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カンジダ性おむつ皮膚炎(乳児寄生菌性紅斑)とは

公開日: : 最終更新日:2018/06/09 感染症

カンジダ性おむつ皮膚炎(乳児寄生菌性紅斑)とは

赤ちゃんが着けているおむつに覆われた皮膚に生じる炎症のことを、医学的におむつ皮膚炎(おむつひふえん)とよびます。
一般的におむつかぶれとよばれている状態が、このおむつ皮膚炎です。

カンジダ性おむつ皮膚炎(かんじだせいおむつひふえん)とは、このおむつ皮膚炎の一種であり、乳児寄生菌性紅斑(にゅうじきせいきんせいこうはん)という病気の名前でよばれることもあります。

おむつ皮膚炎を起こす原因は1個だけではなく、いろいろな要素が絡み合って起こるトラブルです。

便中の大腸菌などの腸内細菌や消化酵素など、尿中に含まれているアンモニアなどの成分による刺激、おむつと皮膚がこすれることによる皮膚に対する刺激、汗・おむつを着けていることでのムレ、赤ちゃんの皮膚の角質層が薄く弱いといった要素をあげることができます。

実際におむつ皮膚炎が起こり、薬を塗布しているのに症状がなかなか改善しない、薬を塗っているのに逆にひどくなるという場合には、カンジダ性おむつ皮膚炎(乳児寄生菌性紅斑)を起こしている疑いがあるため、医療機関へ連れて行ってあげましょう。

カンジダ性おむつ皮膚炎(乳児寄生菌性紅斑)の原因

病原体

カンジダ性おむつ皮膚炎(乳児寄生菌性紅斑)は、かび=真菌(しんきん)の一種であるカンジダ・アルビカンスによって引き起こされる皮膚の感染症です。

カンジダは人間の体内の消化管などに常にいる真菌で、便の中に排出されています。
ムレて温かいおむつの中は、カンジダが繁殖するのに適した環境です。

起こるしくみ

皮膚の表面は強靭な角質層で覆われています。
角質層は外部からの刺激から皮膚を保護するバリアの働きをし、かび・細菌などの侵入を阻止してくれています。

しかし、赤ちゃんの角質層は薄く弱く、おむつのムレ、外用薬の過度な使用などによりバリアが破壊されると、便の中にいるカンジダが侵入し、皮膚の炎症が生じます。

なお、便の中に存在するカンジダに感染するケースのほかには、唾液や介護者の手を介して感染を招くリスクもあります。

カンジダ性おむつ皮膚炎(乳児寄生菌性紅斑)の症状

おむつ皮膚炎で出現する症状

おむつ皮膚炎は、お尻が全体的に赤くなる場合や、ポツポツと汗疹(かんしん)に似た湿疹(しっしん)として生じることもあります。

炎症に伴ってかゆみや痛みが起こり、ひどくなるとただれて血がにじんでしまう子もいます。

また、腰や太もものまわりのおむつカバーや紙おむつのギャザーが接触ところに生じる炎症も、おむつ皮膚炎に含まれます。
なお、汗疹は一般的にはあせもとよばれている症状のことです。

カンジダが原因で起こる場合の症状

カンジダ以外の原因で起こるおむつ皮膚炎では、おむつと接触している部分に症状が出現し、股のくびれたところやシワの深いところに症状は出ません。

これに対し、カンジダ性おむつ皮膚炎(乳児寄生菌性紅斑)は、股のくびれたところや、シワの深いところにまで症状が起こります。

また、カンジダ性おむつ皮膚炎(乳児寄生菌性紅斑)は、カンジダが原因ではないおむつ皮膚炎用のステロイド薬を塗布することで、症状を悪化させてしまいます。

検査・診断

受診に適した診療科

カンジダ性おむつ皮膚炎(乳児寄生菌性紅斑)に該当する症状が起こっている場合には、皮膚科や小児科に連れて行ってあげましょう。

市販のおむつ皮膚炎用のステロイド薬を塗ることにより、カンジダ性おむつ皮膚炎(乳児寄生菌性紅斑)の症状はひどくなってしまいます。

カンジダ性おむつ皮膚炎(乳児寄生菌性紅斑)は、おむつが接触していない部分にも症状が起こりますが、この点がステロイドの軟膏を使用してはいけないのかどうかを判断するポイントのひとつです。

どうやって調べる?

カンジダ性おむつ皮膚炎(乳児寄生菌性紅斑)の原因は、真菌の一種であるカンジダです。
顕微鏡検査を行なうことにより、カンジダの有無を調べることが可能です。

採取した患部の皮膚の一部を顕微鏡で観察し、カンジダが検出されれば、診断を確定することができます。

治療・ケア

治療方法は?

カンジダに対して効果を発揮する外用抗真菌薬を塗布します。
よくなるまでには1~2週間ほどの日数を要することが多いです。

市販薬のおむつ皮膚炎用のステロイド薬では悪化してしまうことがあるため、安易に使用するのではなく医師に見てもらうことが大切です。

ケアのしかたは?

おむつの交換をこまめに行なうことにより、できるだけ皮膚が乾いている状態を維持します。
とくに便の汚れはお尻をぬるま湯で洗い、十分に乾かしたあと、処方された軟膏を塗布します。

市販のお尻拭きの使用は、逆に刺激を与えてしまうことがあるため、皮膚に炎症が起こっているあいだはやめておいたほうがよいでしょう。

お尻を乾かすために、すぐにおむつを着けるのではなくしばらく空気にさらすことや、夏季であればすぐにおむつを着けずにうちわや扇風機でしばらく皮膚に風をあてるのもよいでしょう。

乾かすのによいという理由でベビーパウダーを使用するのは、逆に刺激を与えてしまうことになるため避けます。

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