*

がん細胞と正常細胞の違い

公開日: : 最終更新日:2016/10/21 がん


日本人の死因トップであり、2人に1人が発症している国民病のがん。
この病気はがん細胞が増殖することにより発症します。
私たち人間には60兆個や100兆個などといわれるほど膨大な数の細胞がありますが、がん細胞は正常な細胞とどのような違いがあるのでしょうか。

最初に正常な細胞の特徴を解説しますが、異常ながん細胞と大きく異なるのは何をきっかけに増殖するか、どのように増殖するか、何回分裂することが可能なのかという点です。
まず、正常細胞が増殖するきっかけですが、細胞の老化、細胞の傷といった具合に、必要性に応じて細胞分裂が行なわれます。
次に正常細胞の増殖のしかたですが、細胞増殖因子と細胞抑制因子によってコントロールされており、各臓器や器官で細胞が一定数に保たれています。
たとえば皮膚の細胞は、負傷した際に増殖して傷口を塞いでくれますが、傷が治ってしまえば増殖をやめます。
そして分裂回数に関してですが、正常細胞は無限に分裂することが可能なわけではありません。
限界の回数に達すると分裂することが不可能であり、自然消滅してしまいます。
なお、分裂可能な回数は細胞1個あたり約50〜60回といわれています。

これに対しがん細胞の特徴ですが、正常細胞のように必要性があるかどうかに関係なく勝手に増殖します。
また、増殖をコントロールしている細胞増殖因子と細胞抑制因子が変異しているため、一定数に維持されるはずの細胞が、がん細胞の場合は異常なまでに増殖してしまうのです。
そのほか、正常細胞では回数に限界があった細胞分裂が、がん細胞の場合は限界がなく無限に分裂することが可能です。
その結果、がんが発生した部位に巨大な腫瘍が形成されたり、最初に発生した部位から血液やリンパに乗ってがん細胞が移動し、移動先で増殖して発症したりします。
正常な細胞の場合、たとえば胃の細胞が胃とは別の場所に移動してまで増殖するようなことはありません。

関連記事

喉頭がんを詳細に:原因,症状,治療,予防,術後など

喉頭(こうとう)は咽頭(いんとう)と同じく、一般的にノドといわれているところです。 喉頭と

記事を読む

喫煙のがんへの影響は?

「たばこを吸うとがんになる」というのは非常に有名な話ですが、はたして本当なのかどうか気になってい

記事を読む

ホルムアルデヒドって・ホルムアルデヒドのがんへの影響は?

ホルムアルデヒドとは強力な毒性のある物質であり、有機化合物の一種です。 有害な物質でありながら

記事を読む

腎臓がんを詳細に:原因,症状,治療,予防,術後など

腎臓は腰の高さ、背骨の近くの深さにあり、左右に1個ずつある、ソラマメに似た形をしたにぎりこぶし大

記事を読む

がんの進行状況による分類

上皮内がん 上皮内がんは上皮内新生物や上皮内腫瘍ともいいます。 このがんがいったいどういうも

記事を読む

環境ホルモンって・環境ホルモンのがんへの影響は?

環境ホルモンの正式名称は外因性内分泌かく乱化学物質です。 環境中に存在しており、ホルモンと似た

記事を読む

乳がんを詳細に:原因,症状,治療,予防,術後など

乳がんとは 乳がんは女性に多い癌とされ、とくに西欧人女性は8~10人に1人の割合で乳がんになる

記事を読む

アスベストって・アスベストのがんへの影響は?

アスベストは石綿(せきめん、いしわた)ともいい、天然鉱石の一種です。 現代人には天然という文字

記事を読む

骨腫瘍・骨肉腫を詳細に:原因,症状,治療,予防,術後など

骨腫瘍・骨肉腫とは(概要) 骨に発生するがんの総称が悪性骨腫瘍であり、骨肉腫は悪性骨腫瘍の一種

記事を読む

上皮内新生物と悪性新生物とは

がんに関する情報をチェックしていて、上皮内新生物(じょうひないしんせいぶつ)と悪性新生物(あくせ

記事を読む

機能性子宮出血を詳しく:原因・症状・検査・治療など

機能性子宮出血とは 生理時以外に性器から出血することを不正出血(ふせいしゅっけつ)と

腸結核を詳しく:原因・症状・検査・治療など

腸結核とは 腸結核(ちょうけっかく)とは、細菌の一種である結核菌(けっかくきん)が腸

腎臓の役割

腎臓について 腎臓(じんぞう)は腰のあたりの背中側に、左右に1個ずつある臓器です。

加齢黄斑変性を詳しく:原因・症状・検査・治療など

加齢黄斑変性とは 年齢が高まると、体のさまざまな部位に病気が起こってくることがありま

血胸を詳しく:原因・症状・検査・治療など

血胸とは 血胸(けっきょう)とは、胸腔(きょうくう)の中に出血した血液が貯留した状態

→もっと見る

PAGE TOP ↑