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稀発月経の原因・症状・治療・予防

公開日: : 最終更新日:2017/05/09 女性に多い病気

稀発月経とは(概要)

生理がくるのが遅れているのが気になっている人は、稀発(きはつ)月経を起こしているかもしれません。
生理が開始して次の生理の開始日までのことを生理周期や月経周期といいますが、正常な生理周期の女性の場合、生理がきて25~38日で次の生理がくることになります。

少し遅いと感じる程度の人のなかには正常な範囲に入っていて安心した人もいるでしょうが、39日以上の生理周期になっている場合には稀発月経といいます。

反対に24日以内という極端に短い生理周期になっている人のことは頻発(ひんぱつ)月経といいます。
また、生理が3ヶ月以上止まっている状態のことは無月経と呼びます。
少し話がそれましたが、稀発月経は突然なってしまうこともあれば、毎回の生理の間隔が長くなっていくことで、徐々に稀発月経になってしまう人もいます。

さらに人によってはたまに稀発月経になったり、正常な間隔に戻ったりというのを繰り返す人もいます。
主な原因としては脳の視床下部の機能障害、脳の下垂体の機能障害、甲状腺の機能障害、ホルモンの分泌異常、肥満、糖尿病、ストレスなどをあげることが可能です。

また、稀発月経には排卵がある排卵性稀発月経と排卵がない無排卵性稀発月経があり、排卵がない稀発月経の場合は不妊症の原因になってしまいます。

稀発月経の原因

正常な生理周期の範囲を超えて、39日以上の間隔があいてしまう状態を稀発月経といいます。
ただし、稀発月経の状態にあてはまる間隔があいている場合でも、絶対に異常があって治療を受ける必要があるというわけではありません。
排卵までに長い時間を要する排卵遅延で、稀発月経の状態を招いていることがあります。

排卵遅延では卵子の成長が遅く、生理がくるまでに39日以上の日数を要しているということであり、排卵が起こっていれば問題はありません。

また、この場合には生理周期を改善するための治療を行なう必要もないです。
このほかの稀発月経の原因には、脳の視床下部や脳の下垂体の機能障害があります。

こうした脳の領域での機能低下が起こると、卵胞を成長させるためのホルモンが正常に分泌されなくなります。

その結果、卵胞の成長に遅れを生じさせることになってしまい、月経周期が延びてしまうというわけです。

甲状腺の機能障害は、機能が低下するものを甲状腺機能低下症、過度に機能するものを甲状腺機能亢進(こうしん)症といいます。

これらのうち、甲状腺機能低下症になった場合には稀発月経の状態になったり、無月経になったりする場合があります。

更年期でも稀発月経になることがあり、生理周期が短い頻発月経の状態が継続したあと、稀発月経の状態になります。

稀発月経の状態になったあとには生理の回数が徐々に減少していって、まったく生理がこない状態が1年以上続くようになり、閉経を迎えることになります。

糖尿病で稀発月経の状態になる女性も多いです。
卵胞の成長に関わっているインスリンの代謝が、糖尿病によって正常に作用しなくなると、排卵障害を起こしてしまって生理周期が長くなってしまいます。

肥満も稀発月経の状態になるため注意が必要です。
余分な脂肪は卵巣で分泌される女性ホルモンのバランスに影響をおよぼします。

そして子宮内膜にまで影響をおよぼして稀発月経の状態になったり、排卵に影響をおよぼして不妊症を招いたりしてしまいます。
そのほか、ストレスが原因で稀発月経の状態になることがあります。

卵胞期に分泌されるホルモンが正常に分泌されていない場合には、月経周期に狂いが生じてしまいます。
このホルモンを分泌する脳は、ストレスの影響を強く受けるという特徴があります。
なお、無理なダイエットなどにより栄養バランスが悪くなっていたり、体重が極端に減少したりという問題も、生理周期に狂いを生じさせる原因になってしまいます。

稀発月経の症状

正常な生理周期は25~38日で、1周期ごとの変動が6日以内の場合には、正常の範囲内です。
稀発月経の状態になると、38日を超える間隔でくるようになってしまいます。

生理周期の変動は突然生じることもありますが、徐々に間隔が長くなっていくこともあります。
また、ときどき正常な生理周期になることもあります。

そのほか、稀発月経には排卵がある場合(排卵性)と排卵がない場合(無排卵性)があります。
排卵がない稀発月経の場合には不妊になって子どもを授かることができなくなってしまう恐れがあります。

稀発月経の検査・診断

問診で症状に関する質問を受けることになるほか、基礎体温の測定を行なうことにより排卵の有無を調べます。
また、ホルモンの分泌に問題がないか確かめるために血液検査が行なわれていますし、性に関する染色体に問題がないか確認するための染色体検査も病院では実施されています。

そのほか、別の病気との鑑別も行なわれています。
どこに行けば稀発月経かどうかをはっきりさせることが可能なのか疑問に感じている人もいるでしょうが、産科・婦人科がある病院に行けば対応してくれます。

稀発月経では上記のような診察・検査により稀発月経の診断をしていますが、基礎体温の測定はどうすれば良いのかと気にしている人もいるのではないでしょうか。

まず用意するアイテムですが、婦人体温計を使用します。
この体温計は基礎体温を測定するためにメモリが細かく設定されているのが特徴です。

次に使用方法ですが、わきの下に体温計をはさむのではなく、舌の下に体温計を入れたあとに口を閉じて測定します。
測定をするのは毎朝目が覚めてすぐ、起き上がる前に寝たまま行ないます。

枕元に婦人体温計を置いておくと、起き上がって取りに行く必要がありません。
また、測定した数値はグラフ化して管理しましょう。
稀発月経などを疑って病院を受診する際の診断の一助となるためです。

稀発月経の治療

稀発月経の状態になっている場合でも、治療が行なわれないケースがあります。
具体的には、稀発月経で生理までの間隔が異常に長くても、排卵が確認された場合にはとくに治療を受ける必要はなく、経過観察を行なっていく形になります。

また、排卵がない人でも、妊娠を望まない人に対しては治療の必要がない場合もあります。
治療が必要な場合には、生理がくるようにすることを目的としたホルモン療法が行なわれています。

女性ホルモンのエストロゲン製剤か、エストロゲン製剤とプロゲスチン製剤を併用することにより生理を起こし、間隔の正常化を目標とします。

また、妊娠をすることを目的とした治療方法として、排卵誘発剤が使用されています。
脳の視床下部に作用するクロミフェン、卵巣に作用するFSH製剤やhmg製剤が効果を発揮してくれます。
病院での治療以外に家庭で行なえる改善方法としては、生活習慣の見直しをあげることが可能です。

たとえば、冷えやストレスなどは卵巣機能を悪化させてしまうことに繋がります。
なるべく体を冷やすことがないように体を温める飲食物を摂る、半身浴や足湯をする、靴下の重ね履きをしたり腹巻を着用したりするといった方法を実践するほか、普段の生活で過度なストレスを放置しないために、趣味などでうまく発散することが大切です。

そのほか、規則正しくバランスのとれた食事をとる、適度な運動を行なうことによって血行を良くする方法も、卵巣機能を維持したり改善したりするためには効果的です。

また、現状で生理の問題を起こしていない人も、基礎体温を測定することでグラフ化し、管理していくことをおすすめします。

万が一、あとあと稀発月経の状態になっている疑いがあると、その問題にすぐに気付くことが可能になります。
さらに基礎体温を測定しておくと、稀発月経の診断に役立てられます。

稀発月経の予防

稀発月経を未然に防ぐためには、原因になるようなことを極力なくしていくことが大切です。
多くの原因が稀発月経にはありますが、肥満、無理なダイエット、ストレスは普段の生活で対策を行ないやすい問題です。

肥満はカロリー過多にならないようにしつつ、適度な運動を習慣化することにより改善していくことが可能ですし、いま太っていない人は、維持していけばOKということになります。

また、肥満解消のためとはいっても、無理なダイエットを行なってはいけません。
間違ったダイエット方法で栄養バランスが偏ってしまったり、体重が激減してしまったりすると、かえって稀発月経の状態になる原因を生じさせていることになります。

ストレスは適度な運動で発散したり、十分に睡眠をとったり、そのほかのリラックスできる時間や趣味の時間を確保したりすることで解消することが可能です。

ただし、ストレスの発散方法には間違っているものもあります。
たとえばストレスがたまると暴飲暴食をしてしまうという人は少なくありません。

この暴飲暴食ですが、稀発月経の原因である肥満を招いてしまう恐れがあります。
そのほか、生理周期が長くなっていることは、人によっては大歓迎という人もいるでしょう。

たしかに、生理用品のお世話になる頻度が低くなるためお金がかかりませんし、生理用品を使用している最中のむれなどの不快感もありません。

また、生理中の痛みなどの症状に悩まされなくなったり、漏れてしまった下着などを汚してしまうことに悩まされたりすることも少なくなります。

しかしながら、稀発月経は不妊症の原因になる異常が潜んでいることがあり、放置していると正常な生理周期を取り戻すのが難しくなっていってしまいます。

子どもを望まない人もいるかもしれませんが、そうでない人はとくに、39日以上の間隔があいてしまうようになった場合は早めに医療機関に行って適切な治療を受けることが大切です。

また、不妊の症状だけでなく、別の病気が原因となって稀発月経を起こしていることもあります。
放置して進行してくると生理周期の正常化だけでなく原因疾患の治療も難しくなっていってしまいますので、早期発見・治療をするのが理想的です。
菌の特定をおこないます。

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