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ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)を詳しく:原因・症状・検査・治療など

公開日: : 最終更新日:2018/12/14 遺伝子

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)とは

ウィルソン病(うぃるそんびょう)とは、先天的な遺伝子の異常により、食べ物に含まれる銅を食事などで摂取後、正常に代謝されず肝臓や腎臓、脳、眼などに蓄積されることにより、さまざまな障害を引き起こす病気で、1912年にウィルソン博士によってはじめて報告され、博士の名前からこの病気の名前が付けられました。

なお、先天性銅代謝異常症(せんてんせいどうたいしゃいじょうしょう)というのは、この病気の別名です。
そもそも銅は微量元素の一種で、体内のさまざまな組織に存在しています。

銅は体内において血液中の赤血球を作り出すようサポートする役割や、骨の形成をサポートする役割、酵素の構成成分として作用し活性酸素を体内から除去する役割など、生活するうえで欠かせない数多くの役割を担っている必須栄養素です。

しかし、銅は体の代謝によって体外へと排出されてしまうほか、体内に蓄積される量も微量であるため、食事などで補う必要があります。
食事から摂取した銅は十二指腸や小腸で吸収されて、肝臓へと運ばれます。

肝臓へと運ばれた銅は、肝臓内でタンパク質の一種であるセルロプラスミンと結合して血液中へと流れていきますが、この際にセルロプラスミンと結合しなかった余分な銅は胆汁(たんじゅう)へと排出され、その後、便と一緒に体外へと排出されます。

血液中へと流れた銅は、ヒスチジンやアルファミンなどの成分によって全身の臓器へと運ばれ、各臓器でさまざまな役割を果たします。
このように銅は、体の代謝機能が正常に作用することによって体内に存在する量が一定に保たれています。

ところが、ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)では何らかの原因によって銅の代謝がうまくいかず、肝臓内でセルロプラスミンと結合することができないうえに、余分な銅が胆汁へと排出されません。

そのため、肝臓で代謝や排出されなかった銅が血液中に流れ出て、全身へと運ばれることにより脳や腎臓、眼などさまざまな臓器に蓄積されることによって、臓器障害を引き起こします。

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)を発症する原因は、先天性の遺伝子異常です。
ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)の発症原因となる銅の蓄積には、ATP7Bという遺伝子が大きく関係しています。

人間は44本の常染色体と2本の性染色体を保有していますが、染色体は2本で1対を構成しており、ATP7B遺伝子は第13染色体に存在しています。

ATP7B遺伝子は、体内に吸収された銅をタンパク質と結合させる作用に大きく関係している遺伝子であり、ATP7B遺伝子に異常が発生することで体内に銅が蓄積され、ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)を発症します。

このように、ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)を発症する原因遺伝子は特定されていますが、なぜATP7B遺伝子に異常が発生するかについては未だ解明されていません。

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)は厚生労働省によって難病に指定されていますが、日本では3~4万人に1人の確率で発症し、国内の患者数は1,500人ほどというデータがあります。

主に3~15歳頃までに発症しますが、35歳頃までの成人期に発症する場合も多く、まれに40歳代や50歳代で発症する場合もあります。

日本人の発症率は欧米と比べて高いという特徴があり、さらに発症年齢も早いという特徴があります。

これは、日本人が銅を豊富に含む海産物をよく摂取するという食文化が大きく関係していると考えられています。

実際にウィルソン病(先天性銅代謝異常症)を発症すると、銅は全身の臓器に蓄積されますが、主に肝臓や脳、腎臓、角膜などを中心に蓄積され、さまざまな臓器障害を引き起こします。

中でもはじめに蓄積される臓器が肝臓であり、ほかの臓器症状よりも早く肝症状が出現します。

主に黄疸(おうだん)や嘔吐(おうと)、腹痛、食欲不振、全身の倦怠感(けんたいかん)といった症状が出現するほか、急激に悪化する急性肝炎(きゅうせいかんえん)や慢性肝炎(まんせいかんえん)、肝硬変(かんこうへん)、急性肝不全(きゅうせいかんふぜん)などを引き起こすこともあります。

さらに症状が進行して銅が脳に蓄積されると、呂律がまわらない、手足が震える、歩行障害、嚥下(えんげ)障害といった神経症状が出現するほか、集中力の低下や感情のコントロールができないといった精神症状も出現します。

また、銅が目に蓄積されると、黒目のまわりに青緑色や黒緑褐色をしたリング状の線が現れるカイザー・フライシャー角膜論(かくまくりん)という症状が起こります。

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)であると確定診断を下すためには、血液検査や尿検査、画像検査、肝生検(せいけん)、細隙灯(さいげきとう)顕微鏡検査などを行ない、血液中や尿中に含まれる銅の濃度や、各臓器の機能障害の有無を確認することで確定診断を下します。

しかし、こうした検査でも確定診断を下せない場合には、血液を採取して遺伝子検査を行なうことで確定診断を下すことができます。
ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)であると診断されると、主に薬物療法と食事療法を行ないます。

薬物療法では、D-ペニシラミンや塩酸トリエンチンなど、体内に蓄積された銅を排出する作用に優れたキレート剤を使用するほか、銅が体内に吸収されることを防ぐ亜鉛製剤などを使用します。
食事療法では、銅が多く含まれる食材の摂取を避けるようにします。
薬物療法と食事療法は同時に行なわれる場合が多く、また一生涯にわたって続ける必要があります。

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)は、先天性の遺伝子異常によって発症するため根本的な治療法はありませんが、初期段階に適切な治療をほどこせば予後は良好です。

しかし、発症後に適切な治療をほどこさないと、30歳までに命を落としてしまう確率が高い病気であるため、少しでも体に異変を感じた場合にはできるだけ早く医療機関を受診し、早期治療に努めましょう。

また、ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)は先天性の遺伝子異常によって発症する難病のうち、発症前に予防できる数少ない病気でもあります。

発症前に予防するには、日ごろから定期健診などの血液検査で数値に異常がないか確認するほか、両親のどちらかがウィルソン病(先天性銅代謝異常症)患者である場合、できるだけ早く子どもの遺伝子検査を行なうことで、将来の発症リスクが100%の確率で判明し、予防に繋げることができます。

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)の原因

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)を発症する原因は、先天性の遺伝子の異常です。

食事などから摂取した銅は本来、十二指腸や小腸で吸収されると肝臓へと運ばれて、タンパク質の一種であるセルロプラスミンと結合したあとに血液中へと流れ出し、全身の臓器へと運ばれてさまざまな役割を果たします。

また、セルロプラスミンと結合できなかった余分な銅は、胆汁へと排出されたあとに、便と一緒に体外へと排出されます。

この代謝や排出が正常に作用しないことによって、ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)を発症しますが、体内で銅を全身へと運ぶ役割を持つATP7Bという遺伝子に異常があることが発症原因となっています。

人間は44本の常染色体と2本の性染色体を保有しており、染色体は2本で1対を構成しています。

2本で1対を構成している染色体は、それぞれ両親から1本ずつ受け継ぎますが、両親からそれぞれ受け継ぐ染色体のうち、どちらか1本の染色体中の遺伝子異常によって病気を発症する場合を優性遺伝といい、両親からそれぞれ受け継ぐ両方の染色体に遺伝子異常がないと病気を発症しない場合を劣性遺伝といいます。

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)は常染色体劣勢遺伝であり、常染色体のうち第13染色体に存在するATP7B遺伝子に異常があるために銅を体外へと排出できず、どんどん蓄積されることによって発症します。

なぜATP7B遺伝子に異常が発生するかについて、原因は未だ解明されていませんが、ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)は常染色体劣性遺伝によって発症するため、両親のどちらかがウィルソン病(先天性銅代謝異常症)である場合、子どもがウィルソン病(先天性銅代謝異常症)を発症する確率は25%で、両親ともにウィルソン病(先天性銅代謝異常症)である場合には100%の確率で子どもも発症します。

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)の症状

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)を発症すると、体外へと排出されなかった銅がさまざまな臓器に蓄積し、臓器障害を引き起こします。

銅は主に肝臓や脳、角膜、腎臓などに蓄積しやすく、ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)を発症すると、肝症状や神経症状、精神症状、眼症状などが出現します。

肝症状

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)を発症すると、銅はまずはじめに肝臓に蓄積されるため、ほかの症状よりも早く肝症状が現れます。

しかし、肝臓は沈黙の臓器ともよばれており、肝機能障害を引き起こした場合でも、初期段階では気付きにくいという特徴があります。

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)を発症した場合に現れる主な肝症状は、皮膚や眼の白目部分が黄色く変色する黄疸、嘔吐、腹痛、食欲不振、満腹感、下半身のむくみ、疲れやすい、全身の倦怠感、出血などです。

こういった肝症状は、急激に悪化する急性肝炎を引き起こす場合や、長く症状が続く慢性肝炎、さらに慢性肝炎が長期化することによる肝硬変、急性肝不全などを引き起こすこともあります。

神経症状

体外へと排出されなかった銅が脳に蓄積されると、神経症状が引き起こされます。

初期段階では呂律がまわらずうまく喋れないといった症状が起こり、進行するにつれて手足の震え、歩行中や走行中に急に止まれないといった歩行障害、筋肉の突っ張り、食事の際に食べ物が飲み込みづらくなる嚥下障害、表情のこわばり、記憶障害といった症状が出現します。

神経症状は主に、パーキンソン病(ぱーきんそんびょう)に似た症状が起こり、進行するにつれて徐々に体が動かなくなり、最後は寝たきりの状態になります。

精神症状

体外へと排出されなかった銅が脳に蓄積されると、神経症状のほかに精神症状が出現します。

主に集中力の低下、意欲の低下、無気力、感情のコントロールができない、うつ状態に似た症状などが現れます。

精神症状が現れるとうつ病(うつびょう)や統合失調症(とうごうしっちょうしょう)、解離性障害(かいりせいしょうがい)、妄想性障害(もうそうせいしょうがい)、不安障害(ふあんしょうがい)などに間違われる場合も少なくありません。

眼症状

体外へと排出されなかった銅が眼に蓄積されると、カイザー・フライシャー角膜輪とよばれる症状が起こります。

カイザー・フライシャー角膜論とは、銅が眼の角膜部分に蓄積することによって、黒目と白目の境目部分に青緑色や黒緑褐色をしたリング状の線が出現する症状です。

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)を発症すると、約80%の方にカイザー・フライシャー角膜論が現れますが、初期段階や軽症の場合には出現せず、カイザー・フライシャー角膜論が現れるということは体内にかなりの量の銅が蓄積されているという証です。

そのほかの症状

体外へと排出されなかった銅が腎臓に蓄積された場合、血尿や結石(けっせき)が現れます。

このほかにも関節炎(かんせつえん)や心筋炎(しんきんえん)が現れる場合があり、女性の場合には無月経(むげっけい)や流産(りゅうざん)などを引き起こすこともあります。

このようにウィルソン病(先天性銅代謝異常症)を発症した場合、体外へと排出されなかった銅がどの臓器に蓄積されるかによって引き起こされる症状は異なります。
また、症状は一度に複数が起こる場合もあれば、どれかひとつだけが起こるケースもあります。

さらに発症年齢によっても引き起こされる症状が異なり、3~15歳ごろに発症すると主に肝症状が出現しやすく、15歳以降に発症すると神経症状や精神症状が起こりやすいというデータが示されています。

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)の検査・診断

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)は患者数が非常に少ない、まれな病気であるほか、さまざまな臓器に障害が発生することから診断が難しいという特徴がありますが、体内に銅が蓄積されているかどうか、臓器の障害の有無や度合いを確認することで診断を下します。

検査方法としては血液検査、尿検査、画像検査、肝生検、細隙灯顕微鏡検査、遺伝子検査などをあげることができます。

血液検査

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)を発症すると、はじめに肝臓に銅が蓄積されるため、血液検査によって肝臓に障害が発生していないかを確認します。

しかし、初期段階では自覚症状が出現しにくく、風邪をひいた際に病院で血液検査を行なった場合や、定期健診時の血液検査によってウィルソン病(先天性銅代謝異常症)であると気付くケースも少なくありません。

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)の血液検査では、肝機能の状態を表すALT・ASTという値を確認します。
実際にウィルソン病(先天性銅代謝異常症)を発症している場合、ALT・AST値が上昇します。

また、タンパク質の一種で銅と結合する作用のあるセルロプラスミンや銅など、血清中に含まれる成分の濃度を確認します。

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)を発症している場合、約80%の方に血清中のセルロプラスミンや銅の濃度低下が見られます。

尿検査

尿検査では、尿に含まれる銅の量を測定することで、ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)であるかどうか診断します。

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)を発症している場合、尿中に含まれる銅の量が増加します。

画像検査

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)を発症すると、肝臓や脳などの臓器に銅が蓄積されます。

画像検査ではMRIなどを使って臓器の状態を撮影し、機能障害の有無を確認することでウィルソン病(先天性銅代謝異常症)を発症しているかどうか診断します。

細隙灯顕微鏡検査

細隙灯顕微鏡検査とは眼科の診察においてよく行なわれる検査で、細隙灯という拡大鏡によって帯状の光を眼に当て、角膜や結膜、虹彩(こうさい)や水晶体などの状態を確認する検査方法です。

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)を発症して銅が眼に蓄積されると、黒目と白目の境目部分に青緑色や黒緑褐色をしたリング状の線が出現するカイザー・フライシャー角膜論という症状が引き起こされます。

そのため、細隙灯顕微鏡検査を行なうことによって、カイザー・フライシャー角膜論の有無を確認します。

肝生検

血液検査や尿検査、画像検査、細隙灯顕微鏡検査などでウィルソン病(先天性銅代謝異常症)であると診断できない場合、肝生検を行ないます。

肝生検とは肝臓の一部を採取し、採取した細胞を顕微鏡を使用して観察する検査方法ですが、ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)における肝生検では、採取した細胞に含まれる銅の量を測定することで確定診断を下します。

遺伝子検査

血液検査や尿検査、画像検査、細隙灯顕微鏡検査、肝生検などでも確定診断が下せない場合、遺伝子検査を行ないます。

遺伝子検査では血液を採取し、発症原因であるATP7B遺伝子の異常の有無を確認します。

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)の治療

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)の治療は、主に薬物療法と食事療法を行ないます。

薬物療法

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)における薬物療法は、体内に蓄積された銅を排出すること、あるいは銅が体内に蓄積されることを防ぐ目的で行ないます。

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)の薬物療法では、銅のキレート剤や亜鉛製剤を使用します。

銅のキレート剤は、体内に蓄積された銅の尿中への排出を促す作用に優れた薬物で、体内に蓄積された銅を早急に体外へと排出することにより、症状を改善することができます。

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)の治療では、D-ペニシラミンや塩酸トリエンチンというキレート剤が使用されます。

D-ペニシラミンは金属と強く結び付く性質を持ち、強いキレート作用を発揮することから、ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)の薬物療法において一番最初に使用されます。

ただし、D-ペニシラミンは副作用が引き起こされることも多く、主に発熱、発疹(ほっしん)、口角炎(こうかくえん)、血球減少、全身性エリテマトーデス(ぜんしんせいえりてまとーです)といった症状があります。

また、D-ペニシラミンを服用すると、体内のビタミンB6が減少するため、ビタミンB6も同時に補給する場合があります。

塩酸トリエンチンは、D-ペニシラミンと比べるとキレート作用が弱いという特徴がありますが、副作用が少ないというメリットがあり、主にD-ペニシラミンの副作用が強い場合などに使用されます。

D-ペニシラミンや塩酸トリエンチンなどのキレート剤を発症後の薬物療法に使用する場合、基本的に一生涯にわたり飲み続けなければいけません。

一方、亜鉛製剤は銅が体内に吸収されることを防ぐ作用に優れている薬物で、キレート剤と比べると副作用が少なく、安全性が高いという特徴から妊娠中の方にも使用することが可能です。

食事療法

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)の治療では、体内に蓄積された銅を体外へと排出する薬物療法が重要ですが、同時に銅を摂取し過ぎないように食事療法を行なうことも重要です。

食事療法の基本は、銅を豊富に含む食材の摂取を制限する低銅食事療法を行ないます。

低銅食事療法では、銅を豊富に含むレバー、もつ、貝類、甲殻類、きのこ類、豆類、緑色の強い野菜、干しぶどう、ココア、チョコレート類、大量の穀物などの摂取を控えるようにします。

しかしながら、必須栄養疎の一種である銅は、摂取量が少な過ぎても体に悪影響を与えてしまうため、低銅食事療法では肉類、牛乳、乳鬱せ遺品、無色野菜、淡色野菜、水分が多いフルーツなどから銅を摂取することが推奨されています。

食事慮法は薬物療法と同様に一生涯にわたり続ける必要がありますが、レバーやもつ、貝類など銅を豊富に含む食材を一生涯にわたり摂取できないわけではなく、食事療法を開始して1年ほど経過すれば、体の状態に合わせて週に1回程度であれば摂取するこも可能です。

ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)は、先天性の遺伝子異常によって発症する病気のため、根本的な治療法は存在しません。

また、発症平均年齢である3~15歳のあいだに発症し、適切な治療をほどこさなければ30歳までに命を落としてしまいます。

しかし、ウィルソン病(先天性銅代謝異常症)は遺伝子異常によって発症する難病において、発症前に予防できる数少ない病気のひとつでもあります。
さらに初期段階に適切な治療をほどこせば、高い確率で予後は良好です。

そのためには、できるだけ初期の段階で発見できるよう、定期健診を受けることを習慣にするほか、両親のどちらかがウィルソン病(先天性銅代謝異常症)の患者で、子どもへの遺伝が心配な場合には、早めに遺伝子検査を受けることによって発症前に予防することが重要です。

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