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心原性脳塞栓症とは・・・心臓病が原因となる脳梗塞。

公開日: : 頭・脳・神経の病気, 脳卒中, 脳梗塞

心原性脳塞栓症とは

心原性脳塞栓症は、何かしらの原因によって心臓の中で血の塊ができてしまい、頸動脈を経由して脳で太い動脈に詰まることで引き起こされる脳の病気です。
心臓は通常、決まったリズムによって血液を流していますから、この状態で血の塊ができることはありません。
ですが心臓の中で血栓ができると大きなものになるため、脳の血管まで流れていくと太い動脈であっても詰まってしまいます。
それによって、影響が及ぶ脳細胞もより多くなるのです。
血管が詰まることにはまったく前兆がないため、普通に何かの活動をしているときであっても突然に手足の麻痺や感覚、意識の障害などといった症状が重なって現れます。
太い血管が詰まっているということは、脳梗塞としても重症です。
そのために麻痺や言語障害、意識障害なども重いものとなり、いったん発症するとそのまま寝たきりになってしまう場合、そうでなくても重度の後遺症が残る場合が少なくありません。
心原性脳塞栓症は、心臓を原因として脳の病気が引き起こされるという一例でもあります。
心臓から送り出されている血液は、それぞれの血管を通って全身に届けられています。
脳が機能するためには多くの栄養を常に補給していなければならないながら、脳自体では栄養をとどめておくことができないようになっています。
血管が詰まることで血流がとどこおってしまうと、それがわずかな時間であったとしても脳細胞は死んでしまい、脳卒中が引き起こされるのです。

心原性脳梗塞症の原因となる心臓病

心原性脳梗塞症が発症する原因は心臓病であり、その多くは不整脈の一種である心房細動です。
心臓は、それ自体を動かすための電気刺激をつくっています。
しかしながらそれが正常に伝達されないことで、心臓において左心房の動きが悪くなり、脈が乱れてしまった状態が心房細動です。
一時的な乱れであれば発作性心房細動、症状が続くことになれば慢性心房細動として区分されています。
症状としては動悸や息切れ、胸の苦しさなどが現れ、それによって異変を感じます。
ただ、何も変化が起こらない場合もあります。
また、洞不全症候群も心原性脳梗塞症を引き起こす疾患です。
心臓で右心房の近くにある洞結節は、心臓を正しく動かすはたらきを持つ部分です。
洞不全症候群は洞結節の動きが悪いことによって引き起こされる不整脈であり動悸やめまい、狭心痛のほか失神発作などが起こることもあります。
さらに危険なものは、急性心筋梗塞です。
心臓の動脈である冠動脈に異常が起こったことで血流も止まり、心臓の筋肉である心筋が壊死してしまうのです。
症状としては強い胸の痛みや吐き気、冷や汗などが見られます。
これらのような心臓病を発症することで、脳の病気までが併発されることもあるのです。
一見すると心臓に現れる症状は脳とまったく関係しないように思われますが、心臓の動きが悪くなることによって血流も悪くなり、結果として脳卒中が引き起こされるということになります。
そして心臓病についても脳卒中でも、発症の前ぶれというものがあります。

心原性脳塞栓症の症状の症状や発作

脳卒中の前兆としては手足の麻痺や吐き気、重い頭痛のほか感覚障害や意識障害などといったように、多くの症状が見られます。
ただ、心原性脳梗塞栓症についてはまったく予兆がなく、突然に症状が起こるものです。
その多くは、日中に何かしらの活動をしている中で発症しています。
それまではまったくおかしなところがなくても急激に胸が苦しくなり手足は痺れ、激しい頭痛も起こって意識がなくなってしまうといったこともあります。
本当に急激な症状が現れてその度合いもかなり重いものであるため、脳細胞が受けるダメージも広い範囲に及びます。
たとえ一命をとりとめたとしても、その後に重度の後遺症が残る可能性はかなり高くなってしまいます。
症状としては、ほかにも半身の麻痺や失語障害などが挙げられます。
失行障害は自分で思っているように動くことができないものであり、失認障害は目や耳の障害がないにもかかわらず見ることや聞くこと、触れることによって対象物を認識することができないというものです。
さらには視野のうち半分だけが狭くなる半盲障害、両側の目が左右のどちらかを向いたままになる共同偏視なども起こり得ます。
発作的に感情障害として突然泣き叫ぶ、大声をあげるといったように感情のコントロールがつかなくなる場合もあります。
これらは脳の病気である心原性脳梗塞栓症そのものを発症する前兆となる症状ではなく、その原因となる心臓の病気を発症する前兆であるのです。

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