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石綿肺の原因・症状・治療

公開日: : 最終更新日:2015/04/07 肺・気管支の病気

石綿肺

石綿肺 どんな病気(概要)

石綿肺(せきめんはい)とは、じん肺の一種のことをいいますが、じん肺とは、肺に粉じんが入り込んで起こる病気のことです。
空気中に舞っている、人体に害を及ぼす粉じんを多く吸い込む環境下で労働する人に引き起こされることから、職業性疾患に含まれています。
ちなみに石綿肺の場合、建設業や造船業を行っている人に引き起こされるのが特徴です。
なお、粉じんといってもいろいろありますが、石綿肺の場合はアスベストを吸入することで発症します。
吸入する量にもよりますが、発症するまでには基本的に長い期間がかかることが多いでしょう。
粉じんが肺の中に溜め込まれることによって肺が繊維化し、気管支拡張(きかんしかくちょう)を引き起こしたり、気管支炎を招いたりします。
さらに状態が悪くなると肺への酸素供給に支障をきたすようになり、呼吸困難などの状態に陥ります。
死亡例もあり、男性と女性では男性の割合が高くなっているのが特徴です。

石綿肺の原因

石綿肺の原因は、石綿(アスベスト)の吸入です。
アスベストの粉じんを長期に渡り吸い込んでいる人に引き起こされます。
アスベストはほかにも石綿(アスベスト)肺、肺がん、悪性中皮腫(あくせいちゅうひしゅ)など、さまざまな病気を引き起こす有害な物質です。
なお、じん肺にはほかに珪肺症(けいはいしょう)がありますが、これは石工業、鉱山やトンネルでの作業などにより発症し、遊離ケイ酸(ゆうりけいさん)の粉じんを吸入したことが原因で引き起こされるのが特徴です。

石綿肺の症状

石綿肺は段階的に症状が変わっていくのが特徴的です。
まず最初の頃ですが、これといってなにも症状が起こりません。
自覚症状がないまま徐々に悪化していくのが厄介ですが、アスベストのばく露がなくなっても、病状は構うことなく悪くなっていくのが特徴です。
ある程度悪化してくると、労作時呼吸困難(ろうさじこきゅうこんなん)と呼ばれる症状が起こるようになります。
この症状は、たとえば歩くなどの労作をしている際に引き起こされる呼吸困難のことをいいます。
労作時呼吸困難が起こるようになる頃には、咳(せき)、痰(たん)の症状なども自覚するようになるでしょう。
さらにもっと状態が悪くなると、今度は安静時呼吸困難(あんせいじこきゅうこんなん)と呼ばれる症状が引き起こされるようになります。
この症状は特に労作がない状態にもかかわらず、息苦しさを感じたり、呼吸困難に陥ったりするのが特徴です。
なお、肺がん、中皮腫(ちゅうひしゅ)、気胸(ききょう)、胸水(きょうすい)、気管支炎などと共に引き起こされることもあります。

石綿肺の検査と診断

石綿肺の診断がつけられるまでには、さまざまな検査が行われることになります。
ですがその前に石綿ばく露歴があるかどうか、職場や労働環境の確認がなされます。
その上で胸部X線検査、喀痰(かくたん)細胞診、肺機能検査、さらに必要に応じて胸部CT検査、腫瘍マーカー検査、心電図検査が行われる場合もあります。
胸部X線検査により特定の異常陰影が認められ、肺の下部でパリパリした音が持続的にしており、さらに肺機能検査で異常があると認められ、別の病気ではないことが明らかになれば、石綿肺と診断されることになるでしょう。

石綿肺の治療の方法

残念なことに、現在の医学では石綿肺の根本的な治療方法は確立されていません。
そのため、治療方法としては対症療法がメインになり、病気の進行を防いだり、合併症を未然に防ぐことに主眼が置かれます。
症状に対する治療方法としては、酸素療法を行ったり、鎮咳薬(ちんがいやく)や去痰薬(きょたんやく)、ステロイド薬の投与を行います。
合併症の予防のためには、肺がんを未然に防ぐためにタバコをやめたり、感染症の予防接種を受けたりします。
肺感染症にかかった場合には抗生物質を使った治療を行い、がんになった場合には外科的治療や化学療法が選択されることになるでしょう。

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