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無気肺を詳しく:原因・症状・検査・治療など

公開日: : 最終更新日:2018/09/13 肺・気管支の病気

無気肺とは

無気肺(むきはい)とは、肺内の空気が極端に減少したり、肺内に空気が入っていない領域が発生したりし、肺が潰れた状態のことをいいます。

この無気肺には、閉塞性無気肺(へいそくせいむきはい)と圧迫生無気肺(あっぱくせいむきはい)の2種類があります。
閉塞性無気肺は、気管支内腔(きかんしないくう)が塞がったために生じる無気肺です。

気管支壁(きかんしへき)に生じた肺の悪性腫瘍(あくせいしゅよう)、気管支の中の異物や分泌物、リンパ節が腫(は)れたために気管支が圧迫されることなどにより、気管支が塞がってしまうことで無気肺になります。

一方、圧迫生無気肺は、胸水(きょうすい)、気胸(ききょう)、膿胸(のうきょう)などにより、肺が圧迫されることによって無気肺の状態になります。

無気肺の症状は、何によって無気肺になっているのか、領域の大きさなどによって異なりますが、咳(せき)、痰(たん)、胸部痛などが出現します。

また、感染を起こしていると、発熱、膿状(のうじょう)の痰の症状が出ることもあります。
無気肺の診断は、画像検査である胸部のレントゲン撮影およびCT検査で可能です。

また、気管支ファイバースコープを駆使して気管支の中を見て、閉塞性無気肺や圧迫生無気肺の原因を突き止めることが可能です。

無気肺の治療は、原因を取り除くことが肝心です。
感染のある患者に対しては、抗生物質の投与を行なわなければいけません。

無気肺の原因

無気肺では、肺の内部の空気が極端に減ったり、肺の内部に空気が入っていない領域が生じたりして、肺が潰れた状態になります。

無気肺は閉塞性無気肺と圧迫性無気肺の2種類があります。
閉塞性無気肺と圧迫性無気肺では、原因が異なります。

無気肺の原因を以下にまとめていますので、参考情報としてお役立ていただければ幸いです。

閉塞性無気肺の原因

閉塞性無気肺は、気管支内腔が塞がったことによって無気肺の状態を招いてしまいます。

気管支壁に発生した肺ガン(はいがん)、気管支の内部の異物や分泌物、リンパ節に腫れが起こったために気管支が圧迫されることなどにより、気管支が塞がって無気肺の状態になります。

圧迫生無気肺の原因

圧迫性無気肺は、肺に水が貯留する胸水、肺が十分に拡張できずに縮小したままになる気胸、肺内に膿(うみ)が貯留する膿胸などによって、肺が圧迫されることによって無気肺の状態になります。

無気肺の症状

無気肺の症状は、何によって起こったのか、領域のひろさなどによって異なります。

無気肺を起こすと、果たしてどのような症状が出現するのでしょうか。

ここでは無気肺で出現する症状を解説しますので、疑問に思っている方は以下の内容をチェックしてみてください。

無気肺を起こした場合に起こる症状とは?

咳、痰、胸の圧迫感、胸の痛み、頻(ひん)呼吸といった症状が、無気肺の状態になると出現します。

頻呼吸というのは、呼吸数が異常に増加する症状のことをいいます。

具体的には1分間あたり24回以上の呼吸数になっている場合、頻呼吸を起こしているといえます。

痰は外見上サラサラしていたり、ドロドロしていたりとさまざまです。

また「ひゅうひゅう」と息の音がする喘鳴(ぜんめい)の症状が起こることもあります。

感染を伴う場合に起こる症状とは?

無気肺の閉塞(へいそく)部位の感染を起こすことにより、出現する症状もあります。

たとえば発熱症状が出たり、膿状の痰が出たりします。

重症化した場合に起こる症状とは?

無気肺は病状が重くなることがあります。

実際に重症化を招くと心拍数が高まったり、皮膚や粘膜が紫に変色したりする症状が出現します。

無気肺の検査・診断

無気肺を疑うような症状がある場合、何科で診療をしているのでしょうか?

また、無気肺を起こしているかどうかは、どのようにして突き止めるのでしょうか?

ここでは、無気肺の検査・診断方法に関する情報を提供しますので、参考情報としてお役立ていただければ幸いです。

受診に適した診療科

無気肺にあてはまるような異常がある場合、どの診療科を選択するのが合っているのかで迷う方もいるでしょう。

この点に関してですが、無気肺の心配がある場合には、呼吸器科へ行けば対応してくれます。

不安な方は事前に近くの呼吸器科のある医療機関を探しておくと、いざというときに安心ではないでしょうか。

無気肺を起こしているかどのようにして調べるのか?

胸部のレントゲン写真を撮ったり、CT検査を行なったりと、画像検査によって診断を下すことが可能です。

レントゲンとCTは共にX線を照射することによって体内の様子を画像化します。

胸部レントゲンは二次元で平面的な画像が描出されるのに対し、CTは三次元で立体的な画像が描出されるのが特徴です。

また、無気肺の検査としては、気管支ファイバースコープを駆使する方法もあります。
細い管を口から挿入することにより、体内の様子を観察することが可能です。

気管支ファイバースコープを使うことにより、閉塞性無気肺や圧迫性無気肺を起こしている原因を発見することが可能です。

無気肺の治療

無気肺の治療の目的は、肺が潰れている状態を改善すること、そしてそのために気道の障害物を除去することです。

主な治療方法ですが、痰が詰まっているケースと悪性腫瘍によって気管が狭まっているケース、体の中の酸素量が足りなくなっているケースで異なります。

また、外科的療法(手術)が行なわれたあとには気をつけなければいけないことがあります。

以下に無気肺の治療に関する情報をまとめていますので、気になるという方は以下の内容をご一読ください。

痰が詰まっているケースの治療方法

体位を変えることによって、痰が排出されやすいようにします。
外科的療法を受けたあとには、体を動かすリハビリテーションや去痰薬(きょたんやく)の投与などによって痰を排出しやすくします。

また、経口または経鼻で管を挿入して痰を吸い取ったり、気管支ファイバースコープで痰を除去したりします。

悪性腫瘍で気管が狭まっているケースの治療方法

悪性腫瘍によって気管が狭窄している場合には、複数の治療方法があります。

外科的療法による腫瘍の除去、または放射線療法や化学療法などによって腫瘍を縮め、空気が通過しやすいようにする方法があります。

体の中の酸素量が不足しているケースの治療方法

体内酸素量が足りない状態では、酸素吸入をする治療方法があります。

そのほか、気管挿管(きかんそうかん)や人工呼吸器の取り付けを行なわなければいけなくなるケースもあります。

外科的療法は要警戒

長時間にわたって体を動かさずにいると無気肺のリスクが高まります。

普通の生活を過ごしている分には不安はないものの、全身麻酔をほどこしたり、数日間にわたり安静を保つことを余儀なくされたりするような外科的療法後にはとくに気をつけなければいけません。

外科的療法を受けたあとには意識して一定のサイクルで深呼吸を行なう、安静の日数を必要最小限にとどめて早い時期から体を動かしはじめることが推奨されています。

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