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坐骨神経痛の原因・症状・治療などについてのまとめ

公開日: : 最終更新日:2015/07/15 頭・脳・神経の病気 , , ,

坐骨神経痛とは

坐骨神経は長く伸びた末梢神経で、人間の体のなかで1番太いものです。
その範囲は広く、腰からつま先まで一直線に伸びています。
この坐骨神経がなんらかの原因で圧迫されると、腰や尻、太もも、ふくらはぎ、足先などに痛みが生じます。
これが坐骨神経痛の症状で、その痛みは鋭いものからしびれたような感覚、強く張っている状態などさまざまです。

坐骨神経痛は病名ではなく、症状を言いあらわした言葉です。
腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱官狭窄症など原因が特定されている場合は、これらが病名で坐骨神経痛は症状という扱いになります。
坐骨神経痛は要因となる疾患が確認されやすいため、病名ではなく症状と定義づけられているようです。
ただし、検査などをしてもなんらかの原因がみつからないときは、坐骨神経痛が病名という扱いになります。

坐骨神経は非常に長い神経であるため、坐骨神経痛は広範囲に症状があらわれるということが言えます。
坐骨神経のどこに問題があるかによって、その症状のあらわれ方や症状が出る場所も変わってきます。
坐骨神経痛が発症すると尻や腰部の筋肉が緊張状態になりやすいので、痛みと同時に不快な症状があらわれることもあります。
多くの場合はどちらか片方の尻や下肢に痛みやしびれを感じますが、両側に不快感を感じることもあります。
その場合は悪化すると肛門まわりがしびれてきたり、排尿障害が引き起こされることもあるので、早めの対処が必要となります。

また、体を動かすと痛みやしびれがひどくなったり、痛みによって歩くことができなくなったりすることもあります。
座っているのがつらくなる、足を触ると感覚がにぶくなっているといった症状があらわれるケースも多々あります。

腰痛と坐骨神経痛は混同されがちですが、まったく違うものです。
腰痛は腰や尻に痛みや重さを感じますが、坐骨神経痛は尻や下肢にしびれやつっぱりがあらわれます。
坐骨神経痛と同時に腰痛になることもありますが、どちらか一方のみ症状があらわれることもあります。

坐骨神経痛の原因1

坐骨神経痛は特定の疾患を指した言葉ではなく、症状を言いあらわした言葉です。
つまり原因となるなんらかの疾患があり、その結果坐骨神経痛という症状があらわれているということになります。

原因となる疾患で若年層に多いのが「腰椎椎間板ヘルニア」です。
脊椎は椎体と呼ばれる骨と、クッションの働きをもつ椎間板が連結された状態で構成されています。
椎間板の内部には髄核と呼ばれる部分があり、この髄核がなんらかの原因で突出して神経が圧迫されることを椎間板ヘルニアといいます。
これによって痛みやしびれが生じ、こういった症状が坐骨神経痛にあてはまります。

高齢者に多い坐骨神経痛の要因が、「腰部脊柱管狭窄」という疾患です。
背骨は体を支える働きをもつだけでなく、脳から背骨に沿って伸びている神経を保護する働きをもっています。
この神経が伸びている背骨の隙間を「脊柱管」と呼びます。
腰部脊柱管狭窄は、腰まわりに位置する脊柱官が狭まって神経が圧迫されていることを言います。
脊柱管が老化などの影響で狭まり、神経根や馬尾などが圧迫を受けることが起こります。
下半身を中心に痛みやしびれが見られ、歩くこともままならないこともあります。
50代以降に比較的多く見られる症状だと言われています。

腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄どちらも、腰椎に生じた異常に起因しています。
腰椎に問題が起きて、坐骨神経が圧迫されることで下半身に痛みやしびれといった症状があらわれるようになるのです。

また、尻の深部についた梨状筋のなかに伸びている坐骨神経が運動や外傷などによって圧迫されることがあります。
それによって起こる痛みやしびれは「梨状筋症候群」と呼ばれ、坐骨神経痛のひとつと言えるでしょう。
脊椎や脊髄のがん、骨盤内のがんによって、坐骨神経痛が起こるケースもあります。
坐骨神経痛はさまざまな要因で起こる症状なので、まずは原因を特定してしかるべき処置をほどこすことが大切です。

坐骨神経痛の原因2

坐骨神経痛は神経の圧迫や炎症などによって引き起こされ、その原因はいくつかの疾患が考えられます。
ただし、坐骨神経痛に近い症状が見られるものの、原因が腰椎や骨盤にないケースもあるので注意が必要です。

骨盤と腰椎は体を支えるうえで欠かせない部位と言えます。
人間の体は5つの腰椎と仙骨で自然なカーブをえがき、体を支えています。
ですが、腰椎の関節を構成している部位が分離して不安定な状態となると、腰椎がすべってしまうことがあります。
その結果、神経根や馬尾に問題が生じて、坐骨神経痛の症状があらわれることがあります。
これを「腰椎変性すべり症」と言い、坐骨神経痛の原因疾患のひとつに数えられます。

また、妊娠中に坐骨神経痛の症状があらわれることがあります。
妊娠中はホルモンの分泌が活発になります。
その影響を受けて靱帯にゆるみが生じることがあります。
さらに、腰部や骨盤を支える筋肉に妊娠にともなって変化することがあります。
その影響で、坐骨神経が走るところに痛みやしびれといった症状があらわれるケースがあるのです。
これも坐骨神経痛のひとつなので、痛みがひどい場合などは医師に相談したほうがいいでしょう。

神経には体を動かすための運動神経、各部位の情報を脳に伝達する感覚神経、そして無意識下で働く自律神経があります。
坐骨神経はこれらの神経で構成されています。
そのひとつである自律神経はストレスの影響を色濃く受けると言われています。

自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあり、交感神経は活発に活動しているときに働き、副交感神経は就寝時などのリラックス状態で活発に働きます。
この2つの神経がバランスよく機能することで、人間は正常な生活を送ることができます。
ところがストレスを受けると交換神経が優位となって、それがつづくことで血行の悪化や筋肉の緊張を招くことになります。
その結果、坐骨神経痛の症状があらわれることがあります。
坐骨神経痛による痛みやしびれが長期間つづくとストレスがさらにたまって、症状も悪化していくという悪循環が起こることもあります。

坐骨神経痛の治療1:薬物療法

坐骨神経痛の治療では、まず痛みをとることからはじめます。
痛みを軽減させるために用いられることが多い方法が、薬物療法です。
薬物療法ではそれぞれの痛みや体質に合わせて、さまざまな薬剤を使い分けます。

坐骨神経痛の治療に用いられる薬剤のひとつが、消炎鎮痛剤です。
これはいわゆる痛み止めのことで、効果には個人差が見られます。
痛みが強く出ている場合には有効ですが、軽度な痛みの場合は効果はそれほど見込めません。
また、副作用として胃への刺激が大きいので、胃薬を一緒に服用する必要があります。

筋弛緩剤は、緊張状態にある筋肉をほぐす働きをもつ薬剤です。
痛みによって筋肉が緊張状態にあるときなどに、主に処方されます。
消炎鎮痛剤と同時に服用したほうが効果が高いため、一緒に処方されることが多いでしょう。
ふらつきや胃への負担、めまいなどの副作用が見られることがあります。

プロスタグランジン製剤は血管を広げて、血液が凝り固まるのを予防する作用があります。
坐骨神経痛に伴うしびれは、血行不良が一因で起こっていることがあります。
プロスタグランジン製剤は神経の血管の血液量を増加させる働きをもつので、しびれを軽減させることができます。

治療のためにビタミンB12のサプリメントが処方されることがあります。
ビタミンB12が十分に摂取できていないと、末梢神経に障害があらわれることがあります。
坐骨神経痛の治療でも、末梢神経の障害を改善・予防するためにビタミンB12のサプリメントが処方されることがあるのです。
坐骨神経痛に限らず、いろいろいな神経痛や神経障害にビタミンB12は効果的だと言われています。

外用薬として塗り薬や湿布などが治療に用いられることもあります。
湿布は冷やすタイプと温めるタイプがありますが、どちらも医師に指示されたタイミングで利用すれば痛みを緩和させる効果があります。
また、消炎鎮痛剤を皮膚から吸収させる作用もあります。

薬物療法は痛みを速やかに軽減させる効果はありますが、根本的な治療にはなりません。
あくまでも対処療法として、取り入れることが大切です。

坐骨神経痛の治療2:神経ブロック療法

坐骨神経痛による痛みを抑えるためにまずは薬物療法が行われるのが一般的ですが、それでも効果が見られない場合は「神経ブロック療法」が行われます。
交換神経が優位に立つと血管が収縮を起こして筋肉がこわばり、痛みが治まりにくくなります。
神経ブロックではそれを防ぎ、痛みを緩和させていきます。

ペインクリニックなどでは、神経ブロック療法を主体としてさまざまな治療を施していくというのが主流です。
神経ブロックでは神経やそのまわりの組織に麻酔薬を注射し、脳へ痛みという情報を伝達する神経の信号を遮断します。
神経ブロックのための方法はおよそ25種類ありますが、痛みに関わる交換神経の緊張をとる方法がよく用いられています。

局所麻酔以外にも、症状によってステロイド剤を同時に入れることもあります。
血行が改善されて痛みの産生物質が消失することで、坐骨神経痛の症状そのものが緩和されることもあります。
ただし、神経ブロックは痛みには高い効果を発揮しますが、動くことによって感じる痛みやしびれなどには効かないので注意が必要です。

神経ブロック療法は外来でも受けることができますが、副作用やアレルギーなどのリスクはあることを頭に入れておかなければいけません。
医師の説明をきちんと聞いて、全容を理解したうえで受けることが大切です。

注入した麻酔薬の効果は数時間でなくなってしまいますが、1度受けるだけで数週間程度は痛みがある程度抑えられます。
ただし、わずかな時間で坐骨神経痛の痛みがぶり返してしまうこともあり、その場合は神経ブロック療法の効果がないと判断されます。

神経ブロックと麻酔の投与は混同されがちですが、少し違います。
どちらの場合も局所麻酔薬を用いることは共通していますが、神経ブロックでは麻酔よりも低い濃度の局所麻酔薬が使われるのが一般的です。
また、麻酔の場合は手術の間だけ効果が発揮されれば十分です。
しかし、神経ブロックは局所麻酔薬の効果がなくなったあとも痛みが緩和することを目的に行われます。
その点が麻酔とのちがいで、神経ブロックを何度が行うことでさらに痛みが緩和されることもあります。

坐骨神経痛の治療3:理学療法

坐骨神経痛の治療のひとつとして、理学療法が取り入れられることがあります。
理学療法はさまざまなものがあり、代表的なものをあげると腰を伸ばす牽引療法、マイクロウェーブや赤外線、ホットパックなどによつ温熱療法、ストレッチや体操などの運動療法などがあります。
理学療法の目的は、坐骨神経痛による症状を緩和して、体を動かして運動機能を回復させることにあります。
これらの方法がすべての人に有効とは限りませんし、即効性があるわけではありません。
しかし、地道に続けていくことで、ある程度の効果はあらわれると言われています。

理学療法のなかでも運動療法や温熱療法は自宅でも実施可能な方法です。
しかし、間違った方法をつづけるとかえって坐骨神経痛の症状を悪化させたり慢性化させたりするリスクが高まります。
安全に無理なく理学療法を取り入れたいのなら、医師の指示を受けてから行うようにしましょう。

人によっては、自分の判断でウォーキングなどをして坐骨神経痛が悪化させてしまったという話はよく聞かれます。
ウォーキングはたしかに適度にできる運動ですが負担もあるので、より負担の少ない水中ウォーキングや自転車こぎなどのほうが望ましいでしょう。

また、温熱療法を行うときにホットパックが容易できない場合は、蒸しタオルや赤外線機器、カイロなどを代わりに使っても問題ありません。
しかし、温めれば症状が改善するとは限らないので、医師に相談してから行うことが大切です。

坐骨神経痛の治療に理学療法を積極的に取り入れているという人は、少なくありません。
その理由のひとつが、理学療法には副作用が少ないという点です。
薬物療法は痛みの改善という観点から効果的な治療法ですが、多くの薬には副作用がともないます。
特に薬の効果がすぐにあらわれない場合は長期間にわたって薬を服用することになり、その分体への影響が懸念されます。
理学療法は温熱療法やマッサージのように昔からなじみの方法も多く、高齢者を中心に取り入れやすいことも支持される理由と言えるでしょう。

坐骨神経痛の手術

坐骨神経痛の多くは薬物療法や理学療法などによって改善されると言われていますが、なかには痛みやしびれなどの症状がつづくことがあります。
その場合は、手術という方法が検討されることになります。

手術という選択肢が最後に選ばれる理由のひとつとして、体への負担が大きいことがあげられます。
そのため、最初にいろいろな治療法を試して効果が見られず、さらに坐骨神経痛によって日常生活を送るのが困難な場合に限って手術は検討されます。
また、筋肉の衰えが顕著な高齢者が坐骨神経痛によって歩行がままらない場合、症状が悪化して排泄することがむずかしい場合なども、手術が検討されることがあります。
ただし、なんらかの病気との合併症が確認された場合は、リスクを避けるために手術を行わないこともあります。

坐骨神経痛の手術には、いくつか方法があります。
そのひとつが内視鏡手術で、椎間板ヘルニアによって坐骨神経痛の症状があらわれているときに用いられる方法です。
体にごく小さな穴をあけて、黄色靱帯を切除してから神経根への圧迫を除去していきます。
この方法の最大の特徴は、体にメスを入れないという点です。
その分、体への負担を最小限に抑えることができるため、安全性の高い手術と言えるでしょう。

椎弓切除術は腰部の狭窄を取り除くために行う手術です。
背骨を形作っている椎弓を削り取ることで、腰部脊柱管狭窄症によって生じた坐骨神経痛の症状を改善します。
椎弓を取り除くと神経根や馬尾への神経圧迫が改善されるため、症状を軽減することができるのです。

背骨は体を支えるという大切な役割を担っているので、背骨を削り取る手術というのはリスクが高い手術と思われがちです。
しかし、この手術で削る箇所は背骨がもつ働きに影響を及ぼさないところなので、それほど心配はありません。
椎弓切除術は坐骨神経痛のほかにも、神経に生じた障害の影響で排泄が困難である場合、脚部の痛みが激しく足をうまく動かせない場合、間欠跛行が顕著に見られる場合などに選択されることがあります。

開窓術も坐骨神経痛治療のために行われる手術ですが、症状が深刻な場合に限られます。
非常に高度な技術が必要であるとともに、症状が改善しないこともあるのでほとんど行われることはないと言っていいでしょう。

坐骨神経痛の診断

臀部や膝、太もも、足などにしびれや痛みがある場合は、坐骨神経痛が発症している可能性があります。
放っておくと症状が悪化することもあるので、病院で検査をして原因をはっきりさせることが大切です。
特に歩行困難や排尿・排便障害、横たわっても下肢の痛みが強くなる、足に力が入らない、といった症状が見られる場合は早急に病院を訪れるようにしましょう。
これらの症状がある場合は、腫瘍や内臓疾患などが生じている可能性があるので急を要します。

坐骨神経痛の治療は主に整形外科で行われます。
はじめに坐骨神経痛の原因を特定するために、いろいろな検査が実施されます。
問診で現在あらわれている症状を医師に伝えたあとに、体の状態を確認するために動作や姿勢、歩行などを観察されます。
さらに実際に痛みを感じる箇所に直接触れたり、下肢を持ち上げたりして力がきちんと入っているかを見ていきます。

続いて、筋肉や神経組織、腫瘍や炎症の有無などを確認するために、さまざまな画像検査が行われます。
X線検査やMRI、CTなどを用いて、詳細に患部の様子を確認します。
坐骨神経症の診断に画像検査は欠かせませんが、心臓ペースメーカーを使用している人など、一部画像診断を実施できない人もいます。
その場合は、腰部に針を刺して造影剤を入れる検査を行うことがあります。
この検査はX線検査では確認しきれないような脊椎周辺の異常を調べる際にも用いられることがあります。

追加で、サーモグラフィーや電気生理学検査、指尖脈波検査、神経ブロックなどの検査が実施されることもあります。
これらの検査を行うことで、神経障害が発生している箇所に機能低下が見られるかを確認することができます。

医師による問診では、さまざまなことが聞かれるのであらかじめ内容を整理しておくといいでしょう。
痛みを感じる場所や発症時期、発症のきっかけ、時間帯によって痛みに変化は生じるか、治療中の疾患や服用している薬の有無などが聞かれます。
すぐに答えられるように、メモなどを用意しておくと安心です。

老化による坐骨神経痛

高齢者に坐骨神経症が生じる原因のほとんどが腰部脊柱管狭窄症や変形性腰椎症によるもので、ほかに帯状疱疹や糖尿病などがあります。
変形性腰椎症というのは加齢によって腰椎の状態が悪くなり、変形してしまうことを言います。
年齢を重ねるにつれて椎間板のクッション性は失われ、つぶれやすくなります。
また、腰椎に骨棘という骨が部分的に飛び出たものが生じることがあり、それが椎間板にダメージを与えて痛みを感じることもあります。

老化を完全にとめることは不可能なので、坐骨神経痛の発症や再発を予防するには、保存的療法を行うことになります。
保存的療法というのは痛みを緩和させたり、正常な生活が遅れるようにしたりすることを目的に行われる療法です。
坐骨神経痛の保存療法では、生活習慣の改善や鍼灸などの東洋医学療法、コルセットを用いた器具療法、神経ブロック療法、理学療法、薬物療法などが取り入れられます。

ここで気をつけなければいけないのが、同じ坐骨神経痛であっても原因が老化か病気かによって必要な処置はかわってくるということです。
病気であれば放っておくことですぐに悪化することがありますが、老化の場合は時間が経つにつれて少しずつ症状が悪化していきます。
そのため、老化による坐骨神経痛の場合は原因を特定してそれを治療するというよりも、今以上に症状が悪化せずに日常生活が送れるように処置をしていくという考え方が主体となります。

老化による坐骨神経痛が発症すると、多くの場合痛みを感じにくい姿勢を無理にとろうとして一部の筋肉が凝り固まりやすくなります。
そのため、腰が曲がった状態になりやすいのです。
さらに椎間板や筋肉の柔軟性が落ちているため、その状態で体が固定されてしまうこともあります。

老化による腰痛は自然なことだとあきらめてしまう人もいますが、適切な対処をすれば症状を軽減させることはできます。
日常的に体を動かすような工夫をするなどして、自分のできる範囲で予防していくことも大切です。

坐骨神経痛の予防

坐骨神経痛の原因の多くは腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアだと言われています。
これらの疾患は背骨の関節や椎間板への負荷によって発症するので、負荷を軽減することで坐骨神経痛は予防できると言えます。

予防のためには、背骨周辺の筋肉の疲れをとって柔軟性を維持し、正しい姿勢を保てるようにする必要があります。
それに有効と言われているのが、体操やストレッチです。
姿勢の悪化は椎間板や関節の異常を招くことになり、疾患の原因となりえるのでしっかり予防することが大切です。

デスクワークなど同じ姿勢を長時間つづけることが多い人は、体の一部分に負担がかかっている恐れがあります。
坐骨神経痛予防のためには、1日に数回程度体操やストレッチを行って体の負担を取り除くようにしましょう。

ただし、臀部や太もも裏、膝、足などにしびれや痛みを感じる場合は、ストレッチや運動によって症状が悪化する場合があります。
その場合は医師に相談したうえで、問題がなければ行うようにしましょう。

また、体への負荷を軽減させるためには、適正体重の維持も欠かせません。
肥満や急激な体重増加は腰への負担が大きくなり、坐骨神経痛の原因となる疾患が発症しやすくなります。
そのため、適度な食事制限や運動などによって、体重を管理することが大切となるのです。
また、カルシウムやビタミンDを摂取して、骨の健康を維持するのも予防の一環と言えます。

また、正しい姿勢の維持を日常的に意識することも重要です。
骨盤のゆがみなどの影響で、人間の体は左右の足の長さに差が生じていることがあります。
右足が短い人の場合、右側の坐骨に体重をかけて座っている傾向があります。
これは片側に負荷をかけることにつながるので、左右均等に体重をかけることを意識するようにしましょう。
またバッグを肩にかけるときなどは、ときどき左右入れ替えるようにして同じく片側だけに負荷がかからないように注意します。
腰に痛みがある場合は、コルセットなどを用いて腰への負担を少なくするといいでしょう。

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