*

薬物療法:腎機能の低下を遅らせる薬について

公開日: : 最終更新日:2015/05/24 腎臓の病気・人工透析


腎臓病と診断された場合、食事療法の他に薬物療法が行われます。

薬物療法の狙いの一つとして、腎機能の低下を遅らせることが挙げられます。

この目的を果たすために使用される薬が何なのか、また薬の特徴としてどのようなことが挙げられるのか、ここで触れていきたいと思います。

まず、腎臓の機能低下を鈍らせる薬としては、降圧薬があります。

これは血圧低下の効果が得られる薬のことをいいます。

腎臓と血圧は密接な繋がりがあり、腎臓の状態が悪くなると血圧が上昇し、血圧が上昇すると腎臓への負担が大きくなります。

血圧をコントロールすると腎臓の機能低下防止にもなるため、降圧薬を使用することになるわけです。

なお、降圧薬と一口にいっても種類は複数あり、実際に使用する際には患者の状態に応じて複数種類が組み合わされる形で処方される形になるでしょう。

また、腎機能低下を遅らせる薬としては、副腎皮質ホルモン、免疫抑制剤もあります。

この薬は腎臓病を引き起こしている原因に当たる病気治療を目的に使うことになります。

副腎皮質ホルモンに関しては、ネフローゼ症候群に効果を発揮するといわれています。

ネフローゼ症候群というのは、低たんぱく血症、高度なたんぱく尿、むくみの症状を引き起こし、高脂血症を併発する恐れのある病気です。

この病気に副腎皮質ホルモンを使用することにより、たんぱく質が尿へと流れ込むのを抑えることが可能です。

副腎皮質ホルモンはステロイド剤で、副作用を心配する人は多いでしょう。

しかしながら、ネフローゼ症候群の病状が良くなるにつれて減薬することが可能となり、状態次第では使用しなくても良くなります。

次に免疫抑制剤に関してですが、腎臓移植の治療を受けた人に使用されることになります。

他の人の腎臓を患者の体に移植するのですが、患者の体内で移植された腎臓が異物と判断され、拒絶反応を引き起こすことになります。

これが原因となり腎臓が駄目になるリスクが増大しますが、免疫拒絶反応を抑制するためにこの薬を内服する形になるのです。

関連記事

腎臓の健康を表すクレアチンの数値

腎臓の健康とクレアチンには関係があると考えられています。 まず、腎臓の健康は何となくイメー

記事を読む

腎周囲膿瘍の原因・症状・検査・治療

腎周囲膿瘍(じんしゅういのうよう)とは、文字通り腎臓の周囲に膿瘍と呼ばれる膿のかたまりがつくり出

記事を読む

●腎結核を詳しく:原因・症状・検査・治療など

腎結核とは 腎結核(じんけっかく)とは、腎臓に細菌の一種である結核菌(けっかくきん)が感染し、

記事を読む

慢性腎不全の原因・症状・検査・治療

慢性腎不全(まんせいじんふぜん)とは、腎臓の機能が低下していく病気のことをいいます。 腎臓病を

記事を読む

膿腎症の原因・症状・検査・治療

膿腎症(のうじんしょう)とは、腎臓の腎盂(じんう)や腎杯(じんぱい)に尿が蓄積する水腎症(すいじ

記事を読む

腎臓病とお酒の関係

腎臓病とお酒には何か関係があるのでしょうか。 特にお酒を飲む機会がある人は気になる問題だと

記事を読む

腎下垂・遊走腎の原因・症状・検査・治療

腎下垂・遊走腎(じんかすいゆうそうじん)とは、腎臓が正常な範囲を超えて下がる状態のことをいいます

記事を読む

薬物療法:低下した腎臓のはたらきを補う薬

腎臓病になると多少なりとも腎機能が低下した状態になります。 この低下した機能をカバーするた

記事を読む

腎臓病と運動には密接な関係が有ります

健康のためには適度な運動を日常生活の中に取り入れたほうが良いといわれています。 しかしなが

記事を読む

腎結石の原因・症状・検査・治療

腎結石(じんけっせき)とは、腎臓結石と呼ばれることもあり、血中の主成分であるカルシウムが結晶化し

記事を読む

網膜芽細胞腫を詳しく:原因・症状・検査・治療など

網膜芽細胞腫とは 網膜芽細胞腫(もうまくがさいぼうしゅ)とは、眼球(がんきゅう)の内

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)を詳しく:原因・症状・検査・治療など

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)とは ウィルソン病(うぃるそんびょう)とは、先天的

線維筋痛症を詳しく:原因・症状・検査・治療など

線維筋痛症とは 線維筋痛症(せんいきんつうしょう)とは、全身の激しい痛みとこわばりが

乳児ビタミンK欠乏性出血症を詳しく:原因・症状・検査・治療など

乳児ビタミンK欠乏性出血症とは 乳児ビタミンK欠乏性出血症(にゅうじびたみんけーけつ

肛門狭窄を詳しく:原因・症状・検査・治療など

肛門狭窄とは 肛門狭窄(こうもんきょうさく)とは、種々の原因によって肛門が狭まる病気

→もっと見る

PAGE TOP ↑