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頻発月経を詳細に:原因,症状,検査,治療,予防など

公開日: : 最終更新日:2017/05/10 女性に多い病気

頻発月経とは(概要)

頻発月経とは、月経周期が異常に短い状態のことをいいます。
正常な月経周期というのは、成人女性の場合25~38日です。
なお、月経周期は生理のはじまりから次の生理がはじまる日までのことです。
頻発月経の場合、月経周期が24日以下になってしまいます。

反対に39日以上と月経周期が異常に長い状態のことは稀発(きはつ)月経といいます。
また、3ヶ月以上にわたり生理と止まってしまっている人のことを無月経といいます。
頻発月経の話に戻しますが、主な原因としてはホルモンの分泌異常があること、生理はあるものの排卵がないこと、排卵はあるものの卵胞期が短く、生理から排卵までの期間が短いこと、排卵後に卵巣で形成される黄体の機能不全を起こしていること、子宮筋腫を起こしていることなどがあげられます。
症状としては、前述したように月経周期が24日以内と短くなってしまうのが最大の特徴です。

また、これもすでに述べましたが、頻発月経には排卵がない無排卵性のものと、排卵がある排卵性のものとがあります。
無排卵性の頻発月経を起こしている場合には、不妊症を起こしてしまうリスクがあります。

頻発月経の原因

頻発月経の原因の一つには、生理はくるものの排卵がない状態になっていることがあげられます。
これは無排卵性頻発月経といい、排卵がないため受精をすることができません。
無排卵の状態を解決しない限り、妊娠することが困難になってしまいます。

また、排卵はあるものの、卵胞期(低温期)が短く生理から排卵までの期間が短い状態になっていることで、頻発月経を起こしている疑いもあります。
これは卵胞期短縮性頻発月経と呼び、年齢を重ねることにより卵巣機能が低下し、脳への指令がうまく伝達されなくなった結果、卵胞刺激ホルモンが過度に分泌されるようになることで起こります。
卵胞刺激ホルモンの分泌が上昇すると、卵胞の成長速度が高まり早く排卵するようになります。
卵子が十分に成熟されないまま排卵されるため、不妊の原因になってしまうほか、月経の回数が多くなることにより、出血の機会が多いために貧血を起こしやすくなってしまいます。

さらに、排卵後に卵巣で形成される黄体の機能不全により、頻発月経を起こしている場合もあります。
これは黄体機能不全型頻発月経と呼び、脳や卵巣の機能になんらかの異常があり、女性ホルモンの一種であるプロゲステロンの分泌が不十分な状態になっているために、頻発月経を起こしてしまいます。
プロゲステロンの分泌が不十分な状態では、このホルモンの役割の一つである体温を高める働きに悪影響がおよび、体温の維持が難しくなるために黄体期(高温期)が短縮されてしまいます。
また、プロゲステロンは妊娠を継続させるという重要な役割を担っています。
黄体機能不全を起こしていると妊娠継続が困難となり、不妊の原因になってしまいます。

それから、黄体期は通常、生理の14日ほど前に開始しますが、生理がはじまる前に出血する異常出血の症状が認められることもあります。
そのほか、子宮筋腫が原因となって頻発月経が起こることもあります。
この病気は子宮筋層に発生するコブに似た形をしている良性腫瘍です。
原因は解明されていませんが、卵巣で分泌される女性ホルモンの一種であるエストロゲンが影響しているのではないかという見方がされています。

引き起こされる症状としては、頻発月経のほかに過多月経、月経痛、不正出血、貧血、頻尿、排尿困難、便秘、腰痛、不妊、流産などをあげることが可能です。
症状は筋腫が生じる場所や大きさなどにより異なり、無症状のこともあります。

頻発月経の症状

頻発月経は、24日以内の周期で月経がきてしまうのが主な症状です。
生理がくるタイミングによっては1ヶ月に2回、生理がきてしまう人もいるでしょう。
また、頻発月経を起こす人は、不正出血の症状が出ることもあります。

生理の回数が多く、出血量も多くなってしまうために貧血を起こしやすくもなります。
さらに、頻発月経の原因になっている異常は、すべて不妊になりやすいという症状がある点で共通しています。
子どもを授かることができたとしても、たとえば子宮筋腫が原因になっている場合には流産してしまうことにもなりかねません。

頻発月経の検査・診断

頻発月経になっているかどうかをはっきりさせたいものの、診療科は何が良いのか迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。
この点に関してですが、産科・婦人科へ行けばOKです。

次にどういう検査をするのかが気になっているという人もいることでしょう。
病院で行なわれている診察ですが、問診によって症状に関する質問を受けます。
また、診断に役立てるため基礎体温の測定を行なうことになります。
これは事前にしておくと良いでしょう。
基礎体温を測定するのは、排卵があるのかどうかを見極めることが主な目的です。

そのほか、頻発月経の人には不正出血の症状が起こることがあります。
ただ、不正出血の症状は別の病気によって引き起こされていることもあります。
このあたりのことをはっきりさせるため、症状に応じた検査が実施されてもいます。
なお、痛みをともなうような検査を行なうことはありませんので、安心してください。
そのほか、診断の一助となる基礎体温ですが、測定方法を知りたいと思った人もいるのではないでしょうか。

基礎体温は婦人体温計という名称の、基礎体温測定用にメモリが細かく設定されているものを使用します。
測定方法は、朝に目が覚めたあと起き上がらずに、横になったままの状態で測定します。
体温計の口内に入れて、舌の下にはさみこんで安静にして数値の結果が出るのを待ちましょう。

なお、基礎体温の測定は毎日同じ時間に行なってください。
仮に測る時間がずれてしまったとしても、毎日欠かさず測定しましょう。
グラフにして整理しておくと、日々の体温の変動がわかりやすいです。

また、基礎体温を測定し、グラフ化していくことにより、なにか自分でわかることがあるのかと疑問に感じた人もいるのではないでしょうか。
この点に関してですが、体温が低い状態がずっと続いていて高温期がない場合は排卵していないという問題が起こっている疑いがあります。
また、高温期が短い、低温期と高温期の差が少ない、一度高温期を迎えた体温が途中で低下するという場合には、黄体機能不全を起こしている疑いがあります。

頻発月経の治療

診察を受けた結果、排卵が確認されている場合には、これといった治療は行なわれず経過観察をするだけになります。

一方、検査で排卵がないことがわかった場合には、女性ホルモン剤や排卵誘発剤などを使った治療が行なわれることがあります。
自分で日常生活で行なえる改善方法としては、生活習慣の見直しをすることにより、卵巣機能を高める方法があります。
子宮や卵巣や子宮は冷えに弱いため、体を冷やす飲食物ではなく温める飲食物をなるべく摂るようにするほか、靴下の重ね履き、腹巻の着用、半身浴、足湯などにより下半身を温めるなどすることをおすすめします。
こうした対策をとることにより、骨盤内の血流が良くなり、卵巣機能にも良い影響が出ます。

また、足腰のストレッチを行なうことも、頻発月経を自分でケアする方法として有効です。
そのほか、月経の異常は過度なストレス、運動不足、睡眠不足、不規則で偏った食生活が影響します。
栄養バランスのとれた食事を規則正しくとるほか、適度な運動を習慣化する、毎日十分に睡眠をとる、ストレス発散のため趣味の時間を確保することなどを実践しましょう。

なお、頻発月経を自分で日常的に行なえる改善方法だけでどうにかしようとするのはおすすめしません。
子宮筋腫などの病気が潜んでいることもあり、治療が必要な問題が頻発月経を起こしている疑いがあるためです。
まずは病院を受診し、適切な治療を受けながら生活習慣に気をつけるというのが理想的です。

もちろん、現状で月経に問題がない人が、予防目的で上記のようなことをするのは問題ありません。
むしろ正常な月経を維持していくことに役立つでしょう。

頻発月経の予防

また、頻発月経自体の予防ではありませんが、頻発月経では出血量が多くなるため、貧血を起こしやすくなります。
鉄分を十分に補給し、貧血症状を引き起こさないようにしたいところです。

鉄分には主に動物性食品に豊富に含まれているヘム鉄と、主に植物性食品に豊富に含まれている非ヘム鉄があります。
ビタミンCは非ヘム鉄の吸収を良くしてくれる効果があるため、一緒に摂ることをおすすめします。
逆にコーヒーやお茶に含まれている成分には鉄分を壊してしまう作用があるため、食後すぐに飲むのはやめておいたほうが良いでしょう。
なお、ヘム鉄はレバー、牛の赤み、いわし、かつお、あさり、牡蠣などの食品に多く含まれており、非ヘム鉄は大豆、きな粉、納豆、ひじき、ほうれん草、小松菜などの食品に多く含まれています。

通常の食事で十分な量を補給するのが難しい人は、鉄分が配合されている鉄剤やサプリメントなどで摂取するのも良いでしょう。
鉄の食事摂取基準では、月経なしの場合、1日あたり10~11歳は9.5mg、12~14歳は10.0mg、15~17歳は7.0mg、18~29歳は6.0mg、30~69歳は6.5mg、月経ありで10~11歳は13.5mg、12~14歳は14.0mg、15~29歳は10.5mg、30~69歳は11.0mgが推奨量として定められています。
耐容上限量は10~11歳で35mg、12~14歳で45mg、15~49歳で40mg、50~69歳で45mgと定められています。

通常の食事で耐容上限量を超えることはまずあり得ませんが、鉄剤やサプリメントで鉄分を摂る場合には過剰摂取に注意しましょう。
鉄分を余分に摂ってしまうと過剰症を起こすことがあり、鉄分摂取後6時間以内に嘔吐、吐血、腹痛、下痢、刺激、眠気、けいれん発作、意識消失といった症状が起こります。

また、こうした症状は軽度で比較的すぐに起こる恐れのある症状ですが、重度で発症するまでの日数が長い場合には、肝硬変などの命が脅かされるような深刻な病気を起こすことにもなりかねません。

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