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回帰熱の原因・症状・感染経路・治療・予防・検査など

公開日: : 最終更新日:2016/04/18 感染症, 人獣共通感染症


我が国では、ボレリア属の細菌「ボレリア・ミヤモトイ」を持っているマダニ類に噛まれることで、細菌が体内に侵入し、感染する病気です。
ヒトからヒトに感染したり、動物から直接感染したりすることはありません。
感染すると、主に発熱や頭痛、筋肉痛など風邪のような症状が出ます。
この細菌は、ネズミや鳥などが保菌しています。
菌をもったネズミの血を吸ったマダニに噛まれると、ヒトも感染します。

回帰熱の原因

ボレリア・ミヤモトイという細菌で、1955年に北海道で発見されました。
海外で感染し、帰国後に発症した例を除いて、日本国内では回帰熱の報告はありませんでしたが、2011年以降のさかのぼり調査の結果、北海道で2名の患者が発生していたことがあきらかになりました。
我が国では、シュルツェマダニの種類のマダニからボレリア・ミヤモトイという細菌が見つかっています。
主にこのマダニは本州中部以北の山間部や寒冷地に生息しています。そのほかのプロブスキーマダニもこの菌を持っています。
すべてのマダニがこの病原体を保有しているわけではありません。
それぞれの種類のマダニの1~5%が、ボレリア・ミヤモトイを保有していることがあきらかになってます。

回帰熱の症状

マダニに噛まれたあと、15日程度の潜伏期間を経て、発熱、頭痛、悪寒、筋肉痛、関節痛、全身倦怠感などが出ます。
ときに、神経症状(意識障害・けいれん・昏睡)、リンパ節の腫れ、呼吸保全、歯茎からの出血などが起こることがあります。
熱がでる時期と、熱が下がる時期を繰り返す特徴があります。
5~10日発熱し、いったん解熱したあと、再び熱が上がります。
解熱している状態では、体から菌は検出されません。

回帰熱の感染経路

細菌をもったマダニに噛まれることで感染します。
ヒトからヒトへの直接感染や、病気になった動物から直接に感染することはありません。

回帰熱の予防

ダニやマダニに噛まれないないようにすることが重要です。
ダニやマダニに噛まれないことで予防できる病気は、回帰熱だけではなく、つつが虫病、日本紅斑熱、ライム病、重症熱性血小板減少症候群、アナプラズマ病などです。
マダニは春から秋にかけて、草むらや藪などに多く生息しています。
マダニが多く生息する場所に入る場合や、登山やハイキングなどの場合は、長袖・長ズボン、足を完全に覆う靴、帽子・手袋を着用し、首にはタオルを巻き、肌の露出を減らす工夫が必要です。
服の色は明るい色ですと、マダニを目視しやすいです。
また、ディートという成分を含む虫よけ剤のなかには、服の上から使用できるものがあります。
野外活動が終わったあとは、入浴して、マダニに噛まれていないか確認してください。
とくに、わきの下や脚の付け根など、体温が高い場所に注意してください。
もし、マダニが体についているのを見つけた場合は、無理に引き抜こうとするとマダニの口が体内に残ったり、体液が逆流することもありますので、皮膚科で処置をしてもらってください。
また、マダニに噛まれた場合は、その後の数週間は体の変化に注意し、発熱などがあらわれた場合は、医療機関で診察を受けてください。

回帰熱の治療

抗菌薬や抗生物質が有効とされています。
これまで日本では、ボレリア・ミヤモトイに感染したことによる回帰熱患者で、死亡例は確認されていません。
海外では、ボレリア・ミヤモトイ以外の細菌による回帰熱での死亡率は5%程度とされています。

回帰熱の検査

マダニによる噛み跡がある場合で、発熱などの症状がある場合は、ほかの疾患と区別する検査が必要になります。
多くは血液の検体検査です。
同じボレリア属菌によって引き起こされる病気にライム病があります。
回帰熱にかかっている人は、ライム病にも感染していたりする場合もありますので、回帰熱の検査をしてもらうときには、ライム病の検査も依頼する必要があります。
血液から細菌を分離したり、抗体を調べたりする方法があります。

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