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骨粗しょう症で最も注意すべき事!転倒骨折を絶対防ぐ!

公開日: : 最終更新日:2017/05/31 女性に多い病気, 骨・関節の病気, 骨粗鬆症

骨粗鬆症で最も注意すべき事!転倒骨折を絶対防ぐ!
骨粗しょう症は骨がもろくなることにより、骨折リスクが増大してしまう病気のことをいいます。
この病気になってしまった場合、なにより警戒しなくてはいけないのが転倒骨折(てんとうこっせつ)です。
転倒骨折というのは、文字通り転んでしまうことが原因で骨が折れてしまうことをいいます。
そもそも骨粗しょう症になると体の重みだけで背骨が潰れた状態になりやすく、圧迫骨折という状態に陥りやすくなります。
これにより背中や腰の痛みが伴うことがありますが、痛みのせいで日常動作に支障をきたし、体のバランスを保ちにくくなっており、転んでしまいやすいのです。
そして、ひとたび転倒骨折をしてしまった場合には、そのまま寝たきり生活を送る羽目になる危険性があります。
事実、寝たきりになる原因として転倒骨折の割合は脳血管疾患、認知症、高齢による衰弱、関節の病気に次いで高くなっているのです。
具体的な数値としては寝たきりになった人の全体の10%ほどが、転倒骨折によるものとなっています。
また、骨粗しょう症を発症すること自体が、寝たきりになる危険度を高めます。
骨粗しょう症を患っていない人と比較すると、倍程度の寝たきりリスクになるのです。
また、転倒骨折でとりわけ注意しなくてはいけないのが、太ももの付け根と背骨の骨折です。
太ももの付け根を骨折してしまった場合、これを経験したことのない人と比較して、また骨折してしまう可能性が10倍以上高くなってしまいます。
それから、背骨の骨折に関しては、一度経験すると1年以内に20%程度の人がまた骨折してしまうとされています。
一度転倒骨折をしたことがきっかけとなって、骨折をする癖がついてしまうというのが厄介なところといえるでしょう。
骨粗しょう症は加齢からくるものだけでなく、遺伝的要因や女性ホルモン、過度なダイエット、運動不足、喫煙、飲酒といったことが原因となって引き起こされます。
この頃は比較的若い世代の人にも起こる病気として注意喚起がなされていますので、日頃から予防に努めましょう。

圧迫骨折と骨折しやすい部位

骨粗しょう症を引き起こすと、身長が以前より低くなったり、背中が丸くなってしまったりと、体に異変が起こります。
これは単なる老化現象ではなく、骨粗しょう症というれっきとした病気が原因で起こっている症状だと認識することが大切です。
ただ、どうして身長が縮んだり、背中が曲がってしまうのか、疑問に感じている人もいるのではないでしょうか。
実はこうした体の異変というのは、圧迫骨折(あっぱくこっせつ)により起こっているものなのです。
圧迫骨折とは、骨粗しょう症により骨が脆弱化(ぜいじゃくか)し、背骨が体の重みに耐えられず潰れてしまう症状のことをいいます。
背骨が潰れてしまったぶんだけ身長が低くなったり、背中が丸くなってしまうというわけです。
背中や腰の痛みとしてあらわれるほか、背中が丸くなることで内臓に負担がかかり、胃腸の不快症状が引き起こされることもあります。
なお、こうした痛みや不快症状が起こらない人もいますので、身長や姿勢の変化を気にしてみることが必要です。
自分での判断が難しい場合には、骨粗しょう症かどうか調べるため、病院を受診してみるとよいでしょう。
背骨の圧迫骨折が起こっているか否かは、画像検査を受けることではっきりとします。
なお、どれだけ身長が縮むと圧迫骨折の疑いがあるのかについてですが、若い頃より2cm以上低くなっていれば、可能性は十分にあるといえます。
圧迫骨折はこれといった自覚症状がないことがありますが、これにより骨折を放置していると、身長の低下だけでなく背中の腰の曲がり具合もひどくなっていきます。
そうなると今度は上半身だけでなく下半身にも影響が及ぶこととなり、膝が曲がり歩き方がすり足になってしまいます。
すり足による小刻み歩行をするようになると、転倒骨折を招く危険度が高まってしまうのです。
そして、万が一転んで太ももの付け根が折れるようなことがあると、以降骨折を繰り返すことにもなりかねません。

骨折が招く寝たきりがまずい

骨粗しょう症を引き起こすと、寝たきりの状態になるリスクが増大します。
この病気による転倒・骨折が主な寝たきりの原因となりますが、ほかの寝たきりの原因と比較しても、より多くの人が骨粗しょう症による転倒・骨折で寝たきりになっているのです。
実際に寝たきりになると介護が必要になるわけですが、寝たきりの状態がさらなる問題を招くということに注意しなくてはいけません。
寝たきりになると長期間にわたり入院、安静を保たなくてはいけなくなります。
体を動かす機会がほぼなくなりますので、身体機能のダウンに拍車をかけることになってしまうのです。
寝たきり状態により体を動かしていないと筋肉量の減少を助長することになりますし、骨に負荷がかかるようなこともありませんので、骨粗しょう症の悪化も助長してしまうことになりかねません。
なお、骨粗しょう症という病気、そしてこの病気による骨折が原因となり、ベッド上での寝たきり生活を余儀なくされることでの身体機能のダウンを廃用症候群(はいようしょうこうぐん)といいます。
また、廃用症候群は生活不活発病(せいかつふかっぱつびょう)とも呼ばれることがありますので、頭に入れておくとよいでしょう。
仮に廃用症候群を招いてしまった場合には、骨量の減少は進む一方となり、骨粗しょう症も悪化の一途を辿ってしまうことになりやすいのが特徴です。
ただでさえ安静にしている状態というのは筋肉や関節の機能低下は激しくなりますが、高齢の人の場合にはたったの数日で廃用症候群を招いてしまうことも少なくありません。
しかも、廃用症候群は骨粗しょう症の進行に拍車をかけるだけでなく、肺炎、肺塞栓症、褥瘡(じょくそう)、起立性低血圧、浮腫、低体温症、不眠といったほかの病気や症状の原因にもなります。
骨粗しょう症による骨折でベッド上での生活を送ることになっても、できる範囲で体を動かすことにより、機能の低下を防止したり、改善することによって、廃用症候群の予防に努めることが大切です。

転倒防止:室内

骨粗しょう症になりますと、骨がもろくなって骨折しやすくなります。
とりわけ多いのは転倒骨折であり、日常的に誤って転んでしまわないように注意しなくてはいけません。
自宅の室内にも転倒してしまう危険がいっぱい潜んでいますので、転倒防止のための対策をすることが大切でしょう。
まず、家の出入り口である玄関ですが、段差があると引っ掛かって転びやすくなるため、踏み台があるといいでしょう。
さらに家のなかに上がりやすいように壁に手すりを、玄関マットがあると滑って転倒しやすいため、ないほうが無難です。
次に廊下ですが、歩行しやすいように手すりを取り付けるほか、夜歩くときに転ばないよう、足元を照らすライトがあると助かります。
また、廊下と部屋に段差がある場合には、スロープを設置すると転びにくくなるでしょう。
階段がある場合は手すりのほかに足元を照らすライトを取り付けたり、滑り止めを設置するのも転倒防止に効果的です。
それから、リビングは床にものを極力置かないことで、転びにくくなります。
また、電気のコードに引っ掛かって転倒しやすくなりますので、壁づたいにするか、じゅうたんの下からとおすようにするのがおすすめです。
そのほか、じゅうたんは全体に敷かないと滑って転びやすくなりますが、全体に敷く場合も部分的に敷く場合も、テープなどで動かないようにしたほうがいいでしょう。
そして、トイレに関してですが、和式より様式のほうが体勢が安定し、転びにくくなります。
また、立ち上がりやすいように手すりがったほうがいいでしょう。
そのほか、浴室についてですが、ここは床の素材は滑りにくいもののほうが適しています。
また、床材を張り替えられない場合には、滑るのを防止できるマットを敷きましょう。
それから、手すりがあると立ち上がりやすいだけでなく、転倒を防ぐことに役立ちます。
全て取り入れるのは難しいかもしれませんが、できることをするだけでだいぶ転びにくくなることは間違いありません。

転倒防止:外出

骨粗しょう症は骨が脆弱化する病気ですが、この病気で最も恐ろしいのは、転んでしまうことで発生する骨折です。
健康の人であればちょっと転んだぐらいで骨が折れることはありませんが、骨粗しょう症の患者は骨がもろくなっているぶん、骨折しやすいのが特徴です。
転倒骨折の防止のためには効果的な対策をとる必要がありますが、室内だけでなく外出中の対策も必要になるでしょう。
ここでは、外出中の転倒防止対策を挙げていきますので、参考にして取り入れてみてください。
まず服装など身に着けるものから変えていきましょう。
衣類はとくにズボンに注意しなくてはならず、自分の穿いているもののすそに引っ掛かって転んでしまうことにつながりますので、すそがからまらないものを着用しましょう。
それから、靴は履いたり脱いだりするのが簡単なもの、軽量、クッション性のあるものを選び、サイズが大きい靴や転びやすいサンダルを履いてはいけません。
そのほか、手荷物があると転びやすくなりますので、荷物を背負って運べるリュックにすると、手が自由になるぶん転びにくくなります。
歩いて移動する場合には、手すりなど支えになるようなものの近くを歩くのが望ましいのですが、それより杖を使用するのが転倒防止に効果的です。
雨や雪が降っている日は足もとが悪く滑って転びやすくなるため、外出は控えておくのが無難でしょう。
また、足元がみえにくい夜間に出かけるのもやめておくに越したことはありません。
自転車を使用する場合には、スカートだとからまって転びやすくなるため、ズボンにしておくことが大切です。
サンダルも転倒の原因になるため、スニーカーを履くのが適しているでしょう。
また、外出する際には、急いでいると転倒しやすくなってしまいます。
そのため、なにか用事がある日には、時間には十分にゆとりをもって出発することが大切です。
あとは足元のちょっとした段差に注意しながら、ゆっくりと移動するよう心掛けましょう。

現在治療に使われる主な薬

骨粗しょう症の主な治療方法の一つとしては、薬物療法を挙げることができます。
ただ、なにか一つの種類が使用されるのかというとそうではなく、現状において複数の種類が存在しているのです。
ここでは、骨粗しょう症の治療に用いられている薬の種類と特徴を挙げていきますので、参考にしてみてください。
まず薬の名称ですが、活性型ビタミンD3薬、ビタミンK2薬、女性ホルモン薬、ビスフォスフォネート薬、SERM、カルシトニン薬が主なものとなります。
順に特徴を解説していきますが、まず活性型ビタミンD3薬とはどういったものなのでしょうか。
この問いに対する回答としては、骨の破壊とつくり出されることのバランスをよくするほか、カルシウムの吸収を促進する作用がもたらされます。
次にビタミンK2薬ですが、骨がつくり出される作用を促すのが特徴です。
結果として骨折を未然に防ぐことに役立ちます。
それから女性ホルモン薬ですが、これはエストロゲンを投与することになるのが一般的です。
骨粗しょう症になった原因がエストロゲンの減少のケースでは、この薬の効果が期待できるでしょう。
ビスフォスフォネート薬ですが、これは骨が破壊されてしまうのを抑えるほか、骨がつくり出されるのを促す作用がもたらされます。
結果として骨の密度を濃くすることにつながります。
SERMはサームと読み、これもビスフォスフォネート薬と同じように、骨の密度を高める作用がもたらされます。
そしてカルシトニン薬ですが、これは骨粗しょう症の患者に使用する薬としては注射で投与するのが特徴です。
骨が破壊されてしまうことを抑えるだけでなく、痛みを抑制する効果も期待できるといわれています。
骨粗しょう症では背中や腰の痛みが伴うケースがありますが、このような場合にカルシトニン薬が使用されることが多いです。
ほかにも必要に応じてここで挙げた以外の薬が使用されることもありますが、代表的な薬の種類としては以上のとおりとなっています。

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