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尿もれの原因・検査・治療などについてまとめました。

公開日: : 最終更新日:2016/02/16 女性に多い病気 , , ,

尿もれの原因
尿もれや尿失禁が悩みの方は、20歳以上の女性の4人に1人と言われるくらい非常に多いのです。
尿もれは女性に特に多い病気で、それは泌尿器の構造的な部分が大きく影響しており、女性にとっては、決して珍しい病気ではありません。
この病気は、放置することで益々進行することが考えられます。またより重大な病気が潜んでいる可能性もあります。
生活の中で、少しでも症状を感じたら、早めに何らかの対処をされることが、進行を防いだり、改善する為の一番の方法になると思います。
原因や検査・治療法を参考に早めの対処をお願い致します。このサイトが皆様のお役に立てば幸いです。

尿もれ(失禁)とは…

尿もれとは、尿が漏れるのをコントロールできなくなっている状態であるといえます。

尿もれは男性よりも女性に多く見られ、若年層で5人に1人が、高齢層では3人に1人が何らかのよう失禁を経験しています。

本来、腎臓で作られた尿というのは尿道を通って膀胱にためられ、膀胱に尿がある程度たまると脊髄が脳へ伝えて尿意を感じます。

この時排尿コントロールが正常に出来る人というのは、このまま出すかもう少しガマンするかを選択することが出来ます。

加齢に伴って尿をためられる最大量が減るに加えて、排尿をコントロールする力も低下していきます。

これを放置することで尿もれになりますが、たいていは内臓の病気が原因の場合が多いといいます。

若年層の尿もれの場合には突発的に起こり、特に目立った治療をしなくてもすぐに治ってしまう場合がほとんどですが、高齢層の場合は頻繁に起こり、治療をしないことには治りません。
尿失禁は治療をすることで完治する病気です。

しかし、治療への恥ずかしさや単なる老化現象だろうという誤った認識により、治療を受けずに放置されている例が多く見られます。

この病気を放置し続けると、腎臓や膀胱の感染症につながったり、尿が皮膚を刺激することによる失神や床ずれが起きたりします。

腹圧性尿失禁について

くしゃみをした時や力んだりした時、重いものを持ち上げるときなどに、ハッとした経験のある方は多いのではないでしょうか。

それが腹圧性尿失禁なのです。

腹圧性尿失禁は腹部に急に圧力がかかることで起こるため、上記の場合に起こることが多いのですl。

腹圧性尿失禁とは、若い女性や中年の女性に一般的な尿もれのタイプです。

何故女性に多く見られるかというと、女性には出産がある他にも、骨盤の手術、尿道や子宮の位置の異常などが原因で、尿道の筋肉が弱くなるために起こることがあるからです。

特に閉経後の女性では、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌量が減少するために、尿の流れを抑える力が低下することも原因のひとつです。

男性の場合には、前立腺の手術で尿道の上部や膀胱頸部が傷ついて起きる場合があります。

重度の腹圧性尿失禁になると、絶え間なく尿が漏れ続ける完全尿失禁という状態になってしまいます。

成人の場合には尿道の筋肉がきちんと閉じないために起こりますが、小児の場合には先天的な異常があるために起こる場合があります。

完全尿失禁にならないためにも、病院などでしっかりとした治療を受けるようにしましょう。

切迫性尿失禁について

抑えきれない強い尿意が急に起きて、トイレを見つけたけれど間に合わなかった・・・という経験をしたことがある方は少なくないと思います。

このように、尿がコントロールできずに漏れてしまう状態を切迫性尿失禁といいます。

排尿コントロールに異常が無い人は、強い尿意を感じてもトイレまでガマンできます。

しかし切迫性尿失禁の人は、強い尿意を感じてもトイレまでガマンできずに尿がもれてしまうのです。

このタイプの尿もれは、高齢層に多く起こるタイプの尿もれの症状になります。

明らかな原因が無い場合も良くありますが、高齢層の場合には膀胱の筋肉の過剰な活動と収縮力の低下が組み合わせって起こることがあるといいます。

また、脳卒中や痴呆症などの影響で脳の前頭葉に変化が生じ、それによって膀胱の活動が阻害されて起こるという場合もあるようです。

さらに、突然強い尿意が起こるだけではなく、昼夜を問わず頻尿になってしまうという状態があります。

この状態は膀胱が慢性的かつ過剰に活動する状態で、過活動膀胱といいます。

症状が悪化すると医師でも治療が困難になってしまう場合があります。

早めにお医者さんにかかるようにしましょう。

溢流性尿失禁について

ある種の詰まりや、膀胱の筋肉の収縮力の低下が原因で少量の尿が漏れ出てしまう状態を溢流性尿失禁といいます。

これは尿の流れが妨げられたり、膀胱の筋肉が収縮できなくなったりすることによって起こるといわれています。

つまり、膀胱はいっぱいになっているのに尿が上手く排出されないという状態となり、膀胱内の圧力が常に高い状態となり、押し出されて少量の尿がもれる場合があるのです。

小児では先天的な異常があったり、尿道の末端や膀胱の頸部が狭くなったりしているために、尿の流れが悪くなっている場合などに発症します。

前立腺肥大の男性の場合には、膀胱から尿道に通じる部分が狭くなったり、まれにですが前立腺の手術後に生じる膀胱頸部や尿道の狭窄が原因で起こったりする場合もあります。

また、男女共に便秘による膀胱頸部や尿道への刺激や抗コリン薬・オピオイドなどの脳や脊髄、神経などに影響をおよぼすタイプの薬でもこのような症状が起きる事があります。

これは、膀胱に尿がたまっているにもかかわらず、脊髄から脳への伝達が妨げられていることが原因となります。

糖尿病や神経障害による膀胱障害(神経因性膀胱)も溢流性尿失禁になりやすくなります。

機能性尿失禁について

尿路や排尿機能には異常がないにもかかわらず、尿がもれてしまうという症状があります。

主に身体障害と精神障害の二種類の原因があります。

身体障害は、脳卒中などの後遺症や骨折、関節リウマチなどによって自由に身体を動かすことが出来なくなった場合に起こります。

精神障害の場合は、アルツハイマー病などの痴呆によります。

これらは運動機能の低下により排泄が間に合わなかったり、判断力の低下などによって排泄コントロールが上手く出来なかったりした場合などに起きます。

また高齢者の場合には、転ぶことを恐れて歩こうとしないなどの理由で機能性尿失禁になる場合があります。

対処方法としては、生活環境や生活習慣を見直し、なるべく容易に排泄できる方法を考えることです。

まずは排泄環境を整えましょう。

主に自分が生活している場所をトイレに知覚したり、ポータブルトイレを使用したりしましょう。

それから転倒防止や歩きやすいように、トイレや廊下などに手すりを付けることも効果的です。

また、トイレが和式の場合は洋式にかえるなどして、使いやすい物にすることも大切です。

後は脱ぎ着のしやすい格好をしたり、周りにいる人が患者の排泄感覚にあわせてトイレに誘導することも有効な対処方法であるといえます。

採尿検査・超音波画像による測定

尿もれのことで病院を受診するのは恥ずかしいと思っている方も多いことでしょう。

しかし何度もいうように、尿失禁は放置せずにしっかり治療を行えば治る病気です。

信頼できる病院や先生に診察をしてもらい、治療や予防に努めましょう。

さて、病院で行ってくれる検査には主に3種類ありますが、その中の2種類をまず紹介します。

採尿検査とは文字通り、尿を採取して尿の各成分を分析し、血球や細菌の有無などを調べるという方法です。

この方法は尿失禁の詳細を把握するために行われているだけでなく、泌尿器系の病気の診断にも使われています。

超音波画像は腹部に超音波をあてて、排尿後の膀胱内の残尿量を調べるというものです。

これによって、自分の尿失禁のタイプがわかります。

暴行内の残尿量が多い場合には、溢流性尿失禁である可能性が極めて高いです。

どちらの場合にも、尿もれのタイプを判断するために、排尿回数、時刻、尿失禁の有無、失禁時の漏れ量などの記録を最低3日間とります。

また、前立腺障害や腎臓障害などの異常の有無などの判定にも役立ちます。

まれにこの2種類を組み合わせてより正確な尿もれのタイプを判別しようとする場合があります。

ウロダイナミクス検査法

尿もれの検査方法の3種類の最後のひとつが、ウロダイナミクス検査法です。

名前だけ見るとなんとも大それた検査方法に聞こえますが、もちろんそんなことはありません。

まず尿流量を測定し、その変化をグラフにして排尿障害の有無をチェックします。

尿流量の測定は、尿の出始めから終わりまでの尿量の変化を測定することを言います

その後、膀胱内圧の測定を行い、泌尿器科の病気にかかっているかどうか、糖尿病になっているかどうかなどを判断します。

これは膀胱内に尿が溜まりはじめてから、その後の排尿までの膀胱内の圧力の変化を測定するもので、これにより膀胱の収縮のパターンをチェックするというものです。

また、尿道内圧測定によって腹圧性尿失禁かどうかをチェックできます。

尿道内圧測定は、尿道の内圧を調べて尿道を閉める力があるかどうかを確認するというものです。

次にリークポイント・プレッシャーという測定を行います。

これは、尿が漏れるときの尿道の状態や尿道の筋肉の働きを調べ、腹圧性尿失禁かを確認することが出来ます。

他にもプレッシャーフロー・スタディという検査方法もあります。

これは尿流量測定と膀胱内圧測定を同時に行うことによって、排尿障害の原因を見極めることができます。

骨盤底筋体操について

主に腹圧性尿失禁の方にオススメなのが、この骨盤底筋体操です。

この方法は続けることによって効果が現れますので、まずは3ヶ月をめどに試してみましょう。

骨盤底筋体操には簡単に出来るものに2種類があります。

ひとつは、電車などに乗っているときにも出来るつり革などを握って行う体操です。

もちろんつり革を握ったつもりでお家で行うことも可能です。

やり方は、つり革をつかんだ状態で立ち、おへそを背中にくっつけるイメージで息を吐きながら、身体の底(膣と肛門)をきゅっと引き締めます。

そのままトイレに行きたいのをガマンするようなイメージで引き上げ、10秒キープしてリラックスするを2~3回繰り返すのが効果的です。

ふたつ目はテーブルに手をつきながら行うものです。

テーブルに両手を着き、今回も先ほどと同じようにおへそを背中にくっつけるイメージで息を吐きながら、身体の底(膣と肛門)をきゅっと引き締めます。

そのままきついジーパンのジッパーを引き上げるつもりで、身体の内側を上に引き上げます。

こちらも同じ時間・同じセット数を行うと効果的です。

どちらの方法も自分の体調と相談して、無理をせずに行うようにしましょう。

薬物療法について

薬物療法に用いる薬には、抗コリン薬とβ受容体刺激薬の2種類があります。

抗コリン薬は、神経伝達物質のひとつであるアセチルコリンの脳内で神経細胞から神経細胞へ情報を伝える働きを抑える事で、膀胱の筋肉の緊張をほぐし、収縮を抑えて尿漏れを改善するというタイプの薬です。

抗コリン薬は、アセチルコリンの働きを抑えることで、膀胱の平滑筋の緊張がほぐれ、膀胱の中に尿をたくさん貯める事が出来るようになります。

この薬は、使用者の8~9割の人に症状の改善が見られた、という驚くべき効果があります。

アセチルコリンは活性が強くなると、運動機能障害を起こします。

副作用としては口の渇きや便秘、いつもより物がまぶしく見えたりぼやけて見えたりすることがあります。

また、前立腺肥大症の患者には症状が悪化するために使用されません。

一方のβ受容体刺激薬は、膀胱と尿道の筋肉を動かすβアドレナリン受容体を刺激することによって、膀胱の筋肉をほぐし尿道のしまりを良くしてくれるというものです。

ただ副作用として手足のふるえ、吐き気、動悸などが引き起こされる場合があります。

副作用がひどい場合には薬の使用を中止し、すぐに医師の判断を仰ぎましょう。

電気刺激療法について

骨盤底筋体操は、軽度から中程度の腹圧性尿失禁に効果を表しますが、ひどい症状についてはあまり効果が表れません。

そこで注目されるのが、この電気刺激療法なのです。

電気刺激療法には、干渉低周波治療という保険が適用される治療があります。

これは、低周波治療器によって皮膚表面から骨盤の底の筋肉に向けて電気刺激を与える事により、骨盤や尿道の筋肉を強化する治療法になります。

一回の処方にだいたい20~30分程度かかり、週に2~3回の割合で気長に続けることで症状に改善が見られる場合があるといいます。

しかし、必ずしもめざましい効果があるというわけではありません。

この治療方法はあくまでも骨盤底筋を鍛えるのが目的なのです。

つまり、衰えた骨盤底筋を鍛える事によって、切迫性尿失禁や腹圧性尿失禁の症状が改善される場合があるということです。

また、電気刺激により膀胱が過敏に収縮する状態を抑制できるという報告も出ているようです。

いずれにしろ、治療として電気療法を行っても軽度~中程度でなければめざましい効果はあまりみられません。

ですが、程度のひどい症状でも、この療法によって症状が改善するということはあります。

外科的療法について

尿もれのタイプで外科的療法が行われているのは腹圧性失禁に対してのみです。

腹圧性失禁の外科的療法には、膀胱頸部スリング手術と尿道周囲注入療法の二種類があります。

膀胱頸部スリング手術にはさまざまな方法が存在します。

ポピュラーなものとしては特殊なテープや糸を用いて、腹直筋や大腿筋の筋膜と膀胱頸部をブランコのように支えるというものです。

これによって腹圧がかかった時に膀胱頸部がしまるようになります。

一般的にはお腹に1~2cm程度の尼を3~4箇所ほどあけて行われます。

尿道周囲注入療法は、ゆるんだ膀胱頸部や近位尿道粘膜下にコラーゲンを注入するというものです。

膀胱頸部や近位尿道を締めて強くすることができます。

こちらは切開手術ではないので患者さんの負担がとても少なくすむ上に、効果も高く優れた治療方法であるといえます。

しかしコラーゲンを注入するだけなので、コラーゲンが体内に吸収されてしまうと再発する可能性があります。

安定した効果を得るためには、コラーゲンを2回以上注入する必要があります。

また、切迫性尿失禁の外科的療法も存在します。

膀胱拡大術というものですが、治療効果が確実かどうか疑問が残る上に、この方法では完治しません。

いずれにせよ、外科的療法は深刻な合併症が起こる場合が多くあるので、最終手段として覚えておく程度にしましょう。

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