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過少月経を詳細に:原因,症状,検査,治療など

公開日: : 最終更新日:2017/05/10 女性に多い病気

過少月経とは(概要)

過少月経とは、異常に経血量が少ない状態のことをいいます。
経血というのは子宮内膜がはがれて血液が混ざった状態になっているもののことを指しますが、わかりやすくいうと生理で排出される血液のことをいいます。
月経時の出血量には個人差があり、正常範囲は1周期あたりの総量で20~140mlとされています。
140mlを超える量は過多月経といいますが、20mlに満たない量の場合には過少月経となるわけです。

この過少月経は、出血持続日数が異常に短い状態の過短月経を併発していることが多いです。
出血持続日数の正常範囲は3~7日間であり、平均的には5日間のあいだ出血が続くのですが、過短月経の場合は2日以内しか出血が起こりません。
出血量の話に戻りますが、20mlに満たない量が具体的にどの程度なのか、イメージしにくい人は多いでしょう。

また、自分で量を測定しようにも、実際にはやるのは困難です。
20mlに満たない出血量は、おりもの程度の量しかなかったり、ナプキンの表面に血液がわずかに付着している程度の量しかなかったりする場合が該当します。
普段の出血量より極端に少なくなり、上記の状態にあてはまる程度の経血しか出ていない、生理用品を使用する必要がほぼないようなレベルの場合には、過少出血を疑い婦人科などを受診してみたほうが良いでしょう。
過少月経には器質性過少月経と機能性過少月経があり、器質性過少月経は子宮の異常が原因となって極端に経血量が減ってしまう状態に陥ります。

機能性過少月経の場合には、排卵期を迎えても排卵が起こらない障害が原因となっていたり、女性ホルモンの一種である黄体ホルモンの分泌が低下する病気が原因となっていたりすることなどがあります。
ただ単純に出血量が少なく、生理があっという間に終わってしまうというだけでは、人によっては楽でいいと感じるかもしれません。
しかしながら、原因として潜んでいるものによっては、過少月経を放置している不妊になってしまうようなものもあります。
おかしいと感じた場合には病院へ行って原因をはっきりとさせて、適切な治療を受けましょう。

過少月経の原因

過少月経の原因は、機能性のものと器質性のものに大きくわけられます。
まずは機能性過少月経の原因ですが、女性ホルモンの一種である黄体ホルモンの分泌が減少する黄体機能不全や、月経はくるものの排卵がない無排卵月経などによって経血量が極端に少なくなってしまいます。
機能性過少月経は10~20歳代の若い年齢の女性や閉経近くの40歳代後半の女性によく起こっているのが特徴の一つです。

次に器質性過少月経の原因ですが、子宮の発育が不十分な子宮発育不全、人工中絶や流産などの処置により子宮内膜基底部が傷つき、子宮の内壁同士がくっつく子宮腔癒着症(アッシャーマン症候群)、子宮内膜の厚みが不十分な増殖不全などによって起こります。
器質性過少月経の原因となる、たとえば増殖不全の場合には、30歳代以降の人によく起こっているのが特徴の一つです。
妊娠を希望している人はとくに注意が必要で、過少月経の原因となっている症状・障害・病気などは子どもを授かることができない原因にもなりかねません。
不妊、着床障害、流産の原因になるような異常が過少月経になっていることが多いため、放置しておくのは危険です。

過少月経の症状

過少月経になると、経血の量が極端に少なくなってしまいます。
1周期あたりの正常な経血総量は20~140mlとされていますが、20mlに満たないような異常に出血量が少ない状態になるのが、過少月経の症状です。

また、過短月経を併発する人が多く、正常な出血持続日数は3~7日とされているのに対し、過短月経では2日以内に出血がなくなってしまいます。
したがって、人によっては生理がきたことに気付かないまま過ごしている人も少なくありません。
また、過少月経は機能性と器質性がありますが、原因として潜んでいる病気の症状が引き起こされます。

たとえば器質性過少月経の原因の一つである子宮発育不全の場合、過少月経以外にひどい月経痛に悩まされることがあるほか、繰り返し流産してしまう症状が出ることがあります。
機能性過少月経の原因の一つである黄体機能不全の場合も、不妊症や流産の症状が起こることになりかねません。
過少月経の原因になっている異常のほとんどに子どもを授かれなくなるような症状が含まれている点が、過少月経の軽視できない点といえるでしょう。

過少月経の検査・診断

過少月経の診断のために行なわれている検査は複数あります。
基礎体温の状況確認やいまとこれまでの生理の違いなどに関する質問がある問診、医師が膣内に指や専用器具を挿入し、卵巣や子宮の状態を確かめる内診、ホルモンの量を確認する血液検査や尿検査、子宮や卵巣の状態を確認する経膣超音波検査が行なわれています。
また、必要に応じて画像診断であるMRI検査や子宮鏡検査が選択されることもあります。
こうした診察方法や検査方法を駆使することによって、過少月経の原因の発見・特定が行なわれているというわけです。

過少月経の治療

検査の結果、機能性過少月経であることがわかった場合、毎月定期的に生理がきており、出血量が少なくなっていたり、生理の期間が短くなっていたりするだけの症状しか起こっていなければ、とくに治療を行なう必要はなく、経過観察をしていく形になります。
卵巣機能の低下が認められる場合には、ホルモン療法を受けることになる場合もあります。
排卵がない人に対しては排卵誘発剤やホルモン剤などを使用することにより、正常な月経周期を取り戻すことを目指します。

一方、器質性過少月経の場合には、原因となっている病気を絞り込み、その病気の治療が行なわれます。
たとえば、子宮発育不全によって過少月経が起こっている人に対しては、カウフマン療法といって生理周期にあわせて黄体ホルモンと卵胞ホルモンの補充をし、周期的に生理を起こさせて子宮の発育を促進する治療が行なわれています。
また、子宮の内壁同士の癒着により過少月経になっている人の場合には、癒着部分をはがす手術をしたあと、再癒着防止目的で避妊リングを入れます。
さらに女性ホルモンの補充を行なうことにより正常な生理のリズムをつくります。
避妊リングはずっと使用することになるわけではなく、状態が良くなったころを見計らって取り外すことが可能です。

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