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乳幼児痔瘻を詳しく:原因・症状・検査・治療など

公開日: : 最終更新日:2018/04/23

乳幼児痔瘻とは

お尻の穴である肛門(こうもん)の周囲に膿がたまる病気のことを、肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)といいます。

乳幼児痔瘻(にゅうようじじろう)とは、肛門周囲膿瘍が治りきることなく繰り返し再発を招いていると、直腸と皮膚のあいだに穴があきます。

乳幼児痔瘻は男児に多い病気であり、この病気になるほとんどの子どもで1歳までに起こりますが、1歳以上でこの病気が起こることもあります。

また、生後すぐの赤ちゃんが乳幼児痔瘻になることもあります。
大人のいわゆる穴痔(あなじ)である痔瘻とは経過が異なります。
大人の痔瘻が起こる場所の多くは肛門の後方ですが、乳幼児痔瘻の場合は肛門の横です。

また、大人の痔瘻は手術を受けなければ改善しないことが多いですが、乳幼児痔瘻は手術を受けることなく自然に治ってしまうことが多いです。
したがって、手術が必要になることはほとんどありません。

ただし、乳幼児痔瘻は良くなるまで長期間を要することにはなります。
乳幼児痔瘻は多くの場合、1~2歳になれば自然に快復する病気ですが、2歳以降になっても残るケースがあります。

乳幼児痔瘻の原因

乳幼児痔瘻は、肛門周囲膿瘍が完全に良くならずに再発を繰り返した結果、直腸の皮膚のあいだに穴があいた状態になる病気です。
この乳幼児痔瘻ですが、いったい何が原因で起こってしまうのでしょうか?

ここではこのような疑問をお持ちの方のため、乳幼児痔瘻に原因に関する情報を提供させていただきます。

乳幼児痔瘻はどうして起こるの?

大人に起こる痔瘻は肛門の周囲にある小さなくぼみである肛門陰窩(こうもんいんか)の細菌感染です。
これに対して乳幼児痔瘻が何によって起こるのかについてですが、原因が解明されているわけではありません。

乳幼児期で免疫(病気に対しての抵抗力)の発達が不十分であること、オムツでかぶれてしまうこと、下痢をしていることでリスクが高まるといわれています。

乳幼児痔瘻はどういう子に起こるの?

乳幼児痔瘻は、男児に多い肛門の病気です。
なぜ女児ではなく男児に多く起こるのか、理由は不明です。

この病気は多くの場合、1歳までに起こりますが、1歳以降の子どもに起こることもあります。

乳幼児痔瘻の症状

乳幼児痔瘻が起こる原因は、現状において解明されていません。

ただ、乳幼児期の子どもの免疫が十分に発達していないこと、オムツでかぶれてしまうこと、下痢が続くことには注意が必要です。
この乳幼児痔瘻ですが、どのような症状が出るのでしょうか?

以下に乳幼児痔瘻の症状についてまとめていますので、気になるという方はぜひご一読ください。

乳幼児痔瘻の症状が出るしくみ

肛門周囲に膿が貯留する病気のことを肛門周囲膿瘍とよびます。
この病気が完全に良くならずに再発を繰り返した結果、直腸と皮膚のあいだに穴が生じるのが乳幼児痔瘻です。

乳幼児痔瘻が起こることで、たまっていた膿が排出されるようになります。

乳幼児痔瘻で出現する症状の種類

膿がたまったり出てきたりする以外に、肛門周囲の赤いはれが症状のひとつとして起こります。
痛みがあり、そのことで不機嫌になります。

また、発熱の症状が起こることも多いです。
自然に破けるか切開を行なうことによって膿が排出されれば、赤いはれや発熱の症状は消失します。

膿の出口が塞がり、良くなったと思うと再びはれが生じ、膿が貯留するといった症状の繰り返しになります。

乳幼児痔瘻の検査・診断

乳幼児痔瘻かもしれないと思った場合には、何科に連れて行ってあげると良いのでしょうか?

また、乳幼児痔瘻が起こっていることは、病院ではどのようにして調べるのでしょうか?
ここでは受診に適した診療科や乳幼児痔瘻を調べる方法を解説させていただきます。

受診に適した診療科

乳幼児痔瘻を疑うような症状がある場合、何科に行けば対応してくれるのでしょうか?

人によってはこのことが気になり、どこの病院へ行くかで迷ってしまうこともあるでしょう。
この点に関してですが、乳幼児痔瘻は小児外科で診療を受けることが可能です。

乳幼児痔瘻は自然に良くなることの多い病気ではありますが、病院へ行かずに放置するのはやめましょう。
適切な処置をほどこさずにいると、お尻全体に炎症がひろがってしまうこともあります。

乳幼児痔瘻を調べる方法

乳幼児痔瘻かどうか判断するために、特殊な検査が行なわれることはありません。

肛門診(こうもんしん)で診断されることになります。
名前のとおり、肛門の診察です。

眼でみたり、さわったりします。
肛門鏡(こうもんきょう)という、肛門をひろげる器具を使って観察することもあります。

乳幼児痔瘻の治療

乳幼児痔瘻を起こしていることがわかった場合、病院ではどのような処置がほどこされることになるのでしょうか?
また、家庭ではどのようなことに注意すれば良いのでしょうか?

ここでは、乳幼児痔瘻の治療に関して取り上げていますので、気になっている方は以下の内容をぜひご覧ください。

乳幼児痔瘻の治療方法には何があるの?

患部を清潔にし、早い段階では抗生物質による治療が選択されます。
この方法でも化膿が起こるようであれば、切開して膿を出します。

どうしても改善しなければ、手術が選択されます。
手術は外来で局所麻酔をほどこして実施するケースもありますが、入院して全身麻酔をほどこして行なわなければいけないこともあります。

家庭で気をつけることは?

お尻を清潔な状態に維持することが大切です。
お湯でお尻を洗浄し、便が付着したままになるのを避け、洗浄後にはしっかりと乾かします。
入浴も発熱がなければ普通にしてかまいません。

また、下痢によって乳幼児痔瘻は悪化してしまいます。
風邪をひくと悪化したり再発したりするリスクが高まるということができます。

とくに子どもは風邪をひきやすいため注意が必要です。
しこりを絞って膿を出す、消毒するといった指示を受けた場合には守りましょう。

どのぐらいで良くなるの?

ほとんどの場合、1~2歳ごろまでに自然に良くなります。
乳幼児痔瘻が良くなったかどうかを判断する基準として、お尻のしこりをあげることができます。

しこりがあるうちはまだ快復していません。
再発してしまうリスクもあります。

逆にしこりが消失していれば、再発を招いてしまう心配はありません。
ただ自己判断ではなく、処置後の通院が必要なのかどうかを含め、治ったかどうかの判断は医師に任せましょう。

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