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膠原病肺の原因・症状・治療

公開日: : 最終更新日:2015/04/07 肺・気管支の病気

膠原病肺

膠原病肺 どんな病気(概要)

膠原病と合併して引き起こされた肺の病気を総称して、膠原病肺(こうげんびょうはい)といいます。
代表的なものとしては、間質性肺疾患(かんしつせいはいしっかん)を挙げることができます。
これは肺胞壁(間質)と呼ばれる部分に炎症が生じる病気のことをいい、繊維化しやすいものに関しては間質性肺炎(かんしつせいはいえん)と呼ばれています。
細菌やウイルスなどが原因となって発症し、肺胞内に炎症が生じる一般的な肺炎とは、原因も炎症が起こる部分も違います。
発症すると肺の間質が硬くなり、膨張しにくくなることから、肺活量が少なくなったり、酸素の吸収効率が落ちます。
さらにひどくなると肺が繊維化して縮小し、一部機能が失われた状態になるのです。
なお、膠原病肺は進行のはやさによって急性、亜急性、慢性にわけられますが、割合としては急性が低くなっているのが特徴です。
また、急性と亜急性には治療効果が望めるものの、慢性は現状においてあまり治療効果を望むことができません。
そのほか、膠原病肺が長期化した場合には肺高血圧症、気胸(ききょう)、肺炎などの合併症が起こりやすくなります。

膠原病肺の原因

膠原病肺のうち、間質性肺炎に関しては原因がまだ明確になっていません。
しかしながら、肺に免疫複合体と呼ばれる物質が沈着することにより引き起こされているのではないかという見方がされています。

膠原病肺の症状

膠原病肺の主な症状の一つとしては、咳(せき)を挙げることができます。
進行と共に咳が出る頻度が高くなり、何度も何度も繰り返し咳込むことも少なくありません。
執拗な咳で息苦しい思いをするだけでなく、体力消耗や体重減少などが起こる場合もあるでしょう。
そのほかの代表的な膠原病肺の症状としては、息切れが挙げられます。
階段の昇り降りや坂道を歩くときに息切れをすることがありますが、運動不足や年齢の高まりのせいだと思う人が少なくありません。
多くの人が膠原病肺だなどとは疑いもしませんが、悪化すると特に歩行が困難な場所でもないのに、息切れしてしまうようになります。

膠原病肺の検査と診断

膠原病肺の検査方法は、血液検査、動脈血液ガス分析、肺機能検査、胸部CT検査、気管支鏡検査、組織検査などが行われることになります。
これらの検査を行うことで、肺の状態を確認したり、病気の部位や広がり具合を確認したり、ほかの病気を否定したりします。
最終的な診断は組織検査(肺生検)でつきますが、胸腔鏡下肺生検(きょうくうきょうかはいせいけん)や開胸肺生検(かいきょうはいせいけん)などを行い、肺の組織を採取し、様子を調べます。
なお、組織検査は肺機能が悪い人、特定の病気がある人など体の状態がよくない場合、70歳以上の高齢の場合、選択できないケースがあります。
その場合にはほかの検査方法などから膠原病肺の病型を絞り込み、病気に合った治療を開始する形になるでしょう。

膠原病肺の治療の方法

治療効果が望める膠原病肺に対しては、薬物療法が選択されます。
ステロイド薬や免疫抑制薬を一緒に使用するのが基本的な治療の仕方です。
これは膠原病の治療と同様であり、状態が悪い場合はステロイド薬の使用を多くし、安定しているときには使用を少なくすることになります。
免疫抑制薬に関しては、はじめは少量の投与から行い、段階的に増やしていく形になるでしょう。
また、咳の症状に対しては、咳止め薬を使用する形になりますし、息切れの症状に対しては酸素吸入を行うことで状態が落ち着きます。
なお、酸素吸入に関しては病院で治療を受けるだけしかないわけではなく、チューブをつけて暮らさなくてはいけないものの、在宅酸素療法という選択肢もあります。
息切れに苦しむことが確実に減り、それだけ長く生きられることに繋がります。
そのほか、治療効果があまり望めない慢性の膠原病肺に関しては、経過観察をしていくのがよいと考えられています。

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