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ツツガ虫病の原因・症状・感染経路・治療・予防・検査など

公開日: : 最終更新日:2016/05/03 感染症, 人獣共通感染症


生まれながらに「ツツガムシリケッチア」という病原体をもっているツツガムシにかまれ、その病原体が体内に入ることで起こる感染症です。
日本の東北の病気だと思われていた時期もありますが、ツツガムシは日本全国にいるダニの仲間です。
病気を運ぶツツガムシの種類は地方によって違いますが、春や秋に多くの患者が出ています。

ツツガ虫病の原因

ツツガムシは、0.2mm程度のダニの一種です。
ごく一部のツツガムシだけが、生まれながらに病原体をもっています。
病原体をもったツツガムシの幼虫にかみつかれると、感染します。
ツツガムシは田畑や河川敷、森の中などに生息しています。

ツツガ虫病の症状

ひどい風邪のような症状がでて、だるさ、食欲不振、頭痛、高熱などがでます。
感染してから4~5日目になると、胸、腹部、腕、顔などに茶褐色の2~3mmの発疹があらわれます。
適切な治療を受けないと、高熱が続き、肝臓や腎臓の機能低下、脳炎などがあらわれます。

ツツガ虫病の感染経路

ネズミなどに吸着できなかったツツガムシが、運悪くヒトにかみつくと、ツツガムシ病が起こります。
ネズミはツツガムシ病にはかかりますが、ネズミが媒介することはありません。
ヒトからヒトに移ることもありません。

ツツガ虫病の予防

ツツガムシは非常に小さく、かまれたかどうかがわからない場合も多いです。
河川敷や森林などに入る場合は、できるだけ露出の少ない服装のほうが良いでしょう。
ツツガムシは体に取り付いても、10時間近くは吸着しませんので、帰宅後の衣服の洗濯や入浴が有効です。

ツツガ虫病の治療

「刺し口」や臨床症状からツツガムシ病と診断されると、直ちにミノサイクリンなどの薬で治療ができます。
適切に治療がされると、重症になることはありません。

ツツガ虫病の検査

似た病気と判断するために、血清中のツツガムシ病チケッチアに対する抗体を調べる方法が確実です。

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