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ラクナ梗塞の原因や症状・発作のまとめ

公開日: : 最終更新日:2015/07/17 頭・脳・神経の病気, 脳卒中, 脳梗塞

レントゲン 脳

ラクナ梗塞とは

ラクナ梗塞とは脳卒中のうち脳梗塞の中で、症例の半分に近い割合を占めている脳の病気です。
日本人に限っていえば、脳梗塞の患者さんでもっとも多くの人が発症しているものであり、欧米よりも高い割合になっています。
ラクナ梗塞は小さな梗塞であり、脳内において高血圧によるダメージを受けていながら「穿通枝」(せんつうし)という細い動脈が破裂せずにいることが、発症の原因になっています。
このような血管は次第に詰まりやすくなっていき、やがて穿通枝でも脳の深いところにおいて梗塞となるのです。
ラクナ梗塞の大きさは直径が1.5cm未満というように定義されていて、1.5cm以上のものを呼びません。
小さいために症状が現れない場合も少なくなく、無症候性脳梗塞ともいわれることがあります。
時間をかけて発症するものであるため、高齢者に多く見られるものです。
症状についても進行が遅く、意識がなくなるということはありません。
夜間高血圧であるような人は危険があり、夜から早朝にかけて発症することが往々にしてあります。
こういった場合には起きたときに言葉を発しにくい、手足がしびれているなどの症状があって発症を自覚することもあります。
梗塞が小さなものであるということもあり、予後についてはおよそ8割程度で日常生活に問題がないというように良好なものとなっています。
再発を防ぐためには高血圧をコントロールすることがもっとも重要であり、関連して糖尿病や高脂血症などの危険を回避することも大切です。

ラクナ梗塞の原因

ラクナ梗塞は直径が15mm未満という小さな梗塞であり、脳卒中のうち無症候性脳梗塞や隠れ脳梗塞とも呼ばれる脳の病気で大部分の原因を占めているものです。
その小ささから、症状はまったく起こらないということもあります。
ラクナ梗塞が発生する原因として、もっとも関係性の深いものは高血圧です。
そもそも血圧が高いことは、脳梗塞を含めた脳卒中による死亡の危険を高めることにつながります。
血圧の数値として重要視されるものは収縮期血圧であり、収縮期血圧が10mmHg高いことによって、脳卒中が起こるリスクは男性ですと20%、女性ですと15%も高まることになります。
高血圧は「サイレント・キラー」とも呼ばれるほどにおそろしいものであり、たとえ基準と比べて少しだけ高いという状態でも確実に身体をむしばんでいきます。
血圧が高い状態はすなわち、常に血管が圧力を受けているという状態です。
ずっと血圧が高ければ血管のダメージも蓄積されていき、動脈硬化が進行していってしまいます。
その状態で血栓ができ、それが移動することによってラクナ梗塞になる場合もあります。
ただこれは少数であり、多くの場合には脳内の細い動脈で動脈硬化が起こる細小動脈硬化によって、ラクナ梗塞は発生しています。
高血圧が長く続いていると、きわめて危険です。
さらに高脂血症、糖尿病も発症している状態ですとさらに動脈硬化は進行しやすいため、ラクナ梗塞になる危険も高まることになります。

ラクナ梗塞の症状の症状や発作

ラクナ梗塞は、日本人が発症している脳梗塞のうちもっとも多いタイプのものです。
直径が15mm以下という小さな梗塞ですが、立派な脳の病気であり脳卒中の範囲として含まれます。
発症については高血圧との関係がもっとも深く、安静にしている中で起こりやすくなっています。
夜間、早朝といった時間帯での発症が多く、起き上がろうとして何らかの運動障害がある、手足のしびれがある、何か話そうとして言葉が出にくくなっているなどの症状があると可能性は高くなります。
そういった症状は、ラクナ梗塞ですと総じて少しずつ進行していきます。
また梗塞が小さいという性質上、自覚症状は何も現れないことがまた少なくありません。
そのため、発作があることに気がつかないままであるということもあり、そのうちにラクナ梗塞が増えていってしまう場合も多いのです。
最終的に気がついた時点で、すでに多発している状態になっているということも少なからずあります。
ラクナ梗塞が多発している状態は多発性脳梗塞と呼ばれ脳血管性パーキンソン病、認知症などが発症することにもつながり得ます。
ほかの脳梗塞との違いは、意識障害や神経心理学的な症状が見られないことです。
発作としては運動障害、歩行障害、言語障害、嚥下障害といったことに加え感情のコントロール障害、尿失禁などが見られる場合もあります。
そのほか症状として頭痛、耳鳴り、めまいといったものがともなっている場合もあります。

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