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慢性腎不全の原因・症状・検査・治療

公開日: : 腎臓の病気・人工透析

疲労
慢性腎不全(まんせいじんふぜん)とは、腎臓の機能が低下していく病気のことをいいます。
腎臓病をはじめとする原因により漸進的に腎機能が失われていくという特徴があり、慢性腎不全になるには長期間かかります。
腎機能が失われている度合いによって呼び名が異なり、軽度の場合は腎機能障害(じんきのうしょうがい)といい、中等度の場合は腎不全といい、重度の場合は尿毒症(にょうどくしょう)といいます。
慢性腎不全といわれるようになるにはどの程度機能が失われているかが問題となりますが、健康な状態の50%以下まで低下した場合、慢性腎不全であるといわれます。
この病気になる人は非常に多く、大人の8人に1人が罹患しているといわれています。
もはや国民病といってもいいほどの割合ですが、慢性腎不全といわれる前に気付くのは難しいのが厄介なところです。
腎臓がおかされはじめたばかりの頃には自覚症状がないため、医療機関でしっかりと調べてもらう習慣がないと慢性腎臓病がわかったときには既に深刻な状態に陥っていることが少なくありません。

慢性腎不全の原因

慢性腎不全はあらゆる腎臓の病気が原因となって引き起こされます。
腎不全になると人工透析の治療を受けなければいけませんが、透析療法を受けなくてはいけなくなった原因疾患で割合が高いのは、慢性糸球体腎炎(まんせいしきゅうたいじんえん)、嚢胞腎(のうほうじん)、糖尿病性腎症(とうにょうびょうせいじんしょう)、腎硬化症(じんこうかしょう)となっています。
いまは生活習慣病にかかる人が多いですが、糖尿病により引き起こされる糖尿病性腎症、高血圧により引き起こされる腎硬化症から慢性腎不全へと移行する人がたくさんいます。
なお、子供が慢性腎不全になる場合の原因についてですが、これは生まれながらにして腎臓の発育に障害があるために起こるケースが多数を占めています。

慢性腎不全の症状

慢性腎不全により引き起こされる症状に関してですが、腎機能がある程度残されているあいだは自覚症状に乏しいのが特徴です。
腎機能が20%以下に低下したあたりから、浮腫(ふしゅ)、疲労感、夜間多尿、食欲不振、息切れ、皮膚のかゆみ、高血圧、貧血、口臭などのさまざまな症状が引き起こされるようになります。
なお、子供の慢性腎不全の場合には、身長が高くならないというのも症状の一つといえるでしょう。

慢性腎不全の検査と診断

慢性腎不全か否かを調べるためにおこなわれる検査方法は複数あり、その中でも重要なのは尿検査と血液検査です。
尿検査に関しては、慢性腎不全になっている場合、たんぱく尿が検出されます。
血液検査では、血清クレアチニンと呼ばれる血液中にある老廃物の値が、慢性腎不全の人だと高くなるのが特徴です。
たんぱく尿が検出されれば腎機能が低下していることがわかりますし、血清クレアチニン値が高ければ腎臓のろ過が上手く機能していないことがわかります。
そのほか、腎臓の状態を確認することを目的に、超音波検査もおこなわれます。
こうしたさまざまな検査を受けることによって、慢性腎不全かどうかの診断がなされることになるのです。

慢性腎不全の治療の方法

慢性腎不全になったからといって、いきなり透析療法を受けるわけではありません。
まだその段階ではないと判断された場合には、食事療法と薬物療法が選択されるのが一般的です。
食事療法に関して、どのように食事をコントロールするのかといいますと、高カロリーの食事を摂りながら、たんぱく質の量を制限することになります。
また、患者の状態次第では、さらに塩分を制限したり、飲水量の制限もおこなわなくてはいけなくなります。
次に薬物療法についてですが、薬を使用する主な目的は慢性腎不全により引き起こされる症状を改善することです。
主な薬の種類としては、血圧低下作用のある降圧剤、尿量を多くする作用のある利尿薬などが挙げられます。
そして腎臓の機能がさらに悪くなり、末期の状態になった場合には、透析療法が選択されることになります。
患者自身の腎臓が機能しないため、代わりに人工腎臓を使用し、体液の量や体内の中性維持、電解質の維持、老廃物の排出などの役割を担ってもらいます。

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