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黄熱の原因・症状・感染経路・治療・予防・検査など

公開日: : 最終更新日:2016/04/15 感染症, 人獣共通感染症


アフリカと南アメリカに広がっている病気です。
ウイルスを持った蚊が媒介する感染症で、発症するとインフルエンザのような症状を起こし、ひどいときは黄疸が出ることから黄熱(黄熱病)といわれています。
1000円札の野口英世は、黄熱病の研究者でしたが、自らも感染して亡くなりました。
もともとは、サルの感染症でしたが、ヒトにも感染します。

黄熱の原因

ヒトやサルを宿主として、蚊がウイルス(黄熱ウイルス)を媒介することで感染する病気です。

黄熱の症状

潜伏期間は3~6日程度です。
初期の症状は、インフルエンザに似ており、急な発熱と頭痛、背中の痛み、極度の疲労感、落ち着きのなさなどが起こります。
4日程度で回復する場合もありますが、最初の症状から数時間から数日で、重篤になると、嘔吐や鼻血、下血、黄疸などが起こることもあります。
感染した30~50%程度の患者が亡くなります。

黄熱の感染経路

蚊に刺されることで、ウイルスに感染します。
サルや人が感染していると、そのウイルスが蚊を媒介して広まります。
過去には大規模な流行もありましたが、現代は中央アフリカと中南米の熱帯にのみ流行します。
日常生活ではヒトからヒトへの感染はありません。

黄熱の予防

特効薬はありませんが、生ワクチンによって予防が可能です。
日本では、国際予防接種証明書(イエローカード)の発行の観点から、特定の検疫所のみで接種が可能です。
流行している地域に旅行する場合には、ワクチン接種が必要になります。
ワクチンは、10年間は有効だとされています。
蚊に刺されないことも予防の観点から見ると重要です。
虫よけスプレーや長袖などを用いて、できるだけ蚊に刺されないようにしてください。

黄熱の治療

黄熱病そのものを治療する方法はありません。
出血を止める薬を使用したりする支持療法が中心になります。
ただし、ワクチンは95%の人に有効で、ワクチンによる予防が重要になります。

黄熱の検査

血液中の抗体を調べたり、取り出したウイルスを培養して原因を特定します。

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