*

軟性線維腫の症状・原因・治療について

公開日: : 最終更新日:2015/12/05 皮膚


軟性線維腫は皮膚上にできる腫瘍のひとつです。
ここではこの軟性線維腫について見ていきましょう。

軟性線維腫の症状

軟性線維腫は皮膚に生じた小型の腫瘍で、それほど大きくはありません。

皮膚と同色、あるいは少し濃い色であまり目立たないこともあります。

軟性線維腫はたんぱく質のひとつであるコラーゲン繊維、皮膚に包まれた血管などで構成されます。

太い、もしくは細い柄によって、皮膚に定着しています。

脇の下やまぶた、股間、乳房、首などにとくにできやすく、痛みはともないません。

中高年、特に更年期を経過した女性にあらわれやすく、一般的に年を取るほど発症しやすくなると言われています。

その特徴から、加齢の影響による皮膚の変化だと考えられています。

そのほか、肥満傾向にある人の摩擦が多い部分に生じやすいため、物理的な刺激の影響もあると言われています。

糖尿病患者や妊娠中の女性に生じやすいこともわかっています。

軟性線維腫の原因

なぜ軟性線維腫ができるのかという原因は、はっきり解明されているわけではありません。

しかし、摩擦の影響は以前から指摘されています。

軟性線維腫は脂肪が重なった場所、ブラジャーの紐付近などにできることが多いとされています。

皮膚と皮膚、あるいは衣服とこすれる場所が軟性線維腫の多発箇所なので、摩擦との関連性はあると言えるのです。

性器イボの原因でもある乳頭腫ウイルスの影響も指摘されています。

さらに、糖尿病患者の特徴であるインスリン耐性、妊娠中のホルモン変化なども関係していると考えられています。

軟性線維腫の診断

軟性線維腫の疑いがある場合は、皮膚科医の診察を受けることになります。

ただし、目の周辺に腫瘍ができた場合は、眼科医の診察を受けたほうがいいでしょう。

ほとんどの医療機関では、診断は視診を中心に行われます。

軟性線維腫に似た症状でも、イボやほくろ、そのほかの無害な腫瘍も多くあります。

より精度の高い診断が必要な場合は、軟性線維腫の一部を採取して検査室に送付し、調べてもらうことになります。

場合によっては皮膚癌がんが軟性線維腫のように見えることもありますが、このケースはほとんどありません。

また、同じくまれですが、軟性線維腫がホルモン障害の予兆であることもあります。

軟性線維腫の治療

軟性線維腫の多くは、特別な治療は必要ありません。

皮膚と衣服の摩擦がなければ、痛みもともなわないため、日常的な支障も少ないでしょう。

摩擦が起きると赤みを帯び、ひりひりとした痛みが生じます。

軟性線維腫にこういった痛みが生じた場合は、医師に相談したほうがいいでしょう。

軟性線維腫が目立つのが気になり、美容上の理由によって除去したいという人もいます。

そういった場合は取り除くための処置が行われますが、ほとんどの場合は保険適用外となるので注意が必要です。

取り除くための方法はいくつかあり、電流で焼く、液体窒素で凍結する、ハサミなどの道具をつかって切除するといった方法が一般的です。

たくさんの軟性線維腫が同時に生じている場合、あるいは軟性線維腫が大きい場合は、痛みを軽減するために麻酔クリームなどが用いられることもあります。

処置に要する時間は場合によりますが、短時間で済むことがほとんどです。

医師によって処置された場合、剥がれ落ちるまでに何日かかかる場合があります。

また、完璧に取り除いたとしても、再発か別の場所に生じることもあり得ます。

処置は危険が少ないですが、出血が起こることもあり、また感染することもないわけではありません。

自分で行う人もいますが、出血や感染のリスクが高まるので、医師にしてもらったほうがいいでしょう。

ハーブ系サプリメントなど、薬剤を普段から飲んでいる人は、その旨を医師に言っておくと安心です。

ハーブや薬剤の種類によっては、取り除いたあとの出血量が多くなることがあります。

軟性線維腫を取り除いたあとのケアに関しては、医師に相談するようにしましょう。

関連記事

柑皮症を詳細に:原因,症状,検査,治療など

柑皮症とは 柑皮症(かんびしょう)とは、みかんやオレンジなどの柑橘(かんきつ)類に含ま

記事を読む

薬疹を詳細に:原因,症状,検査,治療,予防など

薬疹とは(概要) 薬疹(やくしん)とは皮膚の病気の一種であり、薬剤によって症状が出現します

記事を読む

掌蹠膿疱症の症状・原因・治療について

掌蹠膿疱症は、主に足の裏や手のひらに生じる皮膚病のひとつです。 よくなったと思っても再び悪化す

記事を読む

手湿疹の症状・原因・治療について

手湿疹は女性、特に主婦に多く見られる皮膚病です。 そのため、別名主婦湿疹とも呼ばれています。

記事を読む

Q熱の原因・症状・感染経路・治療・予防・検査など

Q熱はコクシエラ バーネッティ(Coxiella burnetii)の感染によって起こる人間と動

記事を読む

伝染性膿痂疹の症状・原因・治療について

伝染性膿痂疹は接触によって飛び火のように広がることから、「とびひ」とも呼ばれています。 伝染性

記事を読む

肥厚性瘢痕の症状・原因・治療について

肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)は、外傷が治ったあとに残るあとのことを指します。 肥厚性瘢痕は

記事を読む

伝染性紅斑の症状・原因・治療について

伝染性紅斑は主に学童期にかかる、急性ウイルス性疾患です。 両方の頬が赤みを帯びてリンゴのように

記事を読む

単純疱疹(口唇ヘルペス)の症状・原因・治療について

単純疱疹はヘルペスとも呼ばれ、小水疱が口唇や陰部などに局所的に生じる病気です。 比較的発症しや

記事を読む

日光角化症を詳細に:原因,症状,検査,治療,予防など

日光角化症とは 日光角化症(にっこうかくかしょう)とは、太陽光などの紫外線を浴び続けて

記事を読む

糸状虫症(フィラリア症)を詳細に:原因,症状,検査,治療,予防など

一般的にはバンクロフロト糸状虫(しじょうちゅう)によって引き起こされる病気です。

亜急性甲状腺炎を詳細に:原因,症状,検査,治療など

甲状腺(こうじょうせん)とは、体の新陳代謝を活発にする甲状腺ホルモンを産生する臓器

二分脊椎を詳細に:原因,症状,検査,治療,予防など

二分脊椎とは 二分脊椎症(にぶんせきついしょう)は、先天的に脊椎が形成不全を

高カルシウム血症を詳細に:原因,症状,検査,治療など

高カルシウム血症(こうかるしうむけっしょう)とは、血液中に含まれるカルシウムの濃度

鉤虫症(十二指腸虫症)を詳細に:原因,症状,検査,治療など

鉤虫症(十二指腸虫症)とは 鉤虫症(こうちゅうしょう)とは、回虫の一種である

→もっと見る

PAGE TOP ↑