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日光角化症を詳細に:原因,症状,検査,治療,予防など

公開日: : 最終更新日:2017/08/06 皮膚

日光角化症とは

日光角化症(にっこうかくかしょう)とは、太陽光などの紫外線を浴び続けてきたことによって引き起こされる皮膚の病気です。
長年にわたって紫外線によるダメージが蓄積された、60歳以上の人に多く起こっています。

男性と女性では女性に多く、全体では人口100,000人中、110人前後とされています。
国内では年間で100,000人以上が、新しく日光角化症を起こしている計算になります。
病気の主な原因であるため、紫外線が降り注ぐ量が多い地域で日光角化症を起こしている人が多いです。

なお、北海道と沖縄での紫外線の量には2倍ほどの差があります。
紫外線があたる顔面や頭部に引き起こされることが多く、手の甲などにも引き起こされます。

白いうろこ状の鱗屑(りんせつ)を伴う、1~3cmの丸い輪郭のぼやけた赤色の発疹として引き起こされることが多いです。
鱗屑というのは、角質細胞が皮膚にはがれ落ちそうな状態で付着しているもののことをいいます。

日光角化症は早期の皮膚癌(ひふがん)であり、早い段階で的確な処置をほどこさなければ深部へとひろがり、転移を招いてしまう恐れがあります。

日光角化症自体は早期発見治療により完全に治すことは難しくありませんが、ほうっておくと命を落としてしまうことにもなりかねません。
なお、日光角化症の進展で起こる皮膚癌は有棘細胞癌(ゆうきょくさいぼうがん)といい、日本人に多い皮膚癌の一種です。

日光角化症の原因

この病気はどうして起こる?

日光角化症は、太陽光などの紫外線を浴び続けることが原因で発症する病気です。
紫外線のダメージが長年にわたって積み重なっていくことにより、症状が出現します。

どういう人に起こりやすい?

紫外線のダメージが長年にわたってため込まれていくということで、高齢になるほどリスクが高まります。
男女共通で60歳以上の年齢の人に多く起こっている病気です。

また、屋外でのスポーツをよくする人、農業や漁業といった、屋外での作業が中心となる仕事に就いている人にも起こりやすくなります。

そのほか、太陽光の紫外線で肌がひりひりして赤くなる日焼けのことを意味するサンバーンを起こしやすく、痛みがほぼない黒褐色になる日焼けを意味するサンタンを起こしにくい、肌の色が白い人に起こりやすい病気であり、若いころから紫外線対策を行なっていたかどうかも発症に影響します。

また、紫外線が降り注ぐ量には地域差があります。
西へ行くほど暖かいということはご存知でしょうが、北海道と沖縄では、沖縄のほうが倍程度の紫外線が降り注いでいます。
したがって、沖縄や吸収のような暖かく紫外線量が多い地方に住んでいる人は、日光角化症を起こしやすいため注意が必要です。

日光角化症の症状

どういう症状が出現する?

赤みを帯びたシミ、表面が少しざらついていて境界がはっきりしないシミ、繰り返しジクジクしたり血が出たりしてかさぶたが付着している、かさぶた状のもので覆われイボ状になっている、表面がかさついていて少し隆起して赤みを帯びているという異常が、皮膚に発生します。
大きさは1~3cmほどの場合が多いです。

痛みやかゆみはある?

日光角化症では、痛みやかゆみのような自覚症状がほとんどありません。
そのため、とくに問題視しないでほうっておいてしまう人が多く、病院へ行ったときにはすでに悪化していて、有棘細胞癌に進展してしまったということも、めったにないケースではあるものの起こっています。

どういう場所に起こりやすい?

紫外線の影響をまともに受けてしまう部位に発生しやすいのが、日光角化症の特徴のひとつです。
頭部、顔面が多く、ほかには耳、前腕、手の甲などにも引き起こされます。
顔や前腕、手の甲のような場所は自分で確認しやすいですが、頭部や耳のような場所は見えにくく、気づかず放置しやすいため注意が必要です。

日光角化症の検査・診断

どういう場合に病院へ行けばいい?何科で受診する?

「日光角化症の症状」であげたような症状が、1~2週間が経過しても解消されない場合には注意が必要です。
症状が出ている部分が大きく、不規則な形で隆起し、表面がジクジクし、つまむとしこりに触れるようであれば、有棘細胞癌の疑いもあります。

肉眼や鏡を使用して自分で症状が出ていないか確認するほか、見えにくい部位は家族にチェックしてもらいましょう。
定期的にチェックすることを習慣化しておくと、早期発見することが可能です。
次に診療科ですが、日光角化症は皮膚の病気であるため、皮膚科へ行けば対応してくれます。

どうやって調べる?

外見だけでは老人性のイボなどとの区別が難しい場合があるため、生検(せいけん)で診断を確定するケースがほとんどです。
生検というのは、皮膚を一部のみ採取し、顕微鏡を使用してくわしく調べる方法です。

日光角化症の治療

薬物療法

健康保険が適用される処方薬として、イミキモドがあります。
1日1回、1週間に3回、自分で患部に塗布する外用療法で、快復させることが可能です。
なお、この薬を塗ると、塗ったところの赤み、かさぶた、むくみ、落屑(らくせつ)、乾燥などが起こることがあります。

落屑というのは、カサカサした皮膚の表層が角質化し、フケ状になってはがれ落ちることです。
また、患部というのは顔面や頭髪のない頭部に限定されます。

ほかには、1日1~2回、5-FU軟膏という薬を患部に塗り、塗った部分をサランラップのような防水フイルムで覆う閉鎖密封療法(ODT)もあります。
この治療方法では痛み、赤み、色素沈着、出血などが起こることがあります。
症状に気づいた場合には、病院で相談しましょう。

外科的療法

主な方法として、凍結療法と外科切除があります。
凍結療法は液体窒素で患部を凍結、壊死させて取り除く方法であり、外科切除はメスを使用して幹部を取り除く方法です。
外科切除では局所麻酔をほどこしますが、凍結療法ではほどこしません。

日光角化症の予防

紫外線対策をする

日光角化症は、長年にわたり紫外線を浴び続けることで引き起こされるリスクが高まる病気です。
そのため、できる限り紫外線にあたらないようにすることが、この病気を防ぐためには有効です。
とくに紫外線が強い5~9月、AM10時~PM10時ごろは気をつけなければいけません。

ただ屋外での仕事をしている人はとくに、外出する時間を調整したり、紫外線の強い時期の外出を避けるというのは無理があるため、紫外線が強いタイミングで表に出るときには、日焼け止めクリームを塗布し、帽子をかぶる、露出を少なくする、日傘をさすなどして直接太陽光にあたってしまうのを避けます。

なお、紫外線のUVBには発がん性があることが知られているため、UVBに対する防御効果に優れている、SPF値の高い(20以上)の日焼け止めを使用するのがおすすめです。
また、紫外線が強い時期や時間帯だけ注意すればいいというわけではなく、紫外線は年中降り注いでいます。

屋外だけでなく屋内にも入り込んでくるもののため、対策は可能であれば年間を通してしたほうがいいということになります。
そのほか、日光角化症は60歳以上の人に多い病気ではありますが、紫外線のダメージを蓄積させないよう、若いころからの対策が重要です。

日光角化症の予防だけでなく、皮膚癌の予防のためにも紫外線対策は徹底するに越したことはありません。

定期的に病院でチェックする

日光角化症が発生したところを一度治療しても、発生していないところにも紫外線のダメージは蓄積されています。
そのため、新しく別のところに日光角化症が引き起こされ、繰り返すことも少なくありません。
定期的な経過観察のため、病院へ行くことをおすすめします。

家庭でも定期的にチェックする

日光角化症の治療後には再発するリスクがあると述べましたが、病院だけでなく家庭でもチェックする習慣を作りましょう。
日光角化症にあてはまるような症状だけでなく、皮膚になにか異常が出た場合には早期に医療機関で受診し、適切な処置を受けてください。

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