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クリミア・コンゴ出血熱の原因・症状・感染経路・治療・予防・検査など

公開日: : 最終更新日:2016/04/24 感染症, 人獣共通感染症


クリミア・コンゴ出血熱は、ウイルスを持ったマダニにかまれることで起こる急性熱性疾患で、ウイルス性出血熱の一種です。
東ヨーロッパやインド、アフリカ全土、ロシア、中央アジアでみられる病気です。

クリミア・コンゴ出血熱の原因

原因となるのは、1940~50年代に発見されたウイルスです。
もともと、このウイルスは家畜などを宿主としていますが、ウイルスをもった家畜の血を吸ったマダニが媒介し、ヒトにも感染します。

クリミア・コンゴ出血熱の症状

突然発熱し、筋肉痛、関節痛などとともに皮膚からの出血(紫色のあざ)が生じます。
この症状は、エボラ出血熱などと同じような症状です。
重症になると、消化器官から出血したり、肝不全・腎不全などが起こります。
ウシなどが感染しても無症状ですが、ヒトが感染すると致死率は15~30%です。

クリミア・コンゴ出血熱の感染経路

感染した家畜の血や排泄物に触れたり、ウイルスをもったマダニにかまれたり、マダニをつぶしたときに出た汚染された血液に触れたりすることで感染します。
マダニのみの間でもウイルスは運ばれるため、感染した家畜がいなくても、マダニそのものが感染源になります。
感染したヒトの血液や組織からも感染します。

クリミア・コンゴ出血熱の予防

マダニにかまれないようにすることが重要です。
虫よけを用いたり、長袖・長ズボンなどで肌を露出しないようにします。
医療従事者は、ガウンや手袋、マスクなどをもちいて院内感染を防ぐようにします。

クリミア・コンゴ出血熱の治療

ワクチンや特効薬はありません。
対症療法が中心になります。
患者を隔離する必要があります。
点滴や輸血の他、抗ウイルス薬や二次感染を防ぐための抗生物質が投与されます。

クリミア・コンゴ出血熱の検査

血液検査を行ないます。
発病後、1週間以内にウイルスが分離されたり、抗原が検出された場合はクリミア・コンゴ出血熱と診断されます。
ほかのウイルスでも似た症状があるので、ウイルスの検出をもってクリミア・コンゴ出血熱と確定できます。

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