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血管炎症候群の原因・症状・検査・治療などについて

公開日: : 最終更新日:2015/04/08 未分類


血管炎症候群(けっかんえんしょうこうぐん)とは、体内に存在するさまざまな血管に炎症が生じ、流れが悪くなることで引き起こされる病気の総称です。
この血管炎症候群に含まれているものとしては、高安動脈炎(たかやすどうみゃくえん)、側頭動脈炎(そくとうどうみゃくえん)、結節性多発動脈炎(けっせつせいたはつどうみゃくえん)、ウェゲナー肉芽腫症(うぇげなーにくげしゅしょう)、チャーグストラウス症候群、ヘノッホシェーンライン紫斑病、過敏性血管炎といった病気が挙げられます。
これらの病気の個々の患者数を合算しても人数は多くなく、特殊かつ珍しい病気といわれています。
また、血管炎症候群の発症年齢や男女比に関しては、この症候群に含まれている病気により違いがあります。
たとえば高安動脈炎の場合は女性の割合が高く、20~30歳に発症する人が多いのですが、側頭動脈炎に関しては50歳以上と、中年の人や高齢の人に多く引き起こされているのが特徴です。
そのほか、経過のたどりかたも病気によりまちまちで、たとえばウェゲナー肉芽腫症のように早期治療さえできれば5年生存率が80%程度と高く、すっかり良くなる例もある病気もあれば、チャーグストラウス症候群のように末梢神経の症状を改善するため、長期的なリハビリテーションに取り組まなければならないようなものもあります。
ただ、多くの疾患は早期に適切な治療をおこなわなければ深刻な状態に陥ったり、命を落としてしまう危険性があるため、軽視することのできない症候群であるといえるでしょう。

血管炎症候群の原因

血管炎症候群に含まれている病気は数多くありますが、原因がはっきりとしているものはほとんどありません。
病気によってホルモン、細菌、ウイルス、大気汚染、遺伝要因、アレルギー、免疫異常、薬剤など関与していると考えられているものはありますが、これが原因であると結論を出すところまでにはいたっていないのです。
なお、遺伝に関しては血管炎症候群に含まれている病気によっては関係があるのではないかと考えられてはいるものの、過去に絶対に遺伝を起こすような分子は捉えられていません。

血管炎症候群の症状

血管炎症候群に含まれている病気で共通している症状としては、熱が上がる、体重が低下する、関節や筋肉が痛む、全身がだるくなる、血圧が高くなるといったものが挙げられます。
また、手や足がしびれる、たんぱく尿や血尿が出ることもあり、病気が悪化すると臓器障害を招くリスクもあるのです。
ほかには、側頭動脈炎を例にとると側頭動脈に腫れが生じるために頭痛の症状が引き起こされたり、眼動脈に異常が起こって目の前が一時的に暗くなったりと、各病気での特徴的な症状が引き起こされます。

血管炎症候群の検査と診断

血管炎症候群に含まれている病気の種類にもよりますが、診断するためには一般的には症状を確認し、血液検査がおこなわれます。
また、確定診断を下すためには画像診断をおこなったり、生検により組織を一部採取して調べたりする方法が選択されることになります。

血管炎症候群の治療の方法

血管炎を症候群は臓器の虚血を招くため、さまざまな臓器の障害が引き起こされて、亡くなってしまう恐れがあります。
また、危ない状態を脱したとしても後遺症が残ることもあり、その後の生活の質に悪影響を及ぼす可能性もあるのです。
それから血管炎は再発リスクが大きいため、早期に病気を見つけ、適切な治療を受けることが大切なのです。
おもな治療方法ですが、副腎皮質ステロイドの投与がおこなわれるのが基本です。
ステロイド薬により炎症を鎮め、さらに血管炎自体に対しては免疫抑制剤が使われます。
なお、血管炎症候群の病気次第では、はじめから強力な免疫抑制療法が選択されるケースもあるでしょう。
そのほか、対症療法も並行して受けることになり、降圧薬を使って血圧をコントロールしたり、血栓がつくり出されるのを防ぐ薬を使ったり、血管を拡張して流れをよくする薬を使用したりするのです。

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