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伝染性軟属腫の症状・原因・治療について

公開日: : 最終更新日:2015/12/12 皮膚


子供がかかりやすい皮膚感染症はいくつかありますが、そのひとつが伝染性軟属腫です。
伝染性軟属腫はみずいぼとも呼ばれ、ウイルスによって感染します。

ここでは伝染性軟属腫について、紹介します。

伝染性軟属腫(みずいぼ)の症状

伝染性軟属腫は小児が発症しやすい病気で、特に多いのがプールでの感染です。

アトピー性皮膚炎の小児は感染リスクが高いため、気をつける必要があります。

ほとんどの場合、小児の胴体や手足に数mmから数cmのイボができます。

イボはいろいろな種類がありますが、伝染性軟属腫によってできるイボは光沢があるのが特徴です。

イボは白色もしくは肌色で、表面はなめらかです。

イボの中央には小さなくぼみがあります。

痛みやかゆみなどはないため、自覚がないケースも珍しくなく、医師の診察によって発見されることも多々あります。

しかし、体内でウイルスを取り除こうとする反応が生じると、イボが炎症状態となったりかゆみがともなったりするようになります。

これらの症状が起こったあとに、イボが消失することもあります。

時間の経過とともに数が増え、皮膚はどんどんイボに覆われていきます。

できたイボのひとつひとつも広がっていきますが、時間が経つとウイルスへの免疫がつくられるので、自然に消失します。

しかし、免疫が生成されるまでは加速度的に増えていくので、この期間はプールに入れないなど日常生活が制限される場合があります。

また、多くのイボは自然に消えますが、なかには長期間残るものもあります。

気にならないようならそれでも問題はありませんが、見た目が気になる場合やわずらわしい場合は治療が必要となります。

アトピー性皮膚炎などなんらかの皮膚疾患があると改善されるまで時間がかかることも多く、湿疹状となってかゆみを感じるようになります。

伝染性軟属腫は子供がかかりやすく、成人がかかることはほとんどありません。

伝染性軟属腫は個人差が大きく、患者と接触してもうつらない人もいれば、感染して急速に増えて長期間経過しても症状がおさまらないという人もいます。

抵抗力が弱い子供は完治しにくいため、治療が必要になります。

伝染性軟属腫(みずいぼ)の原因

伝染性軟属腫はボックスウイルス科モルシポックスウイルス属の伝染性軟属腫ウィルスに感染することで、発症します。

感染経路の大半は接触感染で、皮膚になんらかの傷があると、そこからウイルスが入り込みます。

ウイルスが侵入すると皮膚の角化細胞に感染します。

角化細胞は感染すると膨張するとともに、分裂するスピードが増加して、イボの芯の部分をつくります。

これが少しずつイボに変化して、感染からおよそ1ヶ月で症状があらわれるようになります。

プールでの感染は特に多いため、注意が必要です。

プールでの感染で問題視されているのが浮き輪やビート板を介した感染です。

これらの用具を共用することで、感染に至ると言われています。

ほかにも、プールで複数の子供が遊んでいるときに肌が接触する、肌をひっかくなどして感染にいたります。

イボができている皮膚と接触することで感染するため、プール以外でもさまざまなきっかけで感染します。

イボを除去する処置をしても全部取り除けるとは限らないため、処置後にうつることもあり得ます。

伝染性軟属腫(みずいぼ)の診断

伝染性軟属腫の診断はあらわれている症状によって、行われるのが一般的です。

伝染性軟属腫は特徴的症状が見られるため、診断はそれほどむずかしくありません。

伝染性軟属腫によって生じたイボは、ピンセットなどで圧力を与えると乳白色の粥状物質が出てきます。

それも診断の決め手となり、その特徴が確認できない場合はほかの病気の可能性が強まります。

乳白色をヘマトキシリン・エオジンで染色する検査が行われることもありますが、これは診断が不確実な場合に限って行われます。

光沢苔癬、稗粒腫、若年性黄色肉芽腫、ランゲルハンス細胞組織球症などは伝染性軟属腫と近い病気なので、鑑別が必要となります。

伝染性軟属腫(みずいぼ)の治療

多くの場合、時間が経つとともに自然に症状はおさまるので、治療をしなくても問題はありません。

しかし、イボがたくさん生じているケース、広範囲に症状が見られるケースなどは完治するまでに時間がかかります。

そのため、治療をしたほうがいいでしょう。

治療ではピンセットを用いてイボをひとつひとつ除去していきます。

ピンセットでの除去は痛みをともなうため、あらかじめペンレステープと呼ばれる麻酔テープを貼ってから行います。

このテープをつかわないと激痛が生じますが、テープを用いることで痛みはかなり軽減されます。

この方法は有効ですが、早い時期に除去しても再発を繰り返すことも多いため、早い時期に行うのは避けるのが無難です。

また、小さなイボはピンセットでの除去がむずかしく、すべてを取り切れるとは限りません。

このほかに、腐食剤を用いて除去する方法や、液体窒素で凍結させる方法などが知られています。

腐食剤は40%の硝酸銀と20%の小麦粉を混ぜたものです。

先端が細い綿棒にこれをつけて、イボの先端に塗りつけて、その状態で乾かします。

痛みはありませんが、除去するまでに2週間要するというのがデメリットです。

また、この方法もピンセットをつかった除去と同様に、小さなものをとるのは困難です。

ヨクイニンという鳩麦茶成分が含まれる薬を内服する方法もあります。

ヨクイニンは皮膚ウイルス感染に対する免疫を強化する作用があると言われています。

ラムネのような薬なので小さな子供でも利用しやすいというメリットがあります。

効果は人によってちがい、効果があらわれやすい人だと1ヶ月ほどで消失する人もいれば、半年~1年間服用を継続する人もいます。

症状が全身に出ていてピンセットでの除去がむずかしい場合、顔にできた場合、痛みを感じない治療法を選択したいばあいなどに選ばれることが多い方法です。

いずれの方法を選択する、あるいは自然治癒を目指すとしても、医療機関で医師とよく相談することが大切です。

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