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発がん性物質って・発がん性物質のがんへの影響は?

公開日: : 最終更新日:2016/07/07 がん


発がん性というのは正常な細胞をがんに変えてしまう性質のことであり、発がん性を示す化学物質のことを発がん性物質といいます。
発がん性物質にはWHO(世界保健期間)の下部組織であるIARC(国際がん研究機関)によるリスクの分類があり、グループ1、グループ2A、グループ2B、グループ3、グループ4の5種類があります。
グループ1は人間への発がん性を示す十分な証拠が存在するものが分類されており、グループ2Aは人間への発がん性を示す限定的な証拠が存在し、実験動物への発がん性の証拠が十分に存在するものが、グループ2Bは人間への発がん性を示す限定的な証拠が存在し、実験動物での発がん性の証拠が十分より少ないものが、グループ3は人間への発がん性を示す証拠が不十分で、実験動物での発がん性の証拠が十分ではないものが、グループ4は人間および実験動物で発がん性がないものを示唆する証拠が存在するものが分類されています。

グループ1にはたばこ、アルコール飲料、アスベスト、ダイオキシン、カドミウム、ディーゼル車排出ガス、加工肉、太陽光、経口避妊薬などが、グループ2Aは熱いマテ茶などが、グループ2Bはコーヒー、アジア式野菜の漬物などが分類されています。
なお、グループ3は人間への発がん性を示す証拠が不適切なものしかなく、グループ4は発がん性がないことを示唆する証拠があるということで、どういうものが分類されているかは割愛させていただきます。

意外と身近なものに発がん性があることにビックリした人もいるでしょうが、各発がん性物質ががんにどのように影響するのかには違いがあります。
たとえばたばこは口唇・口腔・咽頭、食道、胃、肝・肝内胆管、膵臓、喉頭、肺、子宮頸部、腎盂を除く腎臓、尿路(膀胱・腎盂・尿管)、骨髄性白血病のリスクは非喫煙者より高くなりますし、ディーゼル車の排出ガスは肺がんや膀胱がんのリスクが、経口避妊薬は子宮頸がん、肝臓がんのリスクが、太陽光は皮膚がんのリスクが、アルコール飲料は口腔、咽頭、喉頭、上部消化管、下部消化管、肝、肺、食道などのリスクが、熱いマテ茶は口腔、食道のがんのリスクがあるといった具合にです。
がんを未然に防ぎたいと強く思っている人は、自分が普段摂取しているものに発がん性がないかどうかチェックし、リスク分類で発がん性があると認められていたり、発がん性を示す可能性があったりするものは避けるようにするとよい対策になることでしょう。

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