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急性喉頭炎を詳細に:原因,症状,検査,治療など

公開日: : 最終更新日:2018/05/05 肺・気管支の病気

急性喉頭炎とは

急性喉頭炎(きゅうせいこうとうえん)とは、喉頭の粘膜に生じる急性の炎症です。
喉頭はのどの奥にある、のどぼとけ付近にある部分で、声を出す役割(発声機能)とむせずに飲み込む役割(嚥下(えんげ)機能)を担っています。

風邪の一症状として出現することもあれば、鼻炎(びえん)や一般に蓄膿症(ちくのうしょう)と呼ばれている副鼻腔炎(ふくびくうえん)、咽頭炎(いんとうえん)、扁桃炎(へんとうえん)などが一緒に起こることもある病気です。

急性喉頭炎は多くの場合、風邪の原因となるウイルスによって引き起こされます。
はじめはウイルスに感染し、そのあとに細菌に感染してしまうケースも珍しくありません。

また、最初にウイルス感染するのではなく、細菌に感染するパターンもあります。
そのほか、有害物質のPM2.5や黄砂により、急性喉頭炎が引き起こされることもあります。

主な症状はのどの痛みや声が枯れる、声が出しにくくなる、せき、たん、熱が上がるといったものです。
快復するまでの期間は7~21日程度であり、炎症具合によってはひと月ほどの期間を要するケースもあるでしょう。

急性喉頭炎の原因

ウイルス感染

急性喉頭炎を引き起こすものには、ウイルスがあります。
アデノウイルス、インフルエンザウイルス、コロナウイルス、パラインフルエンザウイルス、ライノウイルス、RSウイルスといった具合に、さまざまなウイルスが急性喉頭炎を引き起こす原因になります。

細菌感染

ウイルス以外に、細菌によって急性喉頭炎が引き起こされることもあります。
インフルエンザ球菌、ブドウ球菌、肺炎球菌、A群溶血性連鎖球菌といった種類の細菌に感染してしまうことで、急性喉頭炎が出現します。

ウイルス・細菌感染とは別の原因

ウイルス感染や細菌感染による急性喉頭炎以外では、声を酷使することが原因になるケースもあります。
このほか、黄砂やPM2.5の影響を受けて、急性喉頭炎の症状が出現することもあります。

黄砂の飛散量が多い時期にのどの痛みなどの症状が出る場合、原因は黄砂にあると疑ってみたほうがよいでしょう。

急性喉頭炎の症状

急性喉頭炎自体の症状

急性喉頭炎を起こしている場合には、声がかすれたり、出しにくくなったりします。
また、のどがヒリヒリする、違和感がある、痛む、詰まるような感じがする、飲み込みにくいという、のどの症状も引き起こされます。

そのほか、せき、たん、熱が上がる、だるくなる症状も急性喉頭炎の症状です。
なお、急性喉頭炎になると、上記の症状が全部出てくるというわけではありません。

合併している病気の症状

急性喉頭炎は鼻炎、副鼻腔炎、扁桃炎、咽頭炎などが一緒に起こっているケースが珍しくありません。
こうした病気を併発している場合には、急性喉頭炎自体の症状だけでなく、併発している病気の症状も出現します。

たとえば、鼻炎や副鼻腔炎が同時に起こっている場合には、鼻水が出る、頭が痛くなるなどの症状が、扁桃炎や咽頭炎が同時に起こる場合には、のどが痛くなったり熱が上がったりといった症状が出現します。

なお、必ず急性喉頭炎の症状が先行するとは限らず、まず鼻炎、副鼻腔炎、扁桃炎、咽頭炎などの症状が出て、そのあとに急性喉頭炎の症状が引き起こされるケースもあります。

急性喉頭炎の検査・診断

何科に行けばいい?

急性喉頭炎かもしれないと思った場合に行くべき診療科は何科なのでしょうか。
この問いに対する回答ですが、耳鼻咽喉科へ行けば診療してくれます。

急性喉頭炎だけでなく、急性喉頭炎と同時に起こることが多い鼻炎や副鼻腔炎などの治療を受けることも、耳鼻咽喉科では可能です。

どうやって調べる?

急性喉頭炎かどうかは、間接喉頭鏡検査や喉頭ファイバースコープ検査でわかります。
間接喉頭鏡検査は間接喉頭鏡という鏡を使用し、のどを直接ではなく鏡に映して観察する方法です。

一方の喉頭ファイバースコープ検査は、先端にレンズが取り付けられている細いファイバーを鼻から挿入し、直接見えないところを画像で観察する方法です。

急性喉頭炎を引き起こしていると、上記の検査で喉頭粘膜が赤くなっていたり、声帯が赤くなってはれあがっていたりという異変が起こっています。

急性喉頭炎の治療

ウイルス感染による急性喉頭炎の治療法

インフルエンザウイルスを撃退する薬を除いて、ウイルスに有効な薬は現状において存在しません。

そのため、ウイルス感染による急性喉頭炎の場合には、のどの炎症を消すための薬を使用することになります。

細菌感染による急性喉頭炎の治療法

細菌に感染することによる急性喉頭炎でも、薬を使用する治療法が選択されます。
原因となっているウイルスに効果を発揮する種類の抗生剤を使用することになります。

ネブライザー療法

ネブライザー療法というのは、薬剤を霧状にしたものを鼻や口から吸い込むことにより、患部に直接薬を届け、作用させる治療のことです。
抗生剤や副腎皮質ホルモンなどがネブライザー療法で使用されています。

治療を受けるうえでの注意点

急性喉頭炎を早く治すためには安静にし、栄養や睡眠をしっかりとることが大切です。
また、声を出すのを極力ひかえて、たばこを吸う習慣がある人は禁煙に取り組み、辛味の強いものやアルコールなど刺激物は避けましょう。

急性喉頭炎を引き起こしているにもかかわらず、声帯を酷使していることにより、声帯ポリープなどを招いてしまうことがあります。
乾燥も病状に悪影響をおよぼすため、部屋のなかの湿度は適切な数値に維持するのが効果的です。

病院に行く必要はある?

急性喉頭炎は軽い場合は自然に快復してしまうため、わざわざ医療機関での治療を受ける必要があるのかと思う人もいるでしょう。

急性喉頭炎ではなく、急性喉頭蓋炎(きゅうせいこうとうがいえん)や急性声門下喉頭炎(きゅうせいせいもんかこうとうえん)を引き起こしていることがあります。

これらは呼吸困難を招く病気であり、まれに生命をおびやかすようなこともあるため、本当に急性喉頭炎なのか別の病気なのかをはっきりさせるため、病院へ行くことが大切です。

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