱい)、腎盂(じんう)が侵されると、膿尿(のうにょう)や結核菌尿の症状が出現し、悪化すれば尿道狭窄(にょうどうきょうさく)が起こります。

さらに尿道狭窄が水腎症(すいじんしょう)を招いて、腎臓結石(じんぞうけっせき)ができるなどしてしまいます。

腎結核の原因

腎結核は果たして何によって起こってしまう病気なのでしょうか。
また、この病気はどのような仕組みで発症するのでしょうか。

このような疑問をお持ちの方のため、ここでは腎結核の原因について解説させていただきます。

腎結核は何が原因で発症する病気なのか

腎結核は、細菌の一種である結核菌が病原菌となって起こる病気です。

腎臓、尿管、膀胱、尿道の、尿路に結核菌が感染することによって発症します。

腎結核はどのような仕組みで発症する病気なのか

肺を侵している結核菌が、血液の流れにのって腎臓に到達することによって腎結核が起こります。

はじめは腎実質が結核菌によって侵されますが、病気が進行すると結核菌が尿と一緒に尿路を通り、尿管、膀胱、尿道まで侵されてしまいます。

そのほか、肺とは別の臓器の結核菌が、血液の流れにのって感染を起こすこともあります。

腎結核の症状

細菌の一種である結核菌が腎臓に感染、発症する腎結核。
この病気を発症した場合、どのような症状が出現するのでしょうか。

以下に腎結核の症状に関する情報をまとめていますので、この病気のことを知るためのお役に立てていただければ幸いです。

腎結核で出現する症状とは

膀胱が結核菌に侵されることによって、膀胱刺激症状が出現します。
具体的には頻尿(ひんにょう)、排尿痛(はいにょうつう)、残尿感(ざんにょうかん)といった症状が起こります。

さらに病気が悪化すると尿管狭窄を伴う腎臓部分の痛み、体を触ってわかるほどの腎臓がはれる症状が出現します。
また、背中、腰の痛みも腎結核で起こる症状のひとつです。

そのほか、全身のだるさ、疲労の出やすさ、発熱、体重の低下、食欲が落ちる、多量の寝汗をかくといった症状が出ることもあります。

排尿では米のとぎ汁に似た濁りのある血尿(けつにょう)や膿尿の症状があります。

脳尿に関しては、通常の抗菌薬が効かない膀胱炎(ぼうこうえん)が一緒に起こることもあります。
発熱は高熱ではなく微熱が持続するのが腎結核の場合の特徴のひとつです。

腎結核の検査・診断

腎結核に該当する症状に気づいた場合には、放置することなくできるだけ早く医療機関で受診、相談しましょう。
ここでは、受診に適した診療科と腎結核を調べる方法について取り上げます。

受診に適した診療科

腎結核を疑うような症状がある場合に、何科へ行くのが適切なのでしょうか。
中にはこのことが気になって、どこの病院へ行くかで迷ってしまう方もいるでしょう。

この病気かもしれないと思った場合には、腎臓内科、泌尿器科、感染症内科へ行けば対応してくれます。
深刻な状態になる前に、気になる症状がある場合にはできるだけ早く病院へ行きましょう。

腎結核を調べる方法

無菌性膿尿(むきんせいのうにょう)といって、尿中の白血球は出るものの、細菌が出ない場合に疑います。
細菌検査を行ない、採取した尿や痰(たん)に結核菌が存在しないか確認します。

結核菌の存在がわかれば、腹部CT検査などで感染している場所を調べます。

腎結核の治療

検査の結果、腎結核であることがわかった場合、医療機関でどのような治療を受けることになるのでしょうか。
ここでは、腎結核の治療について解説させていただきます。

腎結核の治療方法

安静にすると共に、抗結核薬(こうけっかくやく)による化学療法を行ないます。
多剤併用療法(たざいへいようりょうほう)といって、複数種類の抗結核薬を同時に投与します。

主な抗結核薬としては、イソニアジド、リファンピシン、ストレプトマイシン、ピラジナミドといったものをあげることができます。

このような抗結核薬を3種類または4種類、同時に投与することになります。
抗結核薬による治療期間は半年以上かかるのが普通です。

腎臓の萎縮が起こっている方の場合、手術によって摘出することが検討されます。

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