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がんの成長速度とダブリングタイム

公開日: : 最終更新日:2016/07/11 がん


がんが成長するスピードはがんが発生した部位により異なり、またその人の状態によっても違いが出ます。
がんの早期発見といわれているのは1cmの大きさに成長するまでといわれていますが、どのぐらいの期間をかけてがん細胞が増殖し、大きくなると思いますか?

はじめに、がん細胞というのは発生したばかりのころはわずか0.01mmの大きさしかありません。
それが時間をかけて成長していって、1mm、1cmと大きくなっていきます。
前述したように、早期発見といわれているのは1cmに成長するまでですが、このときすでにがん細胞の数は約10億個に達しています。
そしてこれもまたすでに述べたことですが、がんの成長速度は発生した部位、発生した人の状態により異なりますが、1cmにまで成長するには10年以上の期間を要することが多いです。
意外とゆっくりで驚いた方もいるのではないでしょうか。

そのほか、がんの成長速度に関する言葉として、ダブリングタイムというものがあります。
腫瘍倍増時間のことであり、がん細胞が2倍の体積になるまでに要する時間を意味する言葉です。
がん細胞は細胞分裂を繰り返し、倍々に増殖して巨大化するのですが、ダブリングタイムが短いほどがんが増殖するスピードは速く、大きく成長しやすいということになります。

すべてのがんのダブリングタイムをここで紹介することはできませんが、女性に起こる乳がんは多くの場合、100日前後でがん細胞の体積が2倍になるといわれています。
そしてがんの早期発見であるといわれている約1cmまで成長するには、約30回はがん細胞の体積を倍増させていかなければなりません。
この乳がんのダブリングタイムとダブリングの回数をかけ算すると、1cm程度のサイズにまで成長するには約8年の期間を要することになります。

がんの成長速度とダブリングタイムに関しては以上ですが、がんは症状が出てからでは遅いといわれている病気であり、最悪の場合には命を落としてしまいます。
症状が出てくるのは2〜3cmほど、命を落とす恐れがあるのは10cmほどといわれていますが、極力症状が出てくる前に早期発見できるようにしたいところです。

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