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乳管内乳頭腫とは…原因、症状、検査、治療のご紹介

公開日: : 最終更新日:2016/02/16 女性に多い病気

女性乳管内乳頭腫(にゅうかんないにゅうとうしゅ)は、乳頭の近くの比較的に太い乳管に、細胞が乳頭状に増殖する、良性の腫瘍です。
このように細胞が乳管内に増殖するものは“異型乳管上皮増殖症(いけいにゅうかんじょうひぞうしょくしょう)”と呼ばれており、乳頭腫は異型が更に強く出ており、“非浸潤性乳管癌(ひしんじゅんせいにゅうかんがん)”との中間に位置づけられるものです。
乳管内乳頭腫は、異型乳管上皮増殖症と非浸潤性乳管癌との区別が非常に難しく、乳がんとの関係が深いことがわかっています。

原因

乳頭腫の明らかな原因が未だにわかっておらず、原因は不明です。
しかし、乳頭腫の症例でホルモン受容体がほとんど陽性であることから、卵巣ホルモン(エストロゲン)の影響を受けていると考えられています。
また、乳頭腫と合併して乳腺症を発症する人が多いので、年齢も関係している可能性があります。
乳頭腫が癌へと発展することはないのですが、将来的に乳がんを発症する確率が高くなります。

症状

主な症状は、乳頭から分泌液がでることが多いです。
この分泌液は、茶褐色から赤い色をした血性のものが約半数で、残りの半数は粘り気の少ない水っぽいもので、色は透明なこともあります。
下着に付着するくらいの量から、乳汁のように大量に出るものまであり、ほとんどの人は下着に付着することで気づきます。
また、分泌液が乳腺内に詰まると腫瘤ができ、しこりとして触れるようになることもありますが、このような症状が出るのは、比較的に少ないものです。

検査

乳頭腫の診断は難しく、外見からはわかりません。
また、乳房X線撮影(マンモグラフィー)や超音波検査でも特徴的な発見が難しく、一部では、超音波検査で拡張した乳管などに腫瘤の確認ができることもあります。
乳頭から出た分泌液の細胞診では、多数の細胞が群れをなしていることが確認できますが、確実に診断ができるとは限りません。
腫瘤がある場合は、針生検も行えますが、患部を切除して病理検査を行わなくてはならないこともあります。
一番有効な検査方法としては、乳管造影があります。
乳管造影は、分泌液の出ている入管から造影剤を注入してレントゲン撮影を行うものです。
乳頭腫があると、レントゲンに乳管の閉塞や拡張、狭窄、断裂、造影欠損や走行異常などが写るので、小さな乳管内乳頭腫でも発見できます。
他にも、最近では乳管内視鏡を使った診断も行われるようになってきていますが、まだ一部の施設でしか行われておらず、信頼性もあまり高くはありません。

治療

血性の分泌液が出ている場合は、症状が類似する乳がんではないことを確認しなくてはなりません。
乳管内乳頭腫のある乳腺葉の一部を、治療と検査をかねて切除し、良性か悪性化を調べます。
乳管内乳頭腫と診断されたら、すぐに治療は行わず経過観察になります。
乳管内乳頭腫は、再発も多く、非浸潤性乳管ガンと類似していることと、将来的に乳がんを発症する確率が高いということで定期的に乳がん検診を行う必要があります。

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