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伝染性紅斑の症状・原因・治療について

公開日: : 最終更新日:2016/01/29 皮膚


伝染性紅斑は主に学童期にかかる、急性ウイルス性疾患です。
両方の頬が赤みを帯びてリンゴのように見えることから、リンゴ病とも言われています。
伝染性紅斑はどういった病気なのでしょうか。

伝染性紅斑(リンゴ病)の症状

伝染性紅斑は16~17日の潜伏期間を経て、頬に紅い球状丘疹が生じます。
発疹は融合して両頬はたたいたかのように、真っ赤になります。

1~2日後から上肢、大腿の順番で紅斑があらわれ、発疹の真ん中が退色してまだらのような状態となります。
発疹とともにかゆみが生じ、日光や温熱によって再度あらわれることもあります。
慢性溶血性貧血の子どもの場合、伝染性紅斑によって骨髄無形成発作が起こることもあるので注意が必要です。

妊娠中の女性が発症した場合、胎児が感染して胎児水腫が引き起こされ、流産してしまう場合があります。
症例はそれほど多くありませんが、皮疹が生じる1週間ほど前から軽い咳や鼻汁などの風邪のような症状が見られることがあります。
人によっては頭痛や腹痛、関節痛が前兆症状としてあらわれるケースがあるでしょう。

伝染性紅斑(リンゴ病)の原因

伝染性紅斑の原因はヒトパルボウイルスB19という小型ウイルスです。
6~12歳の間に発症することがほとんどで、特に冬から春にかけて子どもが集団で生活する施設や学校で流行します。
くしゃみや咳などの体液に含まれるウイルスを吸入する飛沫感染、ウイルスがついた手で口や鼻に触れることで吸い込む接触感染の2通りの感染経路があります。

伝染性紅斑は症状が出始める1週間ほど前に感染力のピークを迎えます。
そのため、学校などで症状があらわれている子どもがみつかった場合、すでにほかにも感染が広がっている可能性があります。
感染しても特に症状があらわれないこともあるため、自覚がないまま感染していることも珍しくありません。

紅斑は伝染性紅斑だけの症状ではなく、風疹や溶連菌感染症と勘違いされることがあります。
膠原病のSLEなどの病気でも頬が赤みを帯びることはあるので、区別が重要となります。
成人が伝染性紅斑になると、頬の状態は変わらず手足にのみ発疹が生じることがあります。

発疹も子どもと比べて長引くことが多く、3週間ほど継続するケースもあります。
関節痛や発熱、全身倦怠感などの症状が起こることもあり、子どもの場合よりも重症化しやすいという特徴があります。
関節痛がひどいと、数日間歩けない場合もあります。

妊娠中の女性が伝染性紅斑になった場合は注意が必要です。
妊娠中に伝染性紅斑が悪化すると、胎児の流産や胎児貧血など重大な影響が及ぼされる可能性があります。
感染の有無はできるだけ早く把握する必要があるため、医療機関でしかるべき診断を受ける必要があります。

伝染性紅斑(リンゴ病)の診断

伝染性紅斑は通常は頬の赤みや手足に起こる紅斑によって診断されます。
溶連菌感染との鑑別するために、溶連菌の迅速検査が行われることもあります。
昔は伝染性紅斑の確定診断として、血液検査や喉の一部を綿棒でこすってウイルスの有無を確かめる検査が実施されていました。

しかし、最近は保険診療での検査に含まれないため、ほとんどはそういった検査は行われません。
妊娠中に伝染性紅斑の疑いが生じた場合は、体内に伝染性紅斑のウイルスがあるか確かめる必要があります。
一般的には行われることのない血液検査によって、ヒトパルボウイルスB19の有無を調べます。
妊娠中は保険診療で検査を受けることができます。

伝染性紅斑(リンゴ病)の治療

伝染性紅斑の特効薬はまだ開発されておらず、確実に効く薬はありません。
通常は、発疹や熱が自然によくなるのを安静にしながらまちます。
症状が悪化している場合は、ウイルスを中和させる作用のあるγ-グロブリン製剤という薬が投与される場合があります。
かゆみがひどい場合は、抗ヒスタミン薬の内服、あるいは抗ヒスタミン剤軟膏を塗ることになります。

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