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骨腫瘍・骨肉腫を詳細に:原因,症状,治療,予防,術後など

公開日: : 最終更新日:2017/05/09 がん

骨腫瘍・骨肉腫とは(概要)

骨に発生するがんの総称が悪性骨腫瘍であり、骨肉腫は悪性骨腫瘍の一種です。
悪性骨腫瘍のなかで骨肉腫が最多で、10代の成長期に発症する人が多く、80%弱の患者が20歳未満です。

男女別では男性のほうの割合が高く、女性の2倍の数が男性です。
日本では稀な部類に入るがんであり、国内では1年あたり200人程度の人が骨肉腫と新たに診断されています。

骨に起こるということでどこの部位の骨に発生するのか疑問に感じている人もいるでしょうが、大体60%は膝関節周辺(太もも、すね)であり、股関節が15%、肩関節が10%、顎(あご)が6%を占めているとされています。

5年生存率はステージⅠで90%程度、ステージⅡで75%程度、ステージⅢで60%程度、ステージⅣで40%程度とされています。

なお、予後が良好か不良かは、転移を起こしているかどうかに左右されます。
転移を起こしていない場合、完全寛解にできる患者の数値は約80%、肺に転移の起こした場合には最悪、死亡してしまうリスクはあるものの、5年生存率は50~70%程度あります。

骨腫瘍・骨肉腫の原因

悪性骨腫瘍の一種である骨肉腫を発症するのか、原因は完全に解明されているわけではありません。

そのようななかでも関係があるといわれているのはがん抑制遺伝子の異常であり、ごくまれに家族内で発生していることがあるため、この遺伝子異常が骨肉腫の発症と関わっているのではないかと考えられています。

がん抑制遺伝子の異常以外には、化学物質のフッ素が関係しているのではないかといわれています。
米国で飲料水に入っているフッ素を日常的に摂取していると、この病気を起こすリスクが上昇するという報告書が出されています。

骨腫瘍・骨肉腫の症状

主な骨肉腫の症状としては、運動時痛をあげることが可能です。
骨肉腫が悪化すると、安静時痛や夜間痛などの症状も引き起こされるようになります。
また、骨の外まで腫瘍が巨大化した場合には、外見上の腫れや熱感の症状も出ます。

さらに腫瘍に侵された骨が弱くなり、転んでしまったことなどがきっかけとなって骨折してしまうこともあり、この骨折によって発見されるケースもあります。

そのほか、骨肉腫の進行が早いケースでは、発熱や貧血の症状が出ることもあります。

骨腫瘍・骨肉腫の治療法

化学療法、外科療法が骨肉腫の主な治療法です。
化学療法は通常、3週間程度に1回のサイクルでの抗がん剤治療を行ないます。
期間をあけるのは化学療法による副作用を改善させるという目的があるためです。

抗がん剤を使用することにより、骨肉腫が進行したり、転移を起こしたりすることを防止します。
なお、抗がん剤はほぼ点滴注射によるものです。

また、化学療法は術前だけでなく術後にする方法もあり、骨肉腫の再発や転移を起こすことの防止に効果的です。

外科療法は腫瘍が発生したところの骨を切除する治療法です。
患肢温存手術という外科療法が選択されるのが一般的になっており、この治療法では手足(四肢)を残しつつ腫瘍の切除を行なうことが可能です。

患肢温存手術を行なったあとには骨が一部なくなってしまう形になるため、人工骨や人工関節を埋め込んだり、自分自身の骨を移植したりする再建術が行なわれます。

なお、人工骨や人工関節を埋め込む再建術のことを人工骨・人工関節置換術といい、自分自身の骨を移植する再建術のことを自家骨移植といいます。

骨腫瘍・骨肉腫の予防法

悪性骨腫瘍の骨肉腫は現状において原因がはっきりとわかっているわけではありません。
骨肉腫の発症リスクを上げるといわれているフッ素を大量に、日常的に摂るようなことをしないのが予防に良いと思う人もいるでしょうが、日本で生活していて日常的に多くのフッ素を摂取するようなことにはまずなりません。

骨腫瘍・骨肉腫手術の主な合併症・後遺症

再建術をほどこした部位が、手術前と同様に動くようになるには、リハビリが不可欠となります。
どの部位の手術を行なったのかにもよりますが、運動機能が低下する、手足の感覚がなくなる、手足の痛みが出る、手足のしびれが生じる、脱臼を起こしやすくなる、手足が使用不可になる、幻視や幻肢痛が出るといった問題が起こり得ます。

また、リハビリを長期的に行なっていることによる精神的ストレスで、うつ病などの精神疾患を引き起こすリスクが高くなってしまうともいわれています。

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